王子×悪戯戯曲

第4幕 盛り沢山な夏休み

22

「凄いエッチだね？　乳首気持ちいい？　お尻がうねうねだ」
「ふっ、んッ……ぅ、あああっひゃんッ！」
「乳首だけでイッてみる？　瀬菜ならすぐにできるよ？」
「うぅッ……やぁ、やッ……あ、あんッ……乳くびぃッ、イヤっ！」

　クニクニと断続的に撫で上げられ、快感を集め出すペニスは達したというのに膨れ上がり、ピクピクと蜜を垂らしてしまう。

「悠斗──ッ、あぅいやらぁッ、んんッちくびだけッ、イケないよぉ」
「可愛い……仕方ないか。俺もそろそろ動きたいし……」

　膝を胸まで折られると、悠斗はペニスを緩々と動かし一点を集中的に抉りだす。強烈に与えられる快感に頭が真っ白になりそうだ。

「あぅ──‼︎　いいッ、はッひぃッ……ぅ、いィああっんンッ」
「乳首はダメだけど、ここならイケるでしょ？」

　ゴリゴリと悠斗の大きく張り出した亀頭で何度も抉られ、すぐに射精感が募ってしまう。

　これ凄い……ダメだ……身体がいうこと効かない。
　もう……イっちゃうよ……！

　身体を捩って逃げを打つが、悠斗に固定され快感を逃すことができない。グチュグチュと鳴り響く挿入にブルリと身体を震わせ、内部に吐き出された白濁を塗り込まれる。

「瀬菜の中トロトロ。我慢してる顔も身体も、紅く色付いていて色っぽい」
「ああっあっ、コリコリもぅッやだぁ、あぅんッ、あふぅッ」
「でも、ここは気持ちいいって言っているよ？　我慢しないでイッて？」

　ピストンを速めていく悠斗にハフハフと息を吐き出し、やめてと言いたくても言葉にできない。頭の中はふわふわと白い景色が浮かび、チリチリと光の粒が瞬いている。ゴリっと前立腺を強く抉られた瞬間、快感が頂点に達し呆気なく吐き出してしまう。

「あ、あああああッ！　イクッイィッーーーーッ‼︎」
「んッ！　やばぁ……ッ、んんっ！」

　一気に奥に突き刺しグリグリと壁に擦り付ける悠斗も、ジワリと直腸に熱い精液を放った。その熱さにもブルリとし軽くイってしまう。ぐったりとする俺の唇を掬い上げると、優しいキスで蕩けてしまう。充足感を感じながら力の入らない身体で悠斗のキスを受け取る。

「手首平気？　少し赤くなっちゃったね。ごめんね？」
「う、んッ……平、気ッ、ちょっと触らないッ……で……ッ」

　手首に巻かれたリードを外す悠斗が、赤くなった手首にも舌を這わせチュッチュとする。いやらしく唇を滑らす悠斗に、内股気味にムズムズとしてしまう。

「触らないでとか言わないで？　悲しくなっちゃう」
「違う……今ッ、敏感なんだよ……またしたくなるだろ……」

　火照る身体をこれ以上焚き付けないで欲しい。

「クスッ、可愛いことまた言ってる。あんまり煽ると知らないよ？」
「そんなつもりない……でもない。俺、もっと悠斗に触りたい……」
「瀬菜……好き。愛してる……」

　そっとキスをすると、深い口付けに変わりまた肌を重ね行為に没頭する。
　お仕置きから始まったはずが甘い時間にいつの間にか変わり、日付けをまたぐほど快楽の渦に二人でのめり込んでしまっていた。