13 / 161
第1章 焦げた砂糖は食べられない−100%
12
しおりを挟む
睨んだところで潤んだ瞳では威嚇にもならない。
「いい顔するね。それに凄くいい香り……」
ギョッとする──。
郁哉が放ったものをスンスンと嗅ぎ、ペロリと舐め飲み込む尾鷹に異様なものを感じ啞然としてしまう。
そんな郁哉を尾鷹は見逃さず、身体をうつ伏せに返すと、後手に両腕を拘束したままチノパンを下着ごと引き下げてきた。
濡れた感触に解放されるも、尻を丸出しにされれば羞恥心が煽られるのは当たり前だ。
丸みのある柔らかな白い肌がほんのりと色付くと、それを楽しむかのように緩々と撫でられてしまう。
「ここ、弄ったことある?」
「えっ? ある訳──ッ! なっ! やめ……っ」
濡れた指先がするりと双丘を割り忍び込む。指の腹が蕾に触れ、襞をなぞるように液体を塗り付けられた。
男同士でどこを使うかは分かっているつもりでも、郁哉自身が受け身になるとは考えたこともない。
恐怖に震え腰を浮かすと、余計に尻を尾鷹に晒すことになってしまう。
「綺麗なお尻だね。いきなりは挿れない。暴れたら怪我するよ」
現実を突き付けるような言葉に、郁哉はベッドに沈む頬を引きつらせた。
衝撃に堪えたものの中々それは訪れない。
視線を後方へ向けると、尾鷹が首を傾げ怪訝そうな顔をしている。
「もしかして、こうなること分かっていた?」
「はぁ? 分かる訳ないだろ!」
「ふ~ん。まぁ、どうでもいいや」
「いやっ、俺はどうでも良くない!!」
後孔に圧を感じる。粘膜が引きつり異物を押し返すように蠢く。
「うう……気持ち……悪い……っ、抜いて……くれっ」
「気持ち悪い? それにしては良く絡んでいるけど。聞こえるよね?」
節の張った指が後孔内を行き来する度、郁哉の内部からクチュクチュと濡れた音が発せられる。入口を抉じ開けるつもりなのか、指がクパッと内部で拡げられた。
郁哉は驚いていた。
すでに自分の中に尾鷹の指が二本も入り込んでいる事実に。
「うっ、いやっ……だぁ……っ、いやっ……」
「嘘は良くないな。ほら、気持ちいいって言ってみなよ」
指を内部に押し込まれると、郁哉はビクッと下肢を跳ねさせた。
「うっわッ、ああッ!」
勃起したペニスを内側から嫐られるような感覚。一度押されただけで身体中にビリビリと電気が走り抜けた。
「見っけ」と、冷静に呟く尾鷹は執拗に固まりを抉ってくる。
「あっ、やっやだっ。あああっ、なにっ、ああッ!!」
引っ切りなしに嫌でも喘ぎ声が漏れてしまう。
「うっ、だめ……ッ、これっだめっ、あん……っ」
「すご……っ、笑える」
蔑むような言い方をされたところで、郁哉の身体は快感に支配され自我を保っていられない。味わったことのない手淫に、開きっ放しの口からだらしなく喘ぎと唾液が零れシーツをしとどに濡らす。
「いい顔するね。それに凄くいい香り……」
ギョッとする──。
郁哉が放ったものをスンスンと嗅ぎ、ペロリと舐め飲み込む尾鷹に異様なものを感じ啞然としてしまう。
そんな郁哉を尾鷹は見逃さず、身体をうつ伏せに返すと、後手に両腕を拘束したままチノパンを下着ごと引き下げてきた。
濡れた感触に解放されるも、尻を丸出しにされれば羞恥心が煽られるのは当たり前だ。
丸みのある柔らかな白い肌がほんのりと色付くと、それを楽しむかのように緩々と撫でられてしまう。
「ここ、弄ったことある?」
「えっ? ある訳──ッ! なっ! やめ……っ」
濡れた指先がするりと双丘を割り忍び込む。指の腹が蕾に触れ、襞をなぞるように液体を塗り付けられた。
男同士でどこを使うかは分かっているつもりでも、郁哉自身が受け身になるとは考えたこともない。
恐怖に震え腰を浮かすと、余計に尻を尾鷹に晒すことになってしまう。
「綺麗なお尻だね。いきなりは挿れない。暴れたら怪我するよ」
現実を突き付けるような言葉に、郁哉はベッドに沈む頬を引きつらせた。
衝撃に堪えたものの中々それは訪れない。
視線を後方へ向けると、尾鷹が首を傾げ怪訝そうな顔をしている。
「もしかして、こうなること分かっていた?」
「はぁ? 分かる訳ないだろ!」
「ふ~ん。まぁ、どうでもいいや」
「いやっ、俺はどうでも良くない!!」
後孔に圧を感じる。粘膜が引きつり異物を押し返すように蠢く。
「うう……気持ち……悪い……っ、抜いて……くれっ」
「気持ち悪い? それにしては良く絡んでいるけど。聞こえるよね?」
節の張った指が後孔内を行き来する度、郁哉の内部からクチュクチュと濡れた音が発せられる。入口を抉じ開けるつもりなのか、指がクパッと内部で拡げられた。
郁哉は驚いていた。
すでに自分の中に尾鷹の指が二本も入り込んでいる事実に。
「うっ、いやっ……だぁ……っ、いやっ……」
「嘘は良くないな。ほら、気持ちいいって言ってみなよ」
指を内部に押し込まれると、郁哉はビクッと下肢を跳ねさせた。
「うっわッ、ああッ!」
勃起したペニスを内側から嫐られるような感覚。一度押されただけで身体中にビリビリと電気が走り抜けた。
「見っけ」と、冷静に呟く尾鷹は執拗に固まりを抉ってくる。
「あっ、やっやだっ。あああっ、なにっ、ああッ!!」
引っ切りなしに嫌でも喘ぎ声が漏れてしまう。
「うっ、だめ……ッ、これっだめっ、あん……っ」
「すご……っ、笑える」
蔑むような言い方をされたところで、郁哉の身体は快感に支配され自我を保っていられない。味わったことのない手淫に、開きっ放しの口からだらしなく喘ぎと唾液が零れシーツをしとどに濡らす。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
あなたの魔法の秘密をすべて暴いてあげますよ
droit
恋愛
マジシャンだった貴族に婚約破棄されマジック業界からも追放されてしまった令嬢は、復讐のため貴族の商売道具だったマジックの種明かしをしまくり業界に復讐を試みるのであった
女勇者に婚約者を寝取られたけど、逆に彼女の恋人を奪ってやった
小倉みち
恋愛
ジュリアナは頭を抱えていた。
遠く離れた場所で旅をしているはずの婚約者――フランから、1通の手紙が届いたのだ。
内容は、
「自分の所属しているパーティの女勇者と一緒になることに決めた。君には申し訳ないが、俺と別れてくれ」
彼女は婚約者の信じられない行動に、呆れかえっていた。
彼女と婚約者は、数ヵ月後に結婚するはずだったのだ。
もうすでに式場の予約も式の内容も、ドレスだって注文済みである。
そのすべての費用は彼とその両親に請求するとして、ジョアンナにとって我慢ならないのは、婚約者を寝取った「女勇者」という存在だった。
彼女にも、恋人がいるはずだ。
しかも、10年以上の付き合いらしい。
ジョアンナは婚約者の手紙を握りしめたまま、その女勇者の恋人の元へと向かう。
――2人に復讐するために。
【R18】らぶえっち短編集
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
調べたら残り2作品ありました、本日投稿しますので、お待ちくださいませ(3/31)
R18執筆1年目の時に書いた短編完結作品23本のうち商業作品をのぞく約20作品を短編集としてまとめることにしました。
※R18に※
※毎日投稿21時~24時頃、1作品ずつ。
※R18短編3作品目「追放されし奴隷の聖女は、王位簒奪者に溺愛される」からの投稿になります。
※処女作「清廉なる巫女は、竜の欲望の贄となる」2作品目「堕ちていく竜の聖女は、年下皇太子に奪われる」は商業化したため、読みたい場合はムーンライトノベルズにどうぞよろしくお願いいたします。
※これまでに投稿してきた短編は非公開になりますので、どうぞご了承くださいませ。
今更愛を告げられましても契約結婚は終わりでしょう?
SKYTRICK
BL
冷酷無慈悲な戦争狂α×虐げられてきたΩ令息
ユリアン・マルトリッツ(18)は男爵の父に命じられ、国で最も恐れられる冷酷無慈悲な軍人、ロドリック・エデル公爵(27)と結婚することになる。若く偉大な軍人のロドリック公爵にこれまで貴族たちが結婚を申し入れなかったのは、彼に関する噂にあった。ロドリックの顔は醜悪で性癖も異常、逆らえばすぐに殺されてしまう…。
そんなロドリックが結婚を申し入れたのがユリアン・マルトリッツだった。
しかしユリアンもまた、魔性の遊び人として名高い。
それは弟のアルノーの影響で、よなよな男達を誑かす弟の汚名を着せられた兄のユリアンは、父の命令により着の身着のままで公爵邸にやってくる。
そこでロドリックに突きつけられたのは、《契約結婚》の条件だった。
一、契約期間は二年。
二、互いの生活には干渉しない——……
『俺たちの間に愛は必要ない』
ロドリックの冷たい言葉にも、ユリアンは歓喜せざるを得なかった。
なぜなら結婚の条件は、ユリアンの夢を叶えるものだったからだ。
☆感想、ブクマなどとても励みになります!
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
中七七三
恋愛
わたしっておかしいの?
小さいころからエッチなことが大好きだった。
そして、小学校のときに起こしてしまった事件。
「アナタ! 女の子なのになにしてるの!」
その母親の言葉が大人になっても頭から離れない。
エッチじゃいけないの?
でも、エッチは大好きなのに。
それでも……
わたしは、男の人と付き合えない――
だって、男の人がドン引きするぐらい
エッチだったから。
嫌われるのが怖いから。
【完結】A市男性誘拐監禁事件
若目
BL
1月某日19時頃、18歳の男性が行方不明になった。
男性は自宅から1.5㎞離れた場所に住む40歳の会社員の男に誘拐、監禁されていたのだ。
しかし、おかしな点が多々あった。
男性は逃げる機会はあったのに、まるで逃げなかったばかりか、犯人と買い物に行ったり犯人の食事を作るなどして徹底的に尽くし、逮捕時には減刑を求めた。
男性は犯人と共に過ごすうち、犯人に同情、共感するようになっていたのだ。
しかし、それは男性に限ったことでなかった…
誘拐犯×被害者のラブストーリーです。
性描写、性的な描写には※つけてます
作品内の描写には犯罪行為を推奨、賛美する意図はございません。
夜は嘘にふるえてる
小槻みしろ
現代文学
由衣には姉がいる。
病気がちで、家と病院を行ったりきたりで、なのにずっと静かに微笑んでいた。
そんな姉が、とうとう死ぬかもしれないと、由衣は母から告げられる。
由衣の16年には、望む望まないにかかわらず、ずっと姉の影が射していた。
生ぬるい感傷をもてあましながら、由衣は姉の見舞いに向かうことになる。
影を失くしても、人は生きていけるだろうか。
喪失の青春小説です。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる