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第6幕 計画は入念に、愛情込めて
06
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心の中で静かに呟くと、手にしたものをカゴの中へ入れていく。直感というのは何事においても大切だ。会計を早々に済ませ三浦さんの家へと向かう。
俺と村上は到着するなり足を止めポカンと空を仰いでいた。驚愕する俺達に三浦さんは「早く上がってよ」と苦笑いしている。女の子の部屋など中々入る機会がないので少しドキドキしてしまう。
「三浦さんちって、お金持ちだったんだ。凄いデカイ……」
「うちの高校、いいとこの家柄のやつ結構多いよね~」
「うちの場合、パパが事業成功したおかげで今は裕福だけど、小さい頃は滅茶苦茶貧乏だったし」
村上と部屋の中も凄いと感嘆の声を上げると、三浦さんは昔は大変だったと懐かしそうに言っていた。
「王子もだけど柳ちゃんの家だって、おじさんも大手製薬会社だし、おばさんもお医者さんだから、いいとこの子の部類じゃん?」
「うん、まぁね。厳しいけど……不自由はない生活はさせてもらっています……」
「村上君はどうなの?」
「うちは本当に普通だよ~。高校入るのも結構無理させたかなー。それでもまぁ……最近は父親が昇格とかで、少しは余裕になったみたいだけど~」
「なんか当たり前に生活しているけど、親には感謝しないとだよな」
しんみりと話をしていると、三浦さんが俺の横に座ってきた。
「それはそうと、瀬菜っち! やり方教えるね! 最初と最後だけ分かれば、あとは繰り返しだから。早い人は数時間でできちゃうけど、初心者なら一週間位で大丈夫だから頑張って!」
今日一番の目的を三浦さんに教えてもらう。最初は四苦八苦したが、なんとか理解するとスルスル進みだす。自分は不器用かと思っていたが、どうやら相性が良かったようだ。
「へぇーそうやるんだ。飲み込み早いんでない? なにをするのかなって思っていたけど、考えたね! 王子の喜ぶ顔が今から目に浮かぶ~」
「私も話聞いてキュンキュンしちゃった♪ 可愛い恋人で立花君もデレデレする訳だよ」
「へへっ、ベタだよな……男子ってさ、女子みたいにあんまり物持たないじゃん? プレゼントって結構悩むよな。これだけだと物足りないし、実はもう一つ考えていて……」
悠斗以上のサプライズはできないが、自分なりに用意をしてみようと思っていた。これだけでも十分だと二人には言われたが、束の間の安らぎになればと、もう一つ用意することにしていた。
「王子、めちゃ愛されてるな~~」
「うんうん。萌える。愛だよね~~」
「なんだよ二人して……」
真っ赤になる俺を二人で茶化す。すっかり意気投合した村上と三浦さんは、ニヤニヤとニヤケた顔で俺を弄り遊びだす。やり方をマスターした俺は作業をとめ袋に戻し、目の前に出されたお茶を啜った。
「それじゃ、撮影始めようかな♪」
お菓子を摘んでいると、三浦さんはウキウキとしながら今日一番の事柄とばかりに促してくる。その話し方はまるで音楽を奏でるように弾んでいる。
「撮影用の部屋があるから行きましょ~♪」
「撮影用の部屋って……凄い本格的だね……」
「当たり前でしょ? 普通に部屋で撮っても面白くないし。外で撮ることのが多いけど、外は嫌だよね?」
どんな格好をさせられるか不明だが、女装させられるのは間違いない。外で撮影など恥ずかしくてたまったものではない。
俺と村上は到着するなり足を止めポカンと空を仰いでいた。驚愕する俺達に三浦さんは「早く上がってよ」と苦笑いしている。女の子の部屋など中々入る機会がないので少しドキドキしてしまう。
「三浦さんちって、お金持ちだったんだ。凄いデカイ……」
「うちの高校、いいとこの家柄のやつ結構多いよね~」
「うちの場合、パパが事業成功したおかげで今は裕福だけど、小さい頃は滅茶苦茶貧乏だったし」
村上と部屋の中も凄いと感嘆の声を上げると、三浦さんは昔は大変だったと懐かしそうに言っていた。
「王子もだけど柳ちゃんの家だって、おじさんも大手製薬会社だし、おばさんもお医者さんだから、いいとこの子の部類じゃん?」
「うん、まぁね。厳しいけど……不自由はない生活はさせてもらっています……」
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「うちは本当に普通だよ~。高校入るのも結構無理させたかなー。それでもまぁ……最近は父親が昇格とかで、少しは余裕になったみたいだけど~」
「なんか当たり前に生活しているけど、親には感謝しないとだよな」
しんみりと話をしていると、三浦さんが俺の横に座ってきた。
「それはそうと、瀬菜っち! やり方教えるね! 最初と最後だけ分かれば、あとは繰り返しだから。早い人は数時間でできちゃうけど、初心者なら一週間位で大丈夫だから頑張って!」
今日一番の目的を三浦さんに教えてもらう。最初は四苦八苦したが、なんとか理解するとスルスル進みだす。自分は不器用かと思っていたが、どうやら相性が良かったようだ。
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「私も話聞いてキュンキュンしちゃった♪ 可愛い恋人で立花君もデレデレする訳だよ」
「へへっ、ベタだよな……男子ってさ、女子みたいにあんまり物持たないじゃん? プレゼントって結構悩むよな。これだけだと物足りないし、実はもう一つ考えていて……」
悠斗以上のサプライズはできないが、自分なりに用意をしてみようと思っていた。これだけでも十分だと二人には言われたが、束の間の安らぎになればと、もう一つ用意することにしていた。
「王子、めちゃ愛されてるな~~」
「うんうん。萌える。愛だよね~~」
「なんだよ二人して……」
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「それじゃ、撮影始めようかな♪」
お菓子を摘んでいると、三浦さんはウキウキとしながら今日一番の事柄とばかりに促してくる。その話し方はまるで音楽を奏でるように弾んでいる。
「撮影用の部屋があるから行きましょ~♪」
「撮影用の部屋って……凄い本格的だね……」
「当たり前でしょ? 普通に部屋で撮っても面白くないし。外で撮ることのが多いけど、外は嫌だよね?」
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