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第12幕 修学旅行はお遊びではありません
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「はよ……。言っとくけど、俺のせいじゃないからな」
「おはよ。そうみたいだね。カナちゃんと共有したみたいで嫌だったの」
「だからってキスするなよ」
「みんな疲れてグッスリでしょ? 他人に恋人を取られた気分で、最悪の目覚めだった」
「確かに……俺も逆だったらムッとするかも」
「そうでしょ? だから夜布団の位置変えようって言ったのに……」
「分かったって。朝から怒るなよ」
「怒ってない。折角目が覚めたし散策しよ?」
悠斗に誘われ旅館内を散策する。売店などはまだ閉まっているが、ロビーには周辺観光用の模型や、所々にオブジェクトなどが並んでいた。宿泊客はほとんど居らず、浴衣姿のお客さんがタオルを下げて通り過ぎて行くのをソファーに腰掛け眺めていた。
「……温泉入っちゃダメかな?」
「ダメとは書いてなかった気がする。フロントで聞いてみようか?」
「うん! 折角早起きしたし、朝の温泉気持ちいいから行きたい!」
悠斗がフロントで確認すると、旅館の人が笑顔で「大丈夫ですよ」と、タオルまで貸してくれた。
「やった! 早く行こ!」
「その前にトイレ寄りたい」
確かに先にトイレは重要だ。悠斗に導かれるまま大浴場近くのトイレへ行き、俺は後悔した。なにも態々ここのトイレを使用しなくても良かったのだ。大浴場に行けば一つとはいえ、トイレぐらい設置されている。
「……ばっ、なにやってッ‼」
「なにって朝だし。瀬菜とキスしたら元気になったの。ほら暴れない。誰か来るかもしれないよ?」
小便器で済むことなのに、個室へと放り込まれてしまう。
悠斗は俺を見ながら舌なめずりまで仕出す。俺は俺でこれから起こる事態に青い顔で震えると、ニコリと笑う悠斗に縮こまったのだった。
──っ、ウソだろっ……こんなところで……。
ヤバイ……声がっ……。
うしろを向かされ、上着のジャージのチャックを下されると、Tシャツを割って手が忍び込んでくる。撫でるようにソフトに乳輪の上を通り過ぎ、まだ尖りをみせない乳首をつめ先が掠め、ビクッと身体がしなってしまう。
悠斗がこんなことを急にしたのは、きっと怒っているからに違いない。跳ね除ける力が出ないのは、寝起きの身体が敏感に反応を示しているからだ。
「……大丈夫。中には挿れないから……」
「んっ、そういう問題じゃっ……」
うなじにチュッと悠斗の柔らかな唇が落とされる。
「昨日瀬菜が眠ったあと……うなじが色っぽくて我慢するの大変だった」
「ンッ、それっ俺のせいかよっ!」
「瀬菜のせいだよ? カナちゃんも欲情してたもん……牽制する俺の身にもなってよ」
「──っやめっ、首っ吸うなっ」
うなじにちゅぅ~っと激しく吸いつく悠斗に抗議すれば、同時に乳首をクニュッと摘み捏ねられてしまう。逃げを打つと前は壁しかなく、押さえられた腰を突き出すような格好になってしまった。
「うん。いい格好……」
「へっ? こ、こらっ脱がすな!」
ジタバタするとギィーっと扉が開く音でピタリと動きを止めた。足音と鼻歌交じりの声がする。入って来たのはひとりのようだが、他人が居る空間でこんな淫らなことをしていると思うと気が気ではない。早く出て行ってくれと思いながら下を向けば、悠斗は気にせず行為を再開し始めた。
「おはよ。そうみたいだね。カナちゃんと共有したみたいで嫌だったの」
「だからってキスするなよ」
「みんな疲れてグッスリでしょ? 他人に恋人を取られた気分で、最悪の目覚めだった」
「確かに……俺も逆だったらムッとするかも」
「そうでしょ? だから夜布団の位置変えようって言ったのに……」
「分かったって。朝から怒るなよ」
「怒ってない。折角目が覚めたし散策しよ?」
悠斗に誘われ旅館内を散策する。売店などはまだ閉まっているが、ロビーには周辺観光用の模型や、所々にオブジェクトなどが並んでいた。宿泊客はほとんど居らず、浴衣姿のお客さんがタオルを下げて通り過ぎて行くのをソファーに腰掛け眺めていた。
「……温泉入っちゃダメかな?」
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「うん! 折角早起きしたし、朝の温泉気持ちいいから行きたい!」
悠斗がフロントで確認すると、旅館の人が笑顔で「大丈夫ですよ」と、タオルまで貸してくれた。
「やった! 早く行こ!」
「その前にトイレ寄りたい」
確かに先にトイレは重要だ。悠斗に導かれるまま大浴場近くのトイレへ行き、俺は後悔した。なにも態々ここのトイレを使用しなくても良かったのだ。大浴場に行けば一つとはいえ、トイレぐらい設置されている。
「……ばっ、なにやってッ‼」
「なにって朝だし。瀬菜とキスしたら元気になったの。ほら暴れない。誰か来るかもしれないよ?」
小便器で済むことなのに、個室へと放り込まれてしまう。
悠斗は俺を見ながら舌なめずりまで仕出す。俺は俺でこれから起こる事態に青い顔で震えると、ニコリと笑う悠斗に縮こまったのだった。
──っ、ウソだろっ……こんなところで……。
ヤバイ……声がっ……。
うしろを向かされ、上着のジャージのチャックを下されると、Tシャツを割って手が忍び込んでくる。撫でるようにソフトに乳輪の上を通り過ぎ、まだ尖りをみせない乳首をつめ先が掠め、ビクッと身体がしなってしまう。
悠斗がこんなことを急にしたのは、きっと怒っているからに違いない。跳ね除ける力が出ないのは、寝起きの身体が敏感に反応を示しているからだ。
「……大丈夫。中には挿れないから……」
「んっ、そういう問題じゃっ……」
うなじにチュッと悠斗の柔らかな唇が落とされる。
「昨日瀬菜が眠ったあと……うなじが色っぽくて我慢するの大変だった」
「ンッ、それっ俺のせいかよっ!」
「瀬菜のせいだよ? カナちゃんも欲情してたもん……牽制する俺の身にもなってよ」
「──っやめっ、首っ吸うなっ」
うなじにちゅぅ~っと激しく吸いつく悠斗に抗議すれば、同時に乳首をクニュッと摘み捏ねられてしまう。逃げを打つと前は壁しかなく、押さえられた腰を突き出すような格好になってしまった。
「うん。いい格好……」
「へっ? こ、こらっ脱がすな!」
ジタバタするとギィーっと扉が開く音でピタリと動きを止めた。足音と鼻歌交じりの声がする。入って来たのはひとりのようだが、他人が居る空間でこんな淫らなことをしていると思うと気が気ではない。早く出て行ってくれと思いながら下を向けば、悠斗は気にせず行為を再開し始めた。
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