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第5幕 噂の姫乃ちゃん
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ひとり取り残された俺は、本当に限界だった。
巻かれていたマントをもぎ取ると、スカートの中に両手を突っ込んみ、自らシコシコと手で擦り上げる。ダイレクトな快感にビクッと痙攣すると空イキしてしまう。それでも全然足りず、お尻のむず痒さと尿道のむず痒さにイライラしてしまう。
「あ、ふぅんッ……痒いッかゆぃょっ、なんでぇ……イヤッ……届かっなッ、よぉ……あッんんッ!」
蕾に指を這わせ、中の痒みにツプリと挿入するとジーンとした快感に一瞬満足する。けれど足りない。もっと奥へ、もっと太いので擦り付けてかき回したい。
「ふぁ……足り、なっ、ひぐっ……ふぇ……っ、かゆいっ」
ペニスを片手でシコシコしながら指を出し入れするが、俺の短く細い指ではもどかしいだけで身体の熱が増す一方だ。思い切り射精したいのに、ペニスに差し込まれた蓋が邪魔をする。軽くドライでイッては逆流する。栓を取ろうとしても、指に力が入らず取り外せない。
夢中になってひとり快感にのめり込むと、悠斗が側まで来ていたことにも気付かずにいた。
「瀬菜……我慢できなかった? 凄い光景……もうちょっとひとりで頑張る?」
「ふぅ、イヤ……悠斗、グスッ……たりないのぉ……たすけれっ、あんあぅっ!」
悠斗はトレイをサイドテーブルに置くと、俺の横に腰掛け頰を撫で上げる。それだけでビクビクと身体が跳ねてしまうが、敏感に反応するだけで決定的な快感を得られない。
疼くだけの身体は切なげに震えるだけだ。すぐに楽にしてくれると思っていた俺は、期待と欲情した瞳で見つめるが、頰を撫でる以上のことを悠斗はなぜかしてくれない。
「瀬菜、可愛いね。蕩けた顔で見つめられただけで、俺はイっちゃいそうだよ」
「はっ、ふぅ……ゆうとぉ? ちがうっ、こっちッあんっ、さわっれょ……はぅッ!」
「少し待って。カラコンとつけま取っちゃうから」
少しとはいつなのか。待たされた身体は火照る一方だ。早く触ってと思うのに、悠斗は両目からコンタクトを取り、まつ毛を取っていく。拭き取りタイプのメイク落としで化粧を落とし、最後に蒸しタオルで綺麗に拭うと質問してきた。
「ねぇ瀬菜……あいつらになにされたの?」
「悠斗……こわぃっ、いっぱぃ、ンッ、さわられたぁ。オレ汚いっ……ふぅぅ」
「ん? 俺は怖くないよ? それに瀬菜は汚くない。今も凄く魅力的。ほかにも教えて?」
「へんなのッ、おひりと、んッ……ちんこ、いれられた……っ」
なぜ今こんな質問をしてくるのか。
俺は辛くて堪らないのに、悠斗は質問を続けてくる。
「あとは? なにされたの?」
「ふぇっ……指、おひり……入れられたっ。ちんこッも、変らのッこれっ」
スカートを捲り上げ、悠斗の前に腰を淫らに突き出してしまう。
冷めた瞳で悠斗はペニスに刺さったプラグを見つめてくる。
「そう、本当はね? 凄くあいつらのこと殴りたいけど、瀬菜と一緒に居れなくなっちゃうから我慢したんだ。退学になったら瀬菜のこと護れなくなっちゃう。でもね瀬菜、あんなにひとりにならないでって言ったのに、なんで約束守らなかったの?」
「……ごめんッらっ、さい……ひぐっ、ふぇっ……グスっ」
「今回は未遂で済んだけど、次はもしかしたら……っ、お願い瀬菜、瀬菜になにかあったら……俺、なにするか分からないよ? 一歩も外に出さないで監禁しちゃうかもしれない」
くしゃりと顔を歪めながらも笑いかけようとする悠斗に、心が砕けそうになってしまう。そんな悠斗のやり場のない怒りや悲しみが伝わって、俺も悲しくてポロポロと涙を流してしまう。
「瀬菜? 俺に触れられても平気? 思い出して辛くならない?」
「うぅ……悠斗……悠斗がイイっ、ねがぃッ忘れたぃッ──」
「うん、危険なことは忘れちゃいけないことかもしれない。でも……今は、忘れるぐらい愛し合おうか……」
悠斗はちゅっと涙を唇で拭うと、俺の唇を塞いでくれる。
しょっぱい口付けは、とても優しい口付けだった。
巻かれていたマントをもぎ取ると、スカートの中に両手を突っ込んみ、自らシコシコと手で擦り上げる。ダイレクトな快感にビクッと痙攣すると空イキしてしまう。それでも全然足りず、お尻のむず痒さと尿道のむず痒さにイライラしてしまう。
「あ、ふぅんッ……痒いッかゆぃょっ、なんでぇ……イヤッ……届かっなッ、よぉ……あッんんッ!」
蕾に指を這わせ、中の痒みにツプリと挿入するとジーンとした快感に一瞬満足する。けれど足りない。もっと奥へ、もっと太いので擦り付けてかき回したい。
「ふぁ……足り、なっ、ひぐっ……ふぇ……っ、かゆいっ」
ペニスを片手でシコシコしながら指を出し入れするが、俺の短く細い指ではもどかしいだけで身体の熱が増す一方だ。思い切り射精したいのに、ペニスに差し込まれた蓋が邪魔をする。軽くドライでイッては逆流する。栓を取ろうとしても、指に力が入らず取り外せない。
夢中になってひとり快感にのめり込むと、悠斗が側まで来ていたことにも気付かずにいた。
「瀬菜……我慢できなかった? 凄い光景……もうちょっとひとりで頑張る?」
「ふぅ、イヤ……悠斗、グスッ……たりないのぉ……たすけれっ、あんあぅっ!」
悠斗はトレイをサイドテーブルに置くと、俺の横に腰掛け頰を撫で上げる。それだけでビクビクと身体が跳ねてしまうが、敏感に反応するだけで決定的な快感を得られない。
疼くだけの身体は切なげに震えるだけだ。すぐに楽にしてくれると思っていた俺は、期待と欲情した瞳で見つめるが、頰を撫でる以上のことを悠斗はなぜかしてくれない。
「瀬菜、可愛いね。蕩けた顔で見つめられただけで、俺はイっちゃいそうだよ」
「はっ、ふぅ……ゆうとぉ? ちがうっ、こっちッあんっ、さわっれょ……はぅッ!」
「少し待って。カラコンとつけま取っちゃうから」
少しとはいつなのか。待たされた身体は火照る一方だ。早く触ってと思うのに、悠斗は両目からコンタクトを取り、まつ毛を取っていく。拭き取りタイプのメイク落としで化粧を落とし、最後に蒸しタオルで綺麗に拭うと質問してきた。
「ねぇ瀬菜……あいつらになにされたの?」
「悠斗……こわぃっ、いっぱぃ、ンッ、さわられたぁ。オレ汚いっ……ふぅぅ」
「ん? 俺は怖くないよ? それに瀬菜は汚くない。今も凄く魅力的。ほかにも教えて?」
「へんなのッ、おひりと、んッ……ちんこ、いれられた……っ」
なぜ今こんな質問をしてくるのか。
俺は辛くて堪らないのに、悠斗は質問を続けてくる。
「あとは? なにされたの?」
「ふぇっ……指、おひり……入れられたっ。ちんこッも、変らのッこれっ」
スカートを捲り上げ、悠斗の前に腰を淫らに突き出してしまう。
冷めた瞳で悠斗はペニスに刺さったプラグを見つめてくる。
「そう、本当はね? 凄くあいつらのこと殴りたいけど、瀬菜と一緒に居れなくなっちゃうから我慢したんだ。退学になったら瀬菜のこと護れなくなっちゃう。でもね瀬菜、あんなにひとりにならないでって言ったのに、なんで約束守らなかったの?」
「……ごめんッらっ、さい……ひぐっ、ふぇっ……グスっ」
「今回は未遂で済んだけど、次はもしかしたら……っ、お願い瀬菜、瀬菜になにかあったら……俺、なにするか分からないよ? 一歩も外に出さないで監禁しちゃうかもしれない」
くしゃりと顔を歪めながらも笑いかけようとする悠斗に、心が砕けそうになってしまう。そんな悠斗のやり場のない怒りや悲しみが伝わって、俺も悲しくてポロポロと涙を流してしまう。
「瀬菜? 俺に触れられても平気? 思い出して辛くならない?」
「うぅ……悠斗……悠斗がイイっ、ねがぃッ忘れたぃッ──」
「うん、危険なことは忘れちゃいけないことかもしれない。でも……今は、忘れるぐらい愛し合おうか……」
悠斗はちゅっと涙を唇で拭うと、俺の唇を塞いでくれる。
しょっぱい口付けは、とても優しい口付けだった。
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