王子×悪戯戯曲

そら汰★

文字の大きさ
上 下
417 / 716
第12幕 修学旅行はお遊びではありません

14

しおりを挟む
 誰も居なくなった空間に安堵するが、悠斗の行為は第三者が居なくなると、たがが外れたように大胆になっていく。

「クスッ……瀬菜の反応マジヤバかった」
「お前っ、いい加減にっ! はうっあっやぁんっ」
「また誰か来ちゃうよ? ちゃんと咥えて?」

 口から落ちたシャツを再度口に咥えさせられると、悠斗は乳首をキュッと捻り上げる。

「ふぅッ……んんッ‼」
「瀬菜は本当に最高だねッ」

 肉の打つかる音に交じり、濡れた音も激しくなっていく。互いのカウパーが溢れ、滑りがどんどん良くなっていく。悠斗の腰付きも緩やかなものから徐々に加速していく。
 前後する悠斗の熱く滾ったペニスに、俺のペニスの裏側とタマが擦られ、頭がおかしくなりそうだ。キュンキュンするタマに堪らなくなると、自ら手を伸ばしペニスを扱いていた。

「ふふっ、上手。もっと激しくおちんちん擦ってごらん?」
「フゥ……ンンッ、ンッ──ンンンッ!」
「そう、もっとだよ? 鈴口も指先で抉って……瀬菜の気持ち良くなってる姿、もっと見せて?」
「ふっ、ふぅぅッ……ンンッ──ッ!」

 言葉に操られるように手淫が激しくなる。止めどなく溢れる先走りで、指の間から体液が伝う。陰茎に気を取られていると、乳首に悠斗の指先が触れる。

「ビンビンだね? 可愛く尖ってる……」
「ひぃんっ、にゃっんっ────ッ!」

 ツンと尖った乳首を摘まれ引っ張られると、ビリリとペニスに痺れが走り勢い良く射精していた。びゅっびゅっと放たれた精液が、壁に当たり下へとゆっくり垂れていくのを恍惚と眺めてしまう。
 ハァハァと肩で息をし両腕を壁にもたげると、悠斗が尻たぶをギュッと掴み直し穿ってきた。

「乳首でイッちゃったの? 可愛過ぎでしょ。もう俺のちんこ痛いぐらいに勃っちゃった」
「待ってッ──! まだッ──!」
「待てないよ? 意地悪言わないで……ンンンッ!」

 ぱちゅん、ぱちゅんと強く打ち受ける悠斗に、俺は朦朧としながらまだ冷めない熱に溶かされる。ハァハァと悠斗の艷やかな吐息が激しくなると、お尻を掴む指先に力が入り、悠斗が背後でブルリと震えた。
 ビュルッと俺が放った精液を追い掛けるように壁を伝い流れていく。青臭い匂いが立ち込めると、今なにをしていたのか思い知らされ正気に戻っていく。
 快感に浸る間もなく顔を真っ赤にさせ、悠斗を両手で押し遠去ける。
 その様子をクスクスと笑いながら俺の顎を持ち上げた悠斗は、また俺を壁に押し付け唇を奪っていく。
 ちゅっ、くちゅっと口腔を愛撫され、押し退けたはずの腕から力が抜けてしまう。俺の羞恥心を吸い上げるように奪っていくから狡い。

「……んっ、ゆうっ……ふっ」
「足りない……んっ……」
「やだっ……これ以上したら本気で怒るからな!」
「それは困る……」

 悠斗は俺から離れ、パッと両手を降参とでも言うように上げている。

「……信じらんねぇ。お前コレ掃除しとけよ! 俺先に風呂行くからな!」
「あっ、ちょっと! 瀬菜待って!」

 体液を拭いたトイレットペーパーを悠斗に投げつけると、悠斗の制止も聞かず俺はプンスカしながら、まだ温泉に入っていないというのに頭にタオルを掛けて大浴場へとひとり先に向かった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

なんか金髪超絶美形の御曹司を抱くことになったんだが

なずとず
BL
タイトル通りの軽いノリの話です 酔った勢いで知らないハーフと将来を約束してしまった勇気君視点のお話になります 攻 井之上 勇気 まだまだ若手のサラリーマン 元ヤンの過去を隠しているが、酒が入ると本性が出てしまうらしい でも翌朝には完全に記憶がない 受 牧野・ハロルド・エリス 天才・イケメン・天然ボケなカタコトハーフの御曹司 金髪ロング、勇気より背が高い 勇気にベタ惚れの仔犬ちゃん ユウキにオヨメサンにしてもらいたい 同作者作品の「一夜の関係」の登場人物も絡んできます

愛する者の腕に抱かれ、獣は甘い声を上げる

すいかちゃん
BL
獣の血を受け継ぐ一族。人間のままでいるためには・・・。 第一章 「優しい兄達の腕に抱かれ、弟は初めての発情期を迎える」 一族の中でも獣の血が濃く残ってしまった颯真。一族から疎まれる存在でしかなかった弟を、兄の亜蘭と玖蘭は密かに連れ出し育てる。3人だけで暮らすなか、颯真は初めての発情期を迎える。亜蘭と玖蘭は、颯真が獣にならないようにその身体を抱き締め支配する。 2人のイケメン兄達が、とにかく弟を可愛がるという話です。 第二章「孤独に育った獣は、愛する男の腕に抱かれ甘く啼く」 獣の血が濃い護は、幼い頃から家族から離されて暮らしていた。世話係りをしていた柳沢が引退する事となり、代わりに彼の孫である誠司がやってくる。真面目で優しい誠司に、護は次第に心を開いていく。やがて、2人は恋人同士となったが・・・。 第三章「獣と化した幼馴染みに、青年は変わらぬ愛を注ぎ続ける」 幼馴染み同士の凛と夏陽。成長しても、ずっと一緒だった。凛に片思いしている事に気が付き、夏陽は思い切って告白。凛も同じ気持ちだと言ってくれた。 だが、成人式の数日前。夏陽は、凛から別れを告げられる。そして、凛の兄である靖から彼の中に獣の血が流れている事を知らされる。発情期を迎えた凛の元に向かえば、靖がいきなり夏陽を羽交い締めにする。 獣が攻めとなる話です。また、時代もかなり現代に近くなっています。

【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼第2章2025年1月18日より投稿予定 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。

もし、運命の番になれたのなら。

天井つむぎ
BL
春。守谷 奏斗(‪α‬)に振られ、精神的なショックで声を失った遊佐 水樹(Ω)は一年振りに高校三年生になった。 まだ奏斗に想いを寄せている水樹の前に現れたのは、守谷 彼方という転校生だ。優しい性格と笑顔を絶やさないところ以外は奏斗とそっくりの彼方から「友達になってくれるかな?」とお願いされる水樹。 水樹は奏斗にはされたことのない優しさを彼方からたくさんもらい、初めてで温かい友情関係に戸惑いが隠せない。 そんなある日、水樹の十九の誕生日がやってきて──。

処理中です...