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第3幕 溢れる疑惑
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悠斗がやっとこ俺から出て行くと、ずっと全力疾走をさせられ続けたようにぐったりし意識を手放していた。たっぷり放出された汗と精液、潮吹きで濡れてしまったシーツが火照った身体の熱を奪っていく。
所々記憶が断片的に残っているものの、ただただ快感に身を委ね、喘ぎ声を発していたことぐらいしか最後のほうは覚えていない。
どれぐらい時間が経過したか定かではないが、気がつくと折角セッティングされたばかりの新しいベッドのシーツも取り替えられ、俺自身も綺麗に清められ部屋着を着せられていた。
痛む喉の渇きに身体が水を欲しているのを感じ、立ち上がろうとするが全く動けず、愕然とし動けないことを早々に諦めると、悠斗を自分のところまで呼びつける。
「ゆゔーッ! ぢょっ……ゔ、げない……みず、のびだぃ……!」
「ああ、瀬菜起きたの? 声ガラガラだね?」
ペットボトルを片手にベッドに上がる悠斗は、いつもの親鳥バージョンで雛の俺に口付け水を与えてくれる。その様子は正に恋人同士の甘い雰囲気を醸し出している。
「身体大丈夫? 痛いところある? 声出せる?」
潤った喉が枯れながらも声を発することが叶うと、淡々と身体の具合を案ずる悠斗に抗議した。
「……お前……この状況見て、大丈夫に見えるのか⁉︎」
「ふふふっ、見えないね? ああ、存在がもう凶器過ぎる」
悠斗の手が伸びて来たところを遮り、反射的にビクビク震え涙目になりながら自分を抱きしめる。そんな俺の行動に、また悠斗は頰を紅く染め、鼻息荒く興奮している。
悠斗の腕にはくっきりと、俺が付けてしまったであろう爪痕が刻まれていた。自分も色々痛いが、その傷にちょっぴり申し訳ないとも思ってしまう……が。
「よ、寄るなッ、変態~~ッ‼︎ 腰痛いわ、ケツ感覚ねぇわ……動けないわ! これ以上エッチなことされたら本気で死ぬ‼︎」
「ごめんごめん。もう今日はしないから、そんなに怯えないでよ。瀬菜途中で意識無くなっちゃって心配だったけど、もうね、瀬菜がエロ過ぎて……意識朦朧としながら、たまに漏れ聞こえる声がまたヤバヤバでね! 意識無くなったあとも俺、腰止まらなくて……しちゃった♡」
恐ろしいことを口にする悠斗に蒼白に顔を歪める。
「…………俺、なに言われたか理解できなかった。意識手放した相手にするってナニ? あり得ないだろ! それ恋人にすることか? ないわ! 途中からお前の欲望で動いていただろ!」
「そんなことないよ? ちゃんと瀬菜を愛してるもん。愛情故だよ? 瀬菜だって凄い喜んでいたでしょ?」
「それは……そう? かも? しれない……けど? で、でもお前いつもやり過ぎなんだよ‼︎ 俺、途中から自分がなにしていたか記憶ぶっ飛んでッ──所々しか、覚えてないんだからな‼︎」
「もっともっとって言っていたよ? 飛んでる瀬菜ってば素直で可愛くて……ああ、またヤバ。愛しい瀬菜の希望に沿ってそりゃ頑張るよ。それに今回は、お誕生日スペシャルだし♡」
「スペ……シャル? お前……まさか……まさかだけど! 変なもん使ったりしていないよな⁉︎」
「クスッ、鋭いね? ローション変えてね? 媚薬効果、この前貰ったのよりUPしたタイプのにしてみたんだ。だからかな? ゴムしていないし、俺も吸収してあんなに……。でもほら、全ては瀬菜の乱れた姿がヤバくて可愛かったからだね♡」
び、媚薬ッ──やっぱりか!
あそこまで乱れるって変だと思ったけど!
隠語連発してた気が……うぉぉぉーー、あんなことやこんなことも……。
俺、恥ずかし過ぎる……お婿に行けない……。
「ふぅぅぅぅぅぅーー! もうお前、しばらくエッチ禁止だからな‼︎」
「ええっーー‼︎ それは……究極だね? でも、瀬菜が我慢できないんじゃない?」
「うるさい! 巨根、絶倫、強姦魔‼︎ 少しは反省しやがれ!」
しゅんとする悠斗にそんな落ち込んでも騙されないぞと、プイっとそっぽを向き怒っているアピールをすると、はぁ……とため息を吐き、俺の怒りぷりに折れたのか渋々と呟く。
「分かった……瀬菜が許してくれるまで我慢するよ」
そう言いさらにしゅんとする悠斗は、抗議の声を嫌そうに飲み込んだ。
誕生日は色々な波乱と愛情と、かなり濃厚なエッチ三昧で、今までにない想い出を作ることができ、色々な意味で充実したものとなった。
ああ……しかし……誕生日の最後は起き上がれないなんて……。
俺のお尻……本当に大丈夫なんだろうか……。
俺の恋人は俺をどうしたいのか……これも愛のせいなのか……。
柳瀬菜、十六歳。
悠斗よりちょっびっとだけ、お兄さんになりました──。
所々記憶が断片的に残っているものの、ただただ快感に身を委ね、喘ぎ声を発していたことぐらいしか最後のほうは覚えていない。
どれぐらい時間が経過したか定かではないが、気がつくと折角セッティングされたばかりの新しいベッドのシーツも取り替えられ、俺自身も綺麗に清められ部屋着を着せられていた。
痛む喉の渇きに身体が水を欲しているのを感じ、立ち上がろうとするが全く動けず、愕然とし動けないことを早々に諦めると、悠斗を自分のところまで呼びつける。
「ゆゔーッ! ぢょっ……ゔ、げない……みず、のびだぃ……!」
「ああ、瀬菜起きたの? 声ガラガラだね?」
ペットボトルを片手にベッドに上がる悠斗は、いつもの親鳥バージョンで雛の俺に口付け水を与えてくれる。その様子は正に恋人同士の甘い雰囲気を醸し出している。
「身体大丈夫? 痛いところある? 声出せる?」
潤った喉が枯れながらも声を発することが叶うと、淡々と身体の具合を案ずる悠斗に抗議した。
「……お前……この状況見て、大丈夫に見えるのか⁉︎」
「ふふふっ、見えないね? ああ、存在がもう凶器過ぎる」
悠斗の手が伸びて来たところを遮り、反射的にビクビク震え涙目になりながら自分を抱きしめる。そんな俺の行動に、また悠斗は頰を紅く染め、鼻息荒く興奮している。
悠斗の腕にはくっきりと、俺が付けてしまったであろう爪痕が刻まれていた。自分も色々痛いが、その傷にちょっぴり申し訳ないとも思ってしまう……が。
「よ、寄るなッ、変態~~ッ‼︎ 腰痛いわ、ケツ感覚ねぇわ……動けないわ! これ以上エッチなことされたら本気で死ぬ‼︎」
「ごめんごめん。もう今日はしないから、そんなに怯えないでよ。瀬菜途中で意識無くなっちゃって心配だったけど、もうね、瀬菜がエロ過ぎて……意識朦朧としながら、たまに漏れ聞こえる声がまたヤバヤバでね! 意識無くなったあとも俺、腰止まらなくて……しちゃった♡」
恐ろしいことを口にする悠斗に蒼白に顔を歪める。
「…………俺、なに言われたか理解できなかった。意識手放した相手にするってナニ? あり得ないだろ! それ恋人にすることか? ないわ! 途中からお前の欲望で動いていただろ!」
「そんなことないよ? ちゃんと瀬菜を愛してるもん。愛情故だよ? 瀬菜だって凄い喜んでいたでしょ?」
「それは……そう? かも? しれない……けど? で、でもお前いつもやり過ぎなんだよ‼︎ 俺、途中から自分がなにしていたか記憶ぶっ飛んでッ──所々しか、覚えてないんだからな‼︎」
「もっともっとって言っていたよ? 飛んでる瀬菜ってば素直で可愛くて……ああ、またヤバ。愛しい瀬菜の希望に沿ってそりゃ頑張るよ。それに今回は、お誕生日スペシャルだし♡」
「スペ……シャル? お前……まさか……まさかだけど! 変なもん使ったりしていないよな⁉︎」
「クスッ、鋭いね? ローション変えてね? 媚薬効果、この前貰ったのよりUPしたタイプのにしてみたんだ。だからかな? ゴムしていないし、俺も吸収してあんなに……。でもほら、全ては瀬菜の乱れた姿がヤバくて可愛かったからだね♡」
び、媚薬ッ──やっぱりか!
あそこまで乱れるって変だと思ったけど!
隠語連発してた気が……うぉぉぉーー、あんなことやこんなことも……。
俺、恥ずかし過ぎる……お婿に行けない……。
「ふぅぅぅぅぅぅーー! もうお前、しばらくエッチ禁止だからな‼︎」
「ええっーー‼︎ それは……究極だね? でも、瀬菜が我慢できないんじゃない?」
「うるさい! 巨根、絶倫、強姦魔‼︎ 少しは反省しやがれ!」
しゅんとする悠斗にそんな落ち込んでも騙されないぞと、プイっとそっぽを向き怒っているアピールをすると、はぁ……とため息を吐き、俺の怒りぷりに折れたのか渋々と呟く。
「分かった……瀬菜が許してくれるまで我慢するよ」
そう言いさらにしゅんとする悠斗は、抗議の声を嫌そうに飲み込んだ。
誕生日は色々な波乱と愛情と、かなり濃厚なエッチ三昧で、今までにない想い出を作ることができ、色々な意味で充実したものとなった。
ああ……しかし……誕生日の最後は起き上がれないなんて……。
俺のお尻……本当に大丈夫なんだろうか……。
俺の恋人は俺をどうしたいのか……これも愛のせいなのか……。
柳瀬菜、十六歳。
悠斗よりちょっびっとだけ、お兄さんになりました──。
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