王子×悪戯戯曲

そら汰★

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第5幕 噂の姫乃ちゃん

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 浅く挿入され欲しかった快感に近付いていく。あくまでゆっくりと優しく粘膜を捏ねる悠斗に、いつもの激しい抽挿を期待している自分がいる。
 腹に回された腕に手を重ねると、物足りない刺激にカクカクと自ら腰を前後に揺する。

「ふぅ……っ、気持ちィッ、あああっ、いい……んっあッ」
「やば……どこでそんなの覚えちゃったかな。もう優しいのはお終い」

 腰を持ち上げられ尻を高く上げられる。うしろから覆い被さる悠斗は、背中にキスを送りながらペニスを奥へと穿ってくる。

「ひゃんッ‼︎ あぅ……んッああッ」
「どっちがいい? 優しいのと激しいの」

 ギシギシとベッドが軋み、ピチャピチャと水音が奏でられる。快感が湧き上がり恍惚に染まる。

「奥ッあたってぅ、ああッ! 激しいッ……いいッ!」
「ふふっ、激しいほうが良かったの?」
「ふぅッ、んあッ、ああん、どっちもッ気持ちぃ……はぅッ!」
「欲張りさんだね。はぁ……愛おしい……」

 うなじに唇を寄せるとちゅーっと吸い付き痕を残していく。可愛い好きと甘い言葉を何度も囁きながら、後孔への抽挿は激しく、ぱちゅぱちゅと肉がぶつかる音がする。

「あ、ああ、イクッ! イっちゃう! イっちゃうよ~~ッ‼」
「ハッ、んんッ、一緒に……んんんッ‼︎」

 ピュルッビュルッ……と、前を一度も触れられず簡単に達してしまう。奥に叩きつけられる悠斗の精液が熱くて、ジワリと粘膜が濡れていくのが堪らなく心地いい。

「あ、あふッ……ひもちぃ、はっ……んッ……」
「んッ……はっはっ……気持ち……ね……」

 荒い呼吸を繰り返しながら身体は蕩けて弛緩していく。

「瀬菜……キスしたい……」
「ん……はっんッ……ふぅ……っ」

 振り向くと頰に手を置かれ、ちゅっちゅっと甘いキスを何度も交わす。
 久々に幸せな時間を堪能した休日だった。


***


「ああ、腰が……痛い……」

 トントンと腰を叩きながら気怠げに足を進める。

「大丈夫? そんなにするつもりはなかったんだけどね。しばらくぶりだったし、瀬菜が素直に甘えてくれるのが嬉しくって。はぁ~、瀬菜色っぽかったな……思い出すだけでやばい」

 どんな想像をしているのか、悠斗は頬を染めながら遠くを見つめている。

「あーそっ……お前って我慢続くと獣化するよな。俺、いい加減学習できた。たまにはさ、俺を気遣ってひとりでオナニーしとけよ」
「瀬菜がオナニーなんて言葉を使う日が来るとはね。どんどん俺好みになっていくね。やばやば……朝からやば……。でも瀬菜が居るのにひとりエッチなんてしたくないよ」
「いや、別にお前好みにしてるつもりねぇし。なんなら今度お前が俺に入れられて実感するか?」

 お前も経験するがいいとアピールするが、悠斗は眉を詰めて嫌そうな顔をする。

「それは無理でしょ? だって瀬菜、もうお尻じゃなきゃイケないでしょ? なによりイメージできないよ」
「そうか? 悠斗が喘いでる姿、結構唆ると思うけどな」

 朝から卑猥な言葉を発しながら登校しています。
 他人が聞いたら……えっ⁉︎ っと驚く会話なので結構な小声です。

 休日はこれでもかというぐらいエッチ三昧でした。
 歩けるのが本当に奇跡なんじゃないかな。
 授業が午前だなのはせめてもの救いだ。
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