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第8章 想いに×砂糖は清らかであれ5%
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ペロリと唇を舐めあげ恍惚とした顔付きをする宮下に、郁哉の肌はゾワゾワと鳥肌を立てた。
「郁……お前はどんな風に鳴くんだろうなぁ~」
宮下相手に快感など不要だが、流石に郁哉は青褪めた。
アナルが濡れるといっても、それは郁哉が昂ぶっていなければ潤わない。後孔は解されていないどころか、ローションすら与えられていないのだ。
嫌な汗が全身から吹き出てくる。
「──やめッ、やめろッ! 離せッ!」
「あー、それだぁ……もっと喚けッ! 俺を昂ぶらせろッ!」
狂喜に声を張り上げる宮下から、郁哉はただでは済まないことを思い知る。
昔から他人を蔑み萎縮させ、気に入らなければ癇癪を起こし暴力で従わせるような男だった。けれど郁哉に対してはなぜか違っていた。
それは精神的に追い詰め頃合いを見計らい、郁哉自ら陥落することを待ち侘びていたからだ。まるで蜘蛛の巣に掛かった哀れな羽虫だ。
「真っ白で柔らけぇいいケツだぁ……。その割に良く締まりそうだぜ。この小せぇ穴が血塗れになったら、さぞ映えるだろうなぁ~」
「──いッ! うぅ……」
宮下の手指がみずみずしい果実をもぐように、尻たぶを割り開らいていき、爪が肉を刺すようにギリギリと食い込んでいく。
痛みに顔を歪めると、身体に力が入り衝撃に備えることすら叶わない。
(……那津……ごめん……俺、那津だけのものでいたかった……)
唇を噛み締めながらきつく瞼を閉じ床に顔を埋めると、悲鳴など上げるものかと最後の抵抗をみせる。
痛みを感じるのは郁哉だけではない。
後孔を締め食いちぎってやる腹積もりでそのときを待っていた。
「はぁあぁ、ゾクゾクするぜ。挿れんぞっ、おら──ッ!!」
それは一瞬だった──。
ガツンッ! と突き破るような衝撃が全身に流れ込んでくる。
「うっ、あぁぁーーーーッ!!」
大きな悲鳴が室内を揺さぶっていた。
何度も、何度も……ガツンッ……ガツンッ! と、肉を打ち付ける衝撃に、眉間にシワを寄せ息を詰めながら身体をビクッビクッと跳ねさせた。
──血の匂いがする。
「ヒィ──ッ! イッ、うはっ! ぐっ……!」
ポタリ……ポタリと赤い雫が落ち、床に雨粒のような染みを広げていく。
血を滴らせるほどだ。
痛みに甲高い呻き声を上げてしまうのは仕方がないことだ。
鷲掴みされ堰き止められていた尻の血液が巡り始め、ジンジンと皮膚が焼けるような感覚が頭の中を支配していた。
「郁……お前はどんな風に鳴くんだろうなぁ~」
宮下相手に快感など不要だが、流石に郁哉は青褪めた。
アナルが濡れるといっても、それは郁哉が昂ぶっていなければ潤わない。後孔は解されていないどころか、ローションすら与えられていないのだ。
嫌な汗が全身から吹き出てくる。
「──やめッ、やめろッ! 離せッ!」
「あー、それだぁ……もっと喚けッ! 俺を昂ぶらせろッ!」
狂喜に声を張り上げる宮下から、郁哉はただでは済まないことを思い知る。
昔から他人を蔑み萎縮させ、気に入らなければ癇癪を起こし暴力で従わせるような男だった。けれど郁哉に対してはなぜか違っていた。
それは精神的に追い詰め頃合いを見計らい、郁哉自ら陥落することを待ち侘びていたからだ。まるで蜘蛛の巣に掛かった哀れな羽虫だ。
「真っ白で柔らけぇいいケツだぁ……。その割に良く締まりそうだぜ。この小せぇ穴が血塗れになったら、さぞ映えるだろうなぁ~」
「──いッ! うぅ……」
宮下の手指がみずみずしい果実をもぐように、尻たぶを割り開らいていき、爪が肉を刺すようにギリギリと食い込んでいく。
痛みに顔を歪めると、身体に力が入り衝撃に備えることすら叶わない。
(……那津……ごめん……俺、那津だけのものでいたかった……)
唇を噛み締めながらきつく瞼を閉じ床に顔を埋めると、悲鳴など上げるものかと最後の抵抗をみせる。
痛みを感じるのは郁哉だけではない。
後孔を締め食いちぎってやる腹積もりでそのときを待っていた。
「はぁあぁ、ゾクゾクするぜ。挿れんぞっ、おら──ッ!!」
それは一瞬だった──。
ガツンッ! と突き破るような衝撃が全身に流れ込んでくる。
「うっ、あぁぁーーーーッ!!」
大きな悲鳴が室内を揺さぶっていた。
何度も、何度も……ガツンッ……ガツンッ! と、肉を打ち付ける衝撃に、眉間にシワを寄せ息を詰めながら身体をビクッビクッと跳ねさせた。
──血の匂いがする。
「ヒィ──ッ! イッ、うはっ! ぐっ……!」
ポタリ……ポタリと赤い雫が落ち、床に雨粒のような染みを広げていく。
血を滴らせるほどだ。
痛みに甲高い呻き声を上げてしまうのは仕方がないことだ。
鷲掴みされ堰き止められていた尻の血液が巡り始め、ジンジンと皮膚が焼けるような感覚が頭の中を支配していた。
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