王子×悪戯戯曲

そら汰★

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第2幕 逃亡劇の果てに

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 舌先でペロリと裏筋を舐め上げられ、カリ首、鈴口と順番にチロチロされる。最後は仕上げとばかりに亀頭をパクリと下着の上から喰まれた。悠斗の舌先が亀頭全体を愛撫し、下着の中で先走りと唾液が合わさり、ヌルヌルとザラリとしたなんともいえない感触が下肢に襲いかかる。

「ゆっ……悠斗……ッ、パンツ……気持ち悪い!」
「ふふっ、瀬菜のそれは嬉し泣きだよね。このままパンツの中に出してもいいよ?」
「うーっ、嫌だ……脱ぎ……たぃ……」

 今にも零れそうな涙をグッと堪え懇願すると、気分を良くしたらしい悠斗は素直に下着を脱がしてくれた。じっとりと蒸れ濡れた感触に解放され、爽やかな空気が肌をさするだけで気分が落ち着く。けれど安心した矢先ダイレクトにペニスが嬲られてしまう。
 パクリと躊躇いもなく俺のペニスを口に含み、唇を窄め吸ったり舌を絡めたりする悠斗。直接与えられる快感に、悠斗の頭をギュッと両手で固定し動けないようにするが力が入らずなんの意味も成さない。

「ふああ──ッ、悠斗ッちんこ、ヤダッ、んんっ!」

 ぐちゅぬぽっ、ぐちゅっ……っと水音を立たせ、俺にはお構いなしに悠斗は口淫をやめてくれない。このままでは悠斗の口に射精してしまう。

「あああっ……ひっ……ぐッ」

 ブルっと震え腰を突き上げると、根元を押さえ悠斗はペニスから口を離した。

「あっ……なん……で……」
「ん? やっぱりフェラって苦手」

 悠斗は口元を腕で拭いながらそう言った。

 なッ──!
 そっそりゃそーだとも‼︎
 男の咥えても楽しい訳ないだろ‼︎ 
 はぁ……こんなにされた俺はどうしたら……。
 放置気味の俺のちんこが助けてと泣いているではないか。

「……悠斗っ、手離してくれ。俺、トイレ行って来る」
「なんで? 離す訳ないでしょ?」

 ……おいおい、なんのイジメだ……男なら分かるだろ?
 このままとか冗談やめてくれ。

「男の咥えても楽しくないの分かっただろ!」
「誰彼構わず舐めたいなんてそりゃ思わないけど、瀬菜の顔見にくいし、口塞がっちゃうから言葉攻めできないでしょ? だからちょっと苦手なんだよね。口の中に瀬菜の可愛いペニス当たって、そりゃ俺も気持ちいいけどね?」

 ……はぁい⁇
 ご主人様、仰っている意味が分かりません……。

 悠斗はそう言いながら俺の陰茎を数度擦りあげると、考えごとをし鞄を漁り始めた。呆然としながらその光景を観察していたが、一体なにをしているのか不明だ。
 俺は悠斗の目を盗み、こっそりトイレに向うことにした。

「こら、どこ行くの?」

 あっさりと見つかり引き戻されると、四つん這い状態で逃げを打つ。暴れる俺のちんこに悠斗はなにかを巻きつけてきた。浴衣の裾で見えず状況を掴めない俺に、悠斗は背後から呑気なことを言ってきた。

「そういえば浴衣って便利だよね。昔の人達って本当に賢くて尊敬するよ」
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