56 / 716
第2幕 逃亡劇の果てに
35
しおりを挟む
「あっ──ごめん! 絶対、痛かった……よな?」
「ううん、愛の証貰ったみたいで嬉しい」
ふわりと王子スマイルが炸裂する。
「……ばか悠斗。けど俺……」
そんなお前が凄く好きだ──。
まつ毛を震わせ俯き頬を赤く染める。口をパクパクさせ、気持ちを伝えようとしていると、悠斗は俺を押し倒してきた。
ギラギラとした双眸が俺を射抜いてくる。
「ごめん瀬菜。我慢できない……」
足首を左右に大きく割り開き、悠斗は余裕のない顔付きで腰を激しく叩きつける。獣の交尾のようにがむしゃらに穿たれ、声が出せないほどの快楽を与えられる。
「ィッ──‼︎ はッ、ああッぅーーーー‼︎」
「瀬菜……ッ、ハァハァ……んんんッ、一緒に……ッ」
「ひィッ──! ゆー、とぉッ、きもちッ! あああぅッ、おぐッ、すごひぃっ‼︎」
「んッ、ンンッ、瀬菜、瀬菜……ッ‼︎」
ギシギシとベッドのスプリングが激しく軋む。バネを借りてベッドと悠斗に押し潰されていく。ガツンと奥深くを抉られ、絶頂が波のように押し寄せる。
「いっいぐッ、イクイクッ、あひッあああぁッ! イクぅ~~~~ッ‼︎」
「くッ、でる……っ、はぁっ、んんっ──‼︎」
熱い飛沫に心も身体も満たされる。鋭い快感に感情を上手く制御できない。嬉しいのに涙が零れてしまう。強張りながら痙攣する身体を弛緩させていく。ガクガクと笑う両脚をダラリと脱力させる。
息を整えた悠斗は精液で濡れそぼった俺の内部を、まだ硬さの残るペニスでかき回わし、朦朧としている俺をまた喘がす。
「うん……っ、らめ……っ、うごからいれ……ッ」
「んーー、だめだよ瀬菜。腰が勝手に……やっぱ治らないや。もう一回しようね♡」
もう一回? なにを?
「……ふぇっ?」
キョトンとする俺に、硬度の落ちないペニスが奥をノックする。悠斗は俺の両膝を抱えあげ、ベッドヘッドに背中を預けると、俺を反転させうなじに齧り付いてきた。
先ほどのお返しだろうか。チリチリとするが痛みはない。
「瀬菜のうなじ白くて柔らかくて……エロくて好き」
「んっ、……痕がッ、付くだろッ、あっんっ」
「乳首もピンピンに尖っていて……ピンク色でエロいよね」
悠斗の手淫にビクンと身体を跳ねさせ、胸の突起を摘みこね回される度に痺れが走る。乳首を弄る悠斗の手の上に、自身の手のを重ね、弄るのを止めようとした。
「ん? 自分で弄りたいの? じゃ、瀬菜は乳首係ね?」
「あっ、乳首ッ係? なんだよそれ……っ、んんッ」
「俺はこっち。おちんちん係になるから」
乳首に俺の指先を乗せ、悠斗は俺の亀頭の鈴口を親指で抉り、カリを中指と人差し指でさする。先ほど逝ったばかりのペニスは少しの刺激で勃ち上がり、先走りでくちゅくちゅとスムーズに指の動きを助けている。
後孔に収まったままの悠斗のペニスがドクドクと脈打ち、振動を与えてくる。お尻がムズムズしてしまい、腰を淫らに動かしてしまう。緩い刺激に堪らずホーッと甘い息を吐きながら、自然と乳首を捻り上げ下肢に熱を集めていく。
「クスッ……瀬菜って全部がエロいよね……」
悠斗が腰を突き上げると俺は跳ね上がり、身体の重みで直腸奥深くに悠斗を迎えてしまう。踊るようにリズミカルに跳ねるその間にも、悠斗は竿をシコシコと擦り、鈴口を親指で抉ってくる。
快感から逃げるように前屈みになると、俺の両膝に手を差し込み、後方へと引き寄せられる。その格好は大きく脚を広げ陰茎を晒し悠斗からも丸見えだ。
「悠斗……はずかしいっ。あ……っ、イッ」
「うん? 瀬菜、下見て。瀬菜のおちんちん、上下に揺れてエッチだよ?」
「ふぅッ、へっ……やだぁッ、ふぁっあっ、あぅッ、もっやぁっ」
「ふふっ……やじゃ、ないでしょ?」
悠斗が一度後孔に射精した精液が内部で泡立ち、隙間からわずかに零れ落ちる。ローションの代わりになり、抽挿の手助けをしている。陰茎がパタパタと揺れているのが恥ずかしくて、悠斗の視線から隠すように押さえつけた。
「ううん、愛の証貰ったみたいで嬉しい」
ふわりと王子スマイルが炸裂する。
「……ばか悠斗。けど俺……」
そんなお前が凄く好きだ──。
まつ毛を震わせ俯き頬を赤く染める。口をパクパクさせ、気持ちを伝えようとしていると、悠斗は俺を押し倒してきた。
ギラギラとした双眸が俺を射抜いてくる。
「ごめん瀬菜。我慢できない……」
足首を左右に大きく割り開き、悠斗は余裕のない顔付きで腰を激しく叩きつける。獣の交尾のようにがむしゃらに穿たれ、声が出せないほどの快楽を与えられる。
「ィッ──‼︎ はッ、ああッぅーーーー‼︎」
「瀬菜……ッ、ハァハァ……んんんッ、一緒に……ッ」
「ひィッ──! ゆー、とぉッ、きもちッ! あああぅッ、おぐッ、すごひぃっ‼︎」
「んッ、ンンッ、瀬菜、瀬菜……ッ‼︎」
ギシギシとベッドのスプリングが激しく軋む。バネを借りてベッドと悠斗に押し潰されていく。ガツンと奥深くを抉られ、絶頂が波のように押し寄せる。
「いっいぐッ、イクイクッ、あひッあああぁッ! イクぅ~~~~ッ‼︎」
「くッ、でる……っ、はぁっ、んんっ──‼︎」
熱い飛沫に心も身体も満たされる。鋭い快感に感情を上手く制御できない。嬉しいのに涙が零れてしまう。強張りながら痙攣する身体を弛緩させていく。ガクガクと笑う両脚をダラリと脱力させる。
息を整えた悠斗は精液で濡れそぼった俺の内部を、まだ硬さの残るペニスでかき回わし、朦朧としている俺をまた喘がす。
「うん……っ、らめ……っ、うごからいれ……ッ」
「んーー、だめだよ瀬菜。腰が勝手に……やっぱ治らないや。もう一回しようね♡」
もう一回? なにを?
「……ふぇっ?」
キョトンとする俺に、硬度の落ちないペニスが奥をノックする。悠斗は俺の両膝を抱えあげ、ベッドヘッドに背中を預けると、俺を反転させうなじに齧り付いてきた。
先ほどのお返しだろうか。チリチリとするが痛みはない。
「瀬菜のうなじ白くて柔らかくて……エロくて好き」
「んっ、……痕がッ、付くだろッ、あっんっ」
「乳首もピンピンに尖っていて……ピンク色でエロいよね」
悠斗の手淫にビクンと身体を跳ねさせ、胸の突起を摘みこね回される度に痺れが走る。乳首を弄る悠斗の手の上に、自身の手のを重ね、弄るのを止めようとした。
「ん? 自分で弄りたいの? じゃ、瀬菜は乳首係ね?」
「あっ、乳首ッ係? なんだよそれ……っ、んんッ」
「俺はこっち。おちんちん係になるから」
乳首に俺の指先を乗せ、悠斗は俺の亀頭の鈴口を親指で抉り、カリを中指と人差し指でさする。先ほど逝ったばかりのペニスは少しの刺激で勃ち上がり、先走りでくちゅくちゅとスムーズに指の動きを助けている。
後孔に収まったままの悠斗のペニスがドクドクと脈打ち、振動を与えてくる。お尻がムズムズしてしまい、腰を淫らに動かしてしまう。緩い刺激に堪らずホーッと甘い息を吐きながら、自然と乳首を捻り上げ下肢に熱を集めていく。
「クスッ……瀬菜って全部がエロいよね……」
悠斗が腰を突き上げると俺は跳ね上がり、身体の重みで直腸奥深くに悠斗を迎えてしまう。踊るようにリズミカルに跳ねるその間にも、悠斗は竿をシコシコと擦り、鈴口を親指で抉ってくる。
快感から逃げるように前屈みになると、俺の両膝に手を差し込み、後方へと引き寄せられる。その格好は大きく脚を広げ陰茎を晒し悠斗からも丸見えだ。
「悠斗……はずかしいっ。あ……っ、イッ」
「うん? 瀬菜、下見て。瀬菜のおちんちん、上下に揺れてエッチだよ?」
「ふぅッ、へっ……やだぁッ、ふぁっあっ、あぅッ、もっやぁっ」
「ふふっ……やじゃ、ないでしょ?」
悠斗が一度後孔に射精した精液が内部で泡立ち、隙間からわずかに零れ落ちる。ローションの代わりになり、抽挿の手助けをしている。陰茎がパタパタと揺れているのが恥ずかしくて、悠斗の視線から隠すように押さえつけた。
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
不透明な君と。
papiko
BL
Dom/Subユニバースのお話。
Dom(美人、細い、色素薄め、一人称:僕、168cm)
柚岡璃華(ユズオカ リカ)
×
Sub(細マッチョ、眼鏡、口悪い、一人称:俺、180cm)
暈來希(ヒカサ ライキ)
Subと診断されたがランクが高すぎて誰のcommandも効かず、周りからはNeutralまたは見た目からDomだと思われていた暈來希。
小柄で美人な容姿、色素の薄い外見からSubだと思われやすい高ランクのDom、柚岡璃華。
この二人が出会いパートナーになるまでのお話。
完結済み、5日間に分けて投稿。
よくある婚約破棄なので
おのまとぺ
恋愛
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
ポンコツ女子は異世界で甘やかされる(R18ルート)
三ツ矢美咲
ファンタジー
投稿済み同タイトル小説の、ifルート・アナザーエンド・R18エピソード集。
各話タイトルの章を本編で読むと、より楽しめるかも。
第?章は前知識不要。
基本的にエロエロ。
本編がちょいちょい小難しい分、こっちはアホな話も書く予定。
一旦中断!詳細は近況を!
雨晴れアジサイボーイ&ガール
ハリエンジュ
恋愛
晴れのように天真爛漫な少女・朝霧陽菜(あさぎり ひな)と、雨の日に傘を差さない不思議な癖を持つ気難しい少年・平坂春也(ひらさか はるや)の恋の話。
153cmの春也と、185cmの陽菜の32(サニー)cm・逆身長差ラブな短編。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる