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番外編★イベントは盛大に?
06
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「雪ちゃん、生きてる?」
「……もう、触るなッ」
「皆んなで一緒になれたね。尚君は飲み込み早くて助かるよ」
「やめろって、身体中、ゾクゾクするッ、から……っ」
二人が俺から出ていくと、具合を確かめるようにあちこちに触れてくる。少しの接触だけで俺の身体は粟立っていた。
人間やればなんでもできると良く言うが、これは少々ヤリすぎである。まさか自分が二人をいっぺんに咥え込めるなど思ってもいなかった。
「……もう、最悪……ッ」
「うん、問題なさそう。それに尚君も調子良さそうだし。次は僕が上ね」
「了解。あぁ、そうだ。大切なこと言い忘れていた。けど、セックスしながらのほうが時間短縮になるね」
「ナイスアイデア。なら、僕は証拠を録画しておこうかな」
ぐったりとベッドに横たわる俺に、双子の影が落ちてくる。
ニヤリと不敵に笑う面差しは、悪魔にしか見えない。
「えっ……、なに馬鹿なこと言ってんの? マジ俺、死ぬから! おっ、ちょっ、まッ‼︎ いっ、いやだぁ~~~~‼︎」
この日俺は多くのことを学んだ。人間の神秘。身体の構造。そして、双子の限りない性欲。
そして……こんな面倒なイベントがやっぱり嫌いだということ。
チリンチリンと、ベルが鳴る。
キラキラと光る夜空を駆けるのは、トナカイにソリを引かれたサンタクロースだろうか……。
何度こんな光景を見ただろう。身体の感覚が快感のみで、頭が全く働かない。気持ち良くて、貪欲に求めてしまうのは俺が淫乱だからかもしれない。
あぁ、まただ……。また、目の前がチカチカしている。
「尚君、僕達とずっと一緒に暮らそう?」
「マンション買い取ったんだ。雪ちゃんへのクリスマスプレゼント」
「ねぇ、いいでしょ? うん、って言って貰わないと困るけど」
「雪ちゃん、いいの?」
うん、すげぇ……気持ちがいいよ。
「「そう、良かった。愛してるよ」」
軋むベッドで行われる淫靡な宴。
夜はまだ明けない。
クリスマスの日にはサンタクロースがやって来て、プレゼントを贈ってくれる。子供の頃はそれを信じていた。大きくなると、そんなお伽噺を信じることはなかったが、貰うよりも、誰かに贈るものになっていた。いまさらだが、双子になにかプレゼントをしたほうがいいだろうか。
いや、今はまともに考えられない。
こんなに求められているなら、取り敢えず俺の身体で十分だろう。
***END***
「……もう、触るなッ」
「皆んなで一緒になれたね。尚君は飲み込み早くて助かるよ」
「やめろって、身体中、ゾクゾクするッ、から……っ」
二人が俺から出ていくと、具合を確かめるようにあちこちに触れてくる。少しの接触だけで俺の身体は粟立っていた。
人間やればなんでもできると良く言うが、これは少々ヤリすぎである。まさか自分が二人をいっぺんに咥え込めるなど思ってもいなかった。
「……もう、最悪……ッ」
「うん、問題なさそう。それに尚君も調子良さそうだし。次は僕が上ね」
「了解。あぁ、そうだ。大切なこと言い忘れていた。けど、セックスしながらのほうが時間短縮になるね」
「ナイスアイデア。なら、僕は証拠を録画しておこうかな」
ぐったりとベッドに横たわる俺に、双子の影が落ちてくる。
ニヤリと不敵に笑う面差しは、悪魔にしか見えない。
「えっ……、なに馬鹿なこと言ってんの? マジ俺、死ぬから! おっ、ちょっ、まッ‼︎ いっ、いやだぁ~~~~‼︎」
この日俺は多くのことを学んだ。人間の神秘。身体の構造。そして、双子の限りない性欲。
そして……こんな面倒なイベントがやっぱり嫌いだということ。
チリンチリンと、ベルが鳴る。
キラキラと光る夜空を駆けるのは、トナカイにソリを引かれたサンタクロースだろうか……。
何度こんな光景を見ただろう。身体の感覚が快感のみで、頭が全く働かない。気持ち良くて、貪欲に求めてしまうのは俺が淫乱だからかもしれない。
あぁ、まただ……。また、目の前がチカチカしている。
「尚君、僕達とずっと一緒に暮らそう?」
「マンション買い取ったんだ。雪ちゃんへのクリスマスプレゼント」
「ねぇ、いいでしょ? うん、って言って貰わないと困るけど」
「雪ちゃん、いいの?」
うん、すげぇ……気持ちがいいよ。
「「そう、良かった。愛してるよ」」
軋むベッドで行われる淫靡な宴。
夜はまだ明けない。
クリスマスの日にはサンタクロースがやって来て、プレゼントを贈ってくれる。子供の頃はそれを信じていた。大きくなると、そんなお伽噺を信じることはなかったが、貰うよりも、誰かに贈るものになっていた。いまさらだが、双子になにかプレゼントをしたほうがいいだろうか。
いや、今はまともに考えられない。
こんなに求められているなら、取り敢えず俺の身体で十分だろう。
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