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「ふふっ、なにその泣きそうな顔。なら僕と付き合う?」
「うわぁ~、ムカつく。お前、俺の気持ち分かってて言ったな? 二人の内どちらかを選ぶとか無理だ。大体お前らは俺がどちらかを選んだら一緒に居られるのか?」
「ああ、大丈夫と言いたいところだけど、指咥えて見てるとか無理そう。たまに入れ替わるかもね」
双子ならではのあり得そうな恐ろしいことを言いながら、森永はクスクスと笑って遠くに視線を向けている。
「恋愛って二人でするものだよな……」
「それは誰が決めたこと?」
「誰って……知らねぇよ……」
蒼海のことが好きかもしれないと思っていたが、森永のこともやはり好きなのだと思う。けれど選べと言われれば選ぶことができないのだ。
「解決策ならあるよ? それよりセックスしようよ」
「はぁ?」
いきなりの森永の発言に、詰めていた眉間のシワが呆れて緩んでしまう。
「まだ僕とはしていないでしょ? 佳月とは一対一でできた。僕とはできないかもしれないよ? 悩んでいるより動いたほうが見えないものも見えるかもね」
理屈は分かるが戸惑いはする。顔を真っ赤にする俺に、クスクス笑い「鍵は掛けたから平気だよ」と、全く安心できない言葉を投げてくる。
「こうなること予め計画していたのかよ」
「僕だって尚君としたいもん」
「子供みたいな言い方だな」
「照れちゃって。それとも襲ったほうが良かった?」
「そりゃそのほうが楽かもだけど、それってなんか……責任転換じゃん」
スッと立ち上がると、ズボンとパンツを脱ぎ捨て森永の膝の上に跨がる。
「男らしいね?」
「お前とだって俺はできるよ。だってさ、ほら……」
ワイシャツを捲りすでに勃ち上がる陰茎を晒すと、森永の指先が鈴口を抉ってくる。
「んッ……あっ……」
「ぬるぬる。期待していたの? すぐにイキそうだよ?」
そう言いながら森永の掌は意地悪に竿を擦り上げてくる。俺は快感に身を委ねながら森永に抱き着き、肩に顔を埋め腰を跳ねさせていた。
ゴムの匂いが鼻につく。こんなところまでそっくりだ。
ローションを蓄えた指先が蕾に触れる。襞を拡げ指が入り込むと粘膜が喜び解れていく。
「腰揺れているよ? 気持ちいい?」
「ふっ、あっ……きもちぃ……ッ、もっとおく……」
「指じゃ届かない」
「森永のちんこ……ちょうだい」
ペロリと森永の唇を舐め強請ると、貪るような口付けをされる。キスで弛緩した腰を上げられると、蕾に熱を添えられる。
「自分でして?」
「んんッ……はぅ、……んッ」
キスでごまかしつつ腰を落としていく。全身から汗が吹き出しそうだ。全てを飲み込んだときにはぐったりとし、森永の肩に顔を埋め荒い息を吐いていた。
「頑張ったね。可愛かったよ?」
「死にそう……太もも攣りそうなんだけど……」
「ふふっ、もうちょっと積極的な尚君堪能したかったけど、僕が頑張る番かな。激しくするけど声は控えてね?」
「うわぁ~、ムカつく。お前、俺の気持ち分かってて言ったな? 二人の内どちらかを選ぶとか無理だ。大体お前らは俺がどちらかを選んだら一緒に居られるのか?」
「ああ、大丈夫と言いたいところだけど、指咥えて見てるとか無理そう。たまに入れ替わるかもね」
双子ならではのあり得そうな恐ろしいことを言いながら、森永はクスクスと笑って遠くに視線を向けている。
「恋愛って二人でするものだよな……」
「それは誰が決めたこと?」
「誰って……知らねぇよ……」
蒼海のことが好きかもしれないと思っていたが、森永のこともやはり好きなのだと思う。けれど選べと言われれば選ぶことができないのだ。
「解決策ならあるよ? それよりセックスしようよ」
「はぁ?」
いきなりの森永の発言に、詰めていた眉間のシワが呆れて緩んでしまう。
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理屈は分かるが戸惑いはする。顔を真っ赤にする俺に、クスクス笑い「鍵は掛けたから平気だよ」と、全く安心できない言葉を投げてくる。
「こうなること予め計画していたのかよ」
「僕だって尚君としたいもん」
「子供みたいな言い方だな」
「照れちゃって。それとも襲ったほうが良かった?」
「そりゃそのほうが楽かもだけど、それってなんか……責任転換じゃん」
スッと立ち上がると、ズボンとパンツを脱ぎ捨て森永の膝の上に跨がる。
「男らしいね?」
「お前とだって俺はできるよ。だってさ、ほら……」
ワイシャツを捲りすでに勃ち上がる陰茎を晒すと、森永の指先が鈴口を抉ってくる。
「んッ……あっ……」
「ぬるぬる。期待していたの? すぐにイキそうだよ?」
そう言いながら森永の掌は意地悪に竿を擦り上げてくる。俺は快感に身を委ねながら森永に抱き着き、肩に顔を埋め腰を跳ねさせていた。
ゴムの匂いが鼻につく。こんなところまでそっくりだ。
ローションを蓄えた指先が蕾に触れる。襞を拡げ指が入り込むと粘膜が喜び解れていく。
「腰揺れているよ? 気持ちいい?」
「ふっ、あっ……きもちぃ……ッ、もっとおく……」
「指じゃ届かない」
「森永のちんこ……ちょうだい」
ペロリと森永の唇を舐め強請ると、貪るような口付けをされる。キスで弛緩した腰を上げられると、蕾に熱を添えられる。
「自分でして?」
「んんッ……はぅ、……んッ」
キスでごまかしつつ腰を落としていく。全身から汗が吹き出しそうだ。全てを飲み込んだときにはぐったりとし、森永の肩に顔を埋め荒い息を吐いていた。
「頑張ったね。可愛かったよ?」
「死にそう……太もも攣りそうなんだけど……」
「ふふっ、もうちょっと積極的な尚君堪能したかったけど、僕が頑張る番かな。激しくするけど声は控えてね?」
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