私の大好きなドラゴン

チビの恩返し

私は、川辺に涼んで座ってたら、やっと落ち着いてきた......
すると後ろから声がしてきた。

（ピエー...い.....た...）

（あ！昨日の....）

一番小さい...ダチョウ見たいなドラゴン？が
ピーの実の枝を咥えながら近づいてきた。
呼び方が長いなあー

（チビ！でいい？）

（ピエー！うん）

若葉のような緑色だった鱗が、明るい緑になった？
気のせい？....
それに言葉が、前よりもはっきり聞こえるような気がした。


ちびは、ピーの実？を私につつくように渡してきた。
おじさんが洞窟の入り口で見つけたって
言ってたピーの実はあなたが、持って来たのね....

（ありがとう！ものすごく甘くておいしかったわ！
　今日は一人で来たの？）私はチビに抱き着いた。
　
（ピエー　うん！また、歌ってえー）

本当に可愛いなー　　そうね、
歌ったらストレス発散できるよね....

（ララララーラララララ）


すると、どこからチビ以外の子達がやってきた。


（（（（ピエー））））


（ラララララララララ）


（（（（（ピエピエピエピエ）））））

歌ってるうちに心が落ち着いてきた..。
気持ちー　　　
声に出せたらなおいいのに....



すると、お兄ちゃんが空から低い声を出しながら降りてきた。
チビ以外の子達はいっせいに逃げて行ったが、
チビは、懸命に足をプルプルさせ
目もウルウルさせながら踏ん張っていた。

（お兄ちゃん何で威嚇するような声を出すの？）

（また、倒れる...昨日も倒れた後、邪魔だから追い払った
　だが、今日も一匹踏みとどまっているな...どけ！）

お兄ちゃんが羽ばたいてチビが風圧で転がって、小さい木に当たった。

（ピィ.......）


（やめて！昨日も今日もチビが逃げなかったのも、
　ありがとうを言いたかっただけよ
　そんなチビをケガさせたら、怒るよ！お兄ちゃん）

【．．．．．．．】

私はチビが転がって痛めた所が治るように念じたらすーっと治った。

（大丈夫ね....チビごめんなさい
　お兄ちゃんも私を心配してるだけなの....今日は帰ってゆっくりして...）

そういうと何回も振り返りながらチビは帰っていった。




（もう、ケガさせないで？お兄ちゃんと一緒でドラゴンでしょ？）

【強さが違う】

（同族・親兄弟とか　そういうのあるでしょ...）

【強き者に従う　それだけだ．．．】

（.........オジさんは？）

【内容によっては従う】

（お願い..お兄ちゃんが自分の身を守る事以外
　むやみに攻撃しないで　ね？）


【........ああ】

（じゃあ、またチビに会っても今度は攻撃しないでね
　約束だからね！）




たっぷりの、無言の後
突然、お兄ちゃんが口で私の頭を小突いてきた。

（？）

【”ちゅー”だ】


（...........私も朝から怒ってごめんなさい。
　お兄ちゃんは私を心配してくれたのに..）


お兄ちゃん！かがんで！
私は口に”ちゅっ”とした。

（これで、仲直り！ねっ）



ああそうそう　　一つだけ言わせて...
（女の人と子供には夜男女がみんな全裸になるという話はしない方がいい。）

【なぜだ.....】

（そういう話が好きな人はいるけど、
　男の方から話を振ってきたら、大半は女の人は恥ずかしがるものなの...
　それに子供は教育上もっと大人になってからなの！
　オジさんはそういう事、常識ないんだから、私が教えてあげる）

【人間は色々勉学しなければならないんだな】