私の大好きなドラゴン

どら娘

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やっぱり、オジさんは オジさんです。

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お兄ちゃんは出かけると言って何処かへ飛んで行った。
私一人で洞窟へ戻ると、

(どこ行ってたんだ?)

※服を着てたオジさんは私の気持ちと裏腹に何ともない。
 そりゃ何もないだろーけど

私の目線でしゃがんで、
サクッとバナナみたいな細長い野菜?を食べながらまた、


私への爆弾発言をしてきた。



(昨日は、蒸し暑かったなあ
 おめーも暑そうにしてたから、ボタンをはずしてあげたんだぜ。
 お前無意識でも、嫌がってなあー俺も疲れたし、
 お前がくっつくもんだから
 あちーの何のって 
 
 脱がせる時、お前の上半身全部見たけど
 ガリガリだぜ...果物ばっかり食ってるからだぞ!
 お腹なんて肉が少なくてなあ...
 もっと肉を食えって.....イタ!! )



 私は力のある限りオジさんを

    ”ひっかいた。”
 
オジさんの顔にはクッキリひっかいた跡が残った。

(おい!何すんだよ
 これだからガキの癇癪は嫌なんだよ!何を怒ってんだ?)



(...............)落ち着こう私...
オジさんはまた、サクッと野菜?みたいなの握りながら食べ続けた。

握って食べてる姿・のんきな顔が無性に腹が立った。

ダメよ...私落ち着かなきゃ大人なんだし...
いくら上半身見られたとしても、子供の体 子供の体 子供の体だ...
必死に自分に言い聞かせた。

フーと大きく口を開けてフウーと吐いてと
深呼吸をしてると、
野菜?のほうに目線が言ったのをオジさんは気づいたのか、

(これが、食いたかったんだな!)

あろうことか、握りしめた食べかけの野菜を
私の口に突っ込んできた。

(うわうわふふおおおお)

(腹減るとイライラするものだ
 いっぱい食えもっと肉をつけなきゃ強い男にはなんねーぞ!)

(男じゃなーーーーーい! この鈍感男ーーーーーーーーーーーー)



私の先ほど考えてた不安が、またしても
オジさんに救われたのが、笑えてきた。

私は、オジさんに抱き着き、ちょっとした不安がバカみたいに思えて
口に突っ込まれた野菜を食べながら、涙目で笑った。

(抱き着いて喜ぶほど
 やっぱ腹減ってたんだなー
 ガリガリなのに
 見かけによらず食い意地がはった奴だなあお前!)




もう、オジさんは
やっぱりオジさんだよ....私も開き直ろう!


その後の朝食は二人きりで食べた。
私は甘えて、おじさんの胡坐のかいた上に
チョコンと座り、口をアーンとあけて見上げた。
この際、うーんと甘えよう!私は子供なんだから....

(急になんだ?)

オジさんと目が合った瞬間、
心は大人であることを思い出した。

うっわーやっぱりオジさんものすごく、かっこいいーーーーー!
恥ずかしすぎて、その後ひたすら目を合わせずに食べ続けた。
意外とおじさんの膝の上の方がいいかも...
正面だったら目が合った時キュンときちゃうかも...
私は急いで朝食を食べた。






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