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第3章 砂糖を湯煎で溶かしたら55%

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 手指で昨日のように抜いてくれるのだと郁哉は思っていた。けれど与えられた快感は、それを遥かに超えるものだった。
 ピチャピチャと下肢から水音が流れ出す。
 ズルズルと郁哉のペニスを飲み込むように、尾鷹の唇が上下に蠢く。絡まる舌がねっとりと郁哉を包み込んでいる。
 熱い口腔内で郁哉のペニスは溺れたように震えていた。

 吸い上げられ緩められ、強弱を付けながら唇が竿に刺激を与え、カリを舌先がコリコリと嬲ってくる。
 カリをいじめ終わると、柔らかな鈴口に舌先が入り込み、蜜を掻き出すように抉られた。
 経験したことのない快感が郁哉を攻め立て、甲高い喘ぎ声を引っ切りなしに上げさせられていた。

「うあっ、やっあ……っ、ああぅ……だめッいっちゃ……ぅ!」

 腰がガクガクと痙攣し、快感に混乱しながら尾鷹の頭を力の籠もらない指先で掴んで悶える。
 郁哉を逃さぬように、尾鷹は太腿を開き押さえると、より深く郁哉のものを啜り上げてきた。

「やああっ! でるぅッ、イクッ、イクッ、イィ──ッ!」

 拡げた内腿をピクピクと痙攣させ、身体を強張らせ一度息を詰める。白い肌が真っ赤に染まると、口を開き酸素を吸い込む。
 ハクハクと唇が戦慄き、目一杯拡げた瞳には水分が溜まり天井から落ちる光を蓄えキラキラと輝いている。
 恍惚としながら、尾鷹の口腔を犯すように腰を突き上げ、味わったことのない絶頂で射精していた。

 弛緩している郁哉に尾鷹は残滓まで残すまいと、ちゅるちゅると啜り上げてくる。
 ぼやける視界に尾鷹が唇を拭い、ゴクリと喉を鳴らしているのが見て取れた。

「あぅ……っ、はっ、んっ……飲んだ……絶対ッ不味いのにぃ……」
「凄く美味しいよ。郁哉のは絶品だね」
「……そんな……あり得ない……」
「そう? 意外と癖になるかもしれないよ?」
「それは……那津のも同じようにしろってこと?」
「してくれるなら嬉しいけど? まぁ、今の郁哉じゃまだ無理かな」
「うっ……別に、そんなの俺だってできるし……」

 真っ赤になりながらボソリと呟くと、尾鷹は「はいはい」と言いながらクスクス笑っていてる。

「俺のは郁哉のみたいに、小ぶりでピンクの美味しいキャンディーバーとは違うからね」
「ど、どうせッ! ちっちゃいよ……」
「嫌だな。褒めてるのに。舐め心地も味も最高だったよ。それよりここ借りるね」

 友達の家でトイレ貸してとでも言うように、尾鷹は郁哉の両足を揃えると、膝を胸まで畳み込み臀部を露わにする。
 どこから用意したのか滑りのある液体を内腿に垂らされ、隙間からニョキっと赤黒く色付く雄々しい頭が顔を出した。

(ううっ……やっぱ那津のデカイ……)

 先端部分だけでもずいぶん質量がある。
 何度かそれとなく見てはいるものの、直視すると男同士であろうと狼狽えてしまう。
 なにをするのだろうかと、不安に思いパクパクと口を開閉させると、お構いなしに尾鷹が腰を前後にスライドしてくる。
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