王子×悪戯戯曲

そら汰★

文字の大きさ
上 下
215 / 716
第6幕 計画は入念に、愛情込めて

21

しおりを挟む
 玄関先で獣化する前に悠斗の手を引き部屋に行く。制服のブレザーを脱がされると、乳首をちゅっと吸われ、もう片側は爪先でコリコリと引っ掻かれる。それだけでビクッと身体を震わせてしまう。

「カワイイな~。ここはピンクでサクランボみたい」
「あッ……そんなッ……舐めない──で、ふぅっぁ」

 ベッドに押し倒されると、脚の間に太ももを入れられ陰嚢を擦られる。乳首とペニスを一度に刺激され、熱がこもるとズボンを押し上げてしまう。

「制服ッ……ぁッ……シワになる、からッ」
「シワも……だけどシミになっちゃうね? それにもう苦しそう」
「そんなのッ、お前もだろっ、ンッ、ああっうぁッ」

 悠斗はベルトを外しチャックを下げ、ペニスを取り出すとパクリと咥えペロペロと舐め始めた。

「こっちもピンクで……飴みたいにツヤツヤ……美味しい」
「ふぁッ! ふっ……ぁッ……ふぅぅ……」

 食後のデザートを食べるような言い回しと愛撫に、ジンジンと快感が上がっていく。このままでは簡単に達してしまう。悠斗を押しやり逃れる。

「……悠斗……俺にも、デザート寄越せ」

 目の前にある悠斗のベルトを外し陰茎を取り出すと、パクリと咥え舌を絡ませて刺激する。尿道とカリを口を窄め舌全体で舐めていき、キュッと強めに愛撫すると詰めた声が上から聞こえてくる。気持ち良くなってくれているのだと、ちゃぷちゃぷと上下に頭を揺らす。

「アッ……瀬菜……んッ……そんなにしたら……すぐイっちゃうッ──んんッ」

 大きくなる悠斗の反応が楽しくて、離してと言われても調子に乗って手も使い擦り上げる。そんな俺の頭を悠斗は固定させると動きを止めさせた。
 ペニスを含んだままで話せない俺は、なんだよと目線を向ける。双眸が絡むと欲情し頰を薄っすらと赤らめた悠斗が、瞳を潤ませながら色気ダダ漏れで俺を見つめていた。

「そんなに……舐めたかった? 息ができないほど……もっと舐める?」
「ふぅぅ……あ……ぁ……ふぅ──ンッ」

 固定された頭はそのままに、悠斗は自ら腰を揺らし口内に侵入して来る。口腔を大きなペニスが往復し、舌の上を何度も擦られジワジワと下肢に熱が集中してしまう。鼻で息をするのも辛くて、唇の隙間から少しでも空気を送り込むが、タラタラと涎が垂れるだけで窒息しそうになる。
 オナホのように扱われ酷いと思うのとは逆に、なぜだか喜んでいる自分もいる。自分のペニスを両手で掴むと、悠斗の腰つきに合わせてシコシコと擦り鈴口を弄っていた。荒い息遣いと水音が部屋の中を満たしていく。

「うぅ……ふぅぅーッ! ぁふぅぅ──ッ‼︎」

 ビクビクとペニスを震わせながら、自慰で達し唇をギュッと締め付けると、悠斗もズンっと腰を進め、喉奥に濃い白濁を放出した。粘りと青い味が口内に広がり、涙が滲んで鼻先をツーンとさせる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

ハッピーエンド

藤美りゅう
BL
恋心を抱いた人には、彼女がいましたーー。 レンタルショップ『MIMIYA』でアルバイトをする三上凛は、週末の夜に来るカップルの彼氏、堺智樹に恋心を抱いていた。 ある日、凛はそのカップルが雨の中喧嘩をするのを偶然目撃してしまい、雨が降りしきる中、帰れず立ち尽くしている智樹に自分の傘を貸してやる。 それから二人の距離は縮まろうとしていたが、一本のある映画が、凛の心にブレーキをかけてしまう。 ※ 他サイトでコンテスト用に執筆した作品です。

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

無自覚両片想いの鈍感アイドルが、ラブラブになるまでの話

タタミ
BL
アイドルグループ・ORCAに属する一原優成はある日、リーダーの藤守高嶺から衝撃的な指摘を受ける。 「優成、お前明樹のこと好きだろ」 高嶺曰く、優成は同じグループの中城明樹に恋をしているらしい。 メンバー全員に指摘されても到底受け入れられない優成だったが、ひょんなことから明樹とキスしたことでドキドキが止まらなくなり──!?

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました

海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。 しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。 偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。 御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。 これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。 【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】 【続編も8/17完結しました。】 「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785 ↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。

処理中です...