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イブには間に合わなかったが、俺達のクリスマスパーティーが始まった。深夜だというのに元気なものだ。テーブルの上にはチキンもシャンパンもケーキすらない。それでも気分はクリスマスだ。
一体どれぐらいのカップルが自分達と同じようなことをしているのだろうかと、どうでもいいことを考えてしまう。
「なんかクリスマスに踊らされてる感じしねぇ? ……んっ」
うなじにフッと笑う蒼海の声と吐息がかかり、ビクッと身体を跳ねさせる。
「クリスマスなんてそんなものでしょ。次回はホテルでも予約しようか?」
「それいいかも。年末年始と合わせて長期滞在すればゆっくりできるね」
恐ろしい提案をする目の前に座る森永を、白けた瞳でジトっと見つめると詰めた甘い吐息を漏らす。
「──あぅッ、んッ」
シャツの上から森永の指先が無言の抗議とでもいうように、乳首をキュッと摘み上げてきたからだ。
ソファーに座る蒼海に背後から抱き締められ、床に膝を突いた森永が前方から俺に手を伸ばしていた。身体中に口付けと、指先の愛撫を先ほどから受けている。それは緩く擽ぐるような焦ったいほどの愛撫。
静かなリビングは、衣ずれの音とリップ音しかせず、音楽もテレビの雑音もない。それが照れ臭くて言葉を発するが、長くは続かず喘ぎ声に変えられてしまう。
「うん、いい声。さっきお風呂で歌ってたジングルベルも上手かったし、カラオケとかも行きたいよね」
「僕は旅行かな。温泉でゆっくり過ごしたい」
うしろから蒼海がパクリと耳たぶを喰みながら、森永と意見交換をしている。
鼓膜に響く低音が、ゾクゾクとした音の愛撫を流してくる。ピクンッと身体を震わせる俺のシャツのボタンを上から数個開けていく蒼海。開いたシャツの隙間から、森永の手のひらが忍び込み胸を弄りだす。
双子は異なる話をしていても連携が取れるようだ。
「もう尖っているね。尚君は僕達となにしたい?」
「あッ……そんなッ、揉むなぁッ……あぅんッ」
森永の指先は尖り始めた乳首を乳輪ごと捏ねだす。
「揉むのはしちゃ駄目みたい。それならこれは?」
「いいかも。そのままにしておいて」
「──ッ、ひぃんッ」
蒼海の指先が乳輪をキュッと摘み上げ、露わになった乳首の先端をチロチロと森永が舌で転がし始める。
直接的な刺激に身体中に痺れが走り出す。
「あぁッ、ちょッ……たんまぁッ、ふぁあッ」
「雪ちゃん乳首だけでイっちゃいそうだね。こっちもしないと」
森永が舐めている反対側を、蒼海が摘みコリコリと転がし爪の先で先端を抉る。
「そんッ……あっンッ、ああっやめッ!」
挟まれた身体は逃げる場所などない。蒼海の胸の中で小さくビクビクと震えるだけだ。
森永の舌先はすっかり快感を理解した俺の乳首を、どんどん追い詰めていく。頭を蒼海の肩に擦り付け髪を振り乱し、引っ切りなしに喘ぎを零し悶えた。
「ちくびッああっ、とれるッ! あああッ、ンンッ」
一体どれぐらいのカップルが自分達と同じようなことをしているのだろうかと、どうでもいいことを考えてしまう。
「なんかクリスマスに踊らされてる感じしねぇ? ……んっ」
うなじにフッと笑う蒼海の声と吐息がかかり、ビクッと身体を跳ねさせる。
「クリスマスなんてそんなものでしょ。次回はホテルでも予約しようか?」
「それいいかも。年末年始と合わせて長期滞在すればゆっくりできるね」
恐ろしい提案をする目の前に座る森永を、白けた瞳でジトっと見つめると詰めた甘い吐息を漏らす。
「──あぅッ、んッ」
シャツの上から森永の指先が無言の抗議とでもいうように、乳首をキュッと摘み上げてきたからだ。
ソファーに座る蒼海に背後から抱き締められ、床に膝を突いた森永が前方から俺に手を伸ばしていた。身体中に口付けと、指先の愛撫を先ほどから受けている。それは緩く擽ぐるような焦ったいほどの愛撫。
静かなリビングは、衣ずれの音とリップ音しかせず、音楽もテレビの雑音もない。それが照れ臭くて言葉を発するが、長くは続かず喘ぎ声に変えられてしまう。
「うん、いい声。さっきお風呂で歌ってたジングルベルも上手かったし、カラオケとかも行きたいよね」
「僕は旅行かな。温泉でゆっくり過ごしたい」
うしろから蒼海がパクリと耳たぶを喰みながら、森永と意見交換をしている。
鼓膜に響く低音が、ゾクゾクとした音の愛撫を流してくる。ピクンッと身体を震わせる俺のシャツのボタンを上から数個開けていく蒼海。開いたシャツの隙間から、森永の手のひらが忍び込み胸を弄りだす。
双子は異なる話をしていても連携が取れるようだ。
「もう尖っているね。尚君は僕達となにしたい?」
「あッ……そんなッ、揉むなぁッ……あぅんッ」
森永の指先は尖り始めた乳首を乳輪ごと捏ねだす。
「揉むのはしちゃ駄目みたい。それならこれは?」
「いいかも。そのままにしておいて」
「──ッ、ひぃんッ」
蒼海の指先が乳輪をキュッと摘み上げ、露わになった乳首の先端をチロチロと森永が舌で転がし始める。
直接的な刺激に身体中に痺れが走り出す。
「あぁッ、ちょッ……たんまぁッ、ふぁあッ」
「雪ちゃん乳首だけでイっちゃいそうだね。こっちもしないと」
森永が舐めている反対側を、蒼海が摘みコリコリと転がし爪の先で先端を抉る。
「そんッ……あっンッ、ああっやめッ!」
挟まれた身体は逃げる場所などない。蒼海の胸の中で小さくビクビクと震えるだけだ。
森永の舌先はすっかり快感を理解した俺の乳首を、どんどん追い詰めていく。頭を蒼海の肩に擦り付け髪を振り乱し、引っ切りなしに喘ぎを零し悶えた。
「ちくびッああっ、とれるッ! あああッ、ンンッ」
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