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第6幕 計画は入念に、愛情込めて
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「凄い……ハルが出て来たみたい」
「三浦さんの腕がいいのか、元がいいのか」
「これまた……想像以上だね~♪」
「私もビックリだよー。もうもう! 自分でやっておきながら、ため息しか出なかった」
「三浦さんの腕がいいんだよ。人って変わるもんだね? 瀬菜のナギも早く見てみたいな♡」
「ああ、そうだった! こんな美味しい……いやいや、瀬菜っちの番だよー♪」
衣装を渡され、前回同様に着替えに向かう。悠斗をもっとゆっくり眺めていたかったが、時間も限られている。一度着た衣装は、今回すんなりと着替えられた。
更衣室を出ると悠斗と多澤の姿が見当たらず首を傾げてしまう。村上に聞くと完成形を見たいと、わざわざ別室で知識のない多澤とセラゾアニメを観に行ったとか。
化粧台に座りパタパタとお化粧をしてもらう。
「立花君が、まさかセラゾにこんなにハマるなんて思っていなかった! 私的には仲間ができて嬉しいけど♪」
「俺も悠斗がこんなにハマるなんて……。もしかしてさっき、悠斗とずっとアニメ話していたの? 変な知識植え付けていないよね?」
疑うように三浦さんに言うと、視線を逸しとぼけたような顔をした。
「ふふふっ……変な知識って? まぁ、どちらかといえば、瀬菜っちの惚気? みたいな?」
「マジか……ねぇ、三浦さんって実物の男同士でも大丈夫なわけ? やっぱ二次元とは違うじゃん」
「まぁ、ビジュアルとか、人柄にもよるかもだけど……二人は全然OKだよー。てかむしろ萌え死にしそう。こんなにいっぱいキスマーク付けちゃって。アー、鼻血出そう……」
鼻息荒く三浦さんは鏡越しに俺の首筋をガン見している。それに釣られるように、村上も視線を向けてくる。
「グフフッ! 確かに今日はベッタリだね。柳ちゃん、仲直りしたばかりだし仕方ないよね~」
「やばくない⁉ 身体中紅い薔薇の花びら散ってるとか?」
「ひゃッ! やぁッ、やめてよ! め、捲るなぁ~!」
シャツの襟をベロンと捲られ肌色部分をチェックされる。まさか女子にそんな卑猥なことをされるとは思わず、変な声を上げてしまう。
「……エロ……声とかもドストライク。ちんこないけど、私完勃ちしそう……じゅるりッ」
「あはは~! 三浦さん! おっさん化してる。一応女子なんだから、ちんこはやめて」
ここに悠斗が居なくてマジ良かった……。
女子に対して優しい悠斗でも、逆セクハラにはダメだろ……てか、俺がお仕置きされる。
「ちょっと! 撮影の時間なくなっちゃうよ! 俺で遊ぶな!」
「もうちょいだし! 村上君そろそろ二人呼んで来て~♪」
「了解ーー♪」
テキパキと化粧を施し、ウイッグとうさ耳を着けるとあっという間にナギに変身する。いいタイミングで悠斗達が部屋に入ってくると、案の定、悠斗は扉の前で固まっていた。
「うわっ……なるほどね~。こりゃ悠斗がアニメにハマる訳だ」
「柳ちゃんって、本当になんでも似合うー。俺も三浦さんと一緒に二人を撮るから!」
「村上君に私のお古のカメラだけどあげちゃった♪ それじゃ、ダブルで撮影開始~♪」
この一体感なんなんだ……。
うぅぅ………超緊張して来た……。
二人掛りでカメラを向けられると、流石にガチガチになってしまう。多澤はレフ板を持ち光の調整をするらしく、前回よりも本格的な撮影に俺は挙動不審だ。
どうすればいいのだろうかと突っ立っていると、ふわりと背中から抱きしめられた。硬直していたはずの悠斗は忍びのように俺の傍に歩み寄っていた。フーッと喉を鳴らし、吐息が首筋にかかると、身体がビクンと跳ねてしまう。
「瀬菜……可愛い……ナギより可愛いなんて反則。襲いたい……突っ込んでグチャグチャにしたい」
不穏な言葉をさらりと発する悠斗に、危険を察知し注意を促す。
「アホ! 待てだぞ!」
「俺犬じゃなくて、狼なんだけどな」
「同じようなもんだろ! いいか? まーて! だぞ」
「待ったらご主人様はご褒美くれるってことだよね? 楽しみ♪」
「三浦さんの腕がいいのか、元がいいのか」
「これまた……想像以上だね~♪」
「私もビックリだよー。もうもう! 自分でやっておきながら、ため息しか出なかった」
「三浦さんの腕がいいんだよ。人って変わるもんだね? 瀬菜のナギも早く見てみたいな♡」
「ああ、そうだった! こんな美味しい……いやいや、瀬菜っちの番だよー♪」
衣装を渡され、前回同様に着替えに向かう。悠斗をもっとゆっくり眺めていたかったが、時間も限られている。一度着た衣装は、今回すんなりと着替えられた。
更衣室を出ると悠斗と多澤の姿が見当たらず首を傾げてしまう。村上に聞くと完成形を見たいと、わざわざ別室で知識のない多澤とセラゾアニメを観に行ったとか。
化粧台に座りパタパタとお化粧をしてもらう。
「立花君が、まさかセラゾにこんなにハマるなんて思っていなかった! 私的には仲間ができて嬉しいけど♪」
「俺も悠斗がこんなにハマるなんて……。もしかしてさっき、悠斗とずっとアニメ話していたの? 変な知識植え付けていないよね?」
疑うように三浦さんに言うと、視線を逸しとぼけたような顔をした。
「ふふふっ……変な知識って? まぁ、どちらかといえば、瀬菜っちの惚気? みたいな?」
「マジか……ねぇ、三浦さんって実物の男同士でも大丈夫なわけ? やっぱ二次元とは違うじゃん」
「まぁ、ビジュアルとか、人柄にもよるかもだけど……二人は全然OKだよー。てかむしろ萌え死にしそう。こんなにいっぱいキスマーク付けちゃって。アー、鼻血出そう……」
鼻息荒く三浦さんは鏡越しに俺の首筋をガン見している。それに釣られるように、村上も視線を向けてくる。
「グフフッ! 確かに今日はベッタリだね。柳ちゃん、仲直りしたばかりだし仕方ないよね~」
「やばくない⁉ 身体中紅い薔薇の花びら散ってるとか?」
「ひゃッ! やぁッ、やめてよ! め、捲るなぁ~!」
シャツの襟をベロンと捲られ肌色部分をチェックされる。まさか女子にそんな卑猥なことをされるとは思わず、変な声を上げてしまう。
「……エロ……声とかもドストライク。ちんこないけど、私完勃ちしそう……じゅるりッ」
「あはは~! 三浦さん! おっさん化してる。一応女子なんだから、ちんこはやめて」
ここに悠斗が居なくてマジ良かった……。
女子に対して優しい悠斗でも、逆セクハラにはダメだろ……てか、俺がお仕置きされる。
「ちょっと! 撮影の時間なくなっちゃうよ! 俺で遊ぶな!」
「もうちょいだし! 村上君そろそろ二人呼んで来て~♪」
「了解ーー♪」
テキパキと化粧を施し、ウイッグとうさ耳を着けるとあっという間にナギに変身する。いいタイミングで悠斗達が部屋に入ってくると、案の定、悠斗は扉の前で固まっていた。
「うわっ……なるほどね~。こりゃ悠斗がアニメにハマる訳だ」
「柳ちゃんって、本当になんでも似合うー。俺も三浦さんと一緒に二人を撮るから!」
「村上君に私のお古のカメラだけどあげちゃった♪ それじゃ、ダブルで撮影開始~♪」
この一体感なんなんだ……。
うぅぅ………超緊張して来た……。
二人掛りでカメラを向けられると、流石にガチガチになってしまう。多澤はレフ板を持ち光の調整をするらしく、前回よりも本格的な撮影に俺は挙動不審だ。
どうすればいいのだろうかと突っ立っていると、ふわりと背中から抱きしめられた。硬直していたはずの悠斗は忍びのように俺の傍に歩み寄っていた。フーッと喉を鳴らし、吐息が首筋にかかると、身体がビクンと跳ねてしまう。
「瀬菜……可愛い……ナギより可愛いなんて反則。襲いたい……突っ込んでグチャグチャにしたい」
不穏な言葉をさらりと発する悠斗に、危険を察知し注意を促す。
「アホ! 待てだぞ!」
「俺犬じゃなくて、狼なんだけどな」
「同じようなもんだろ! いいか? まーて! だぞ」
「待ったらご主人様はご褒美くれるってことだよね? 楽しみ♪」
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