私の大好きなドラゴン

どら娘

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自称いい人なオジサンと...

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.............................................。
怖すぎで何も言葉が出てこなかった。

でもしばらくすると、
今度は無性に叫びたくなり
(ああああああああああああああああああああああ)
と叫びながら森を走りまくった。

途中、何度も転んだり
草の枝で傷だらけになり、ようやく現実なんだと実感した。


その後は、ひたすら人がいる道を探して
水もなく、歩いて歩いて歩いて....

空腹で座り込んだら
今度は、とても
怖くて怖くてたまらくなってきた。
うずくまって震えていると
変な鳴き声が聞こえてきた。


ガサガサガサ

ガザガサガサ



音がするから振り返ったら

 (ガルウウ.......)


熊が牙を出しながら近寄って止まり
目が合った瞬間!!!

(グワッ...........)

飛びかかるように熊が
襲いかかるのをただ見ていた。



..................................................。
もう..終わりだと思った瞬間





ドンと音がした瞬間に熊がふっとんだ。



後ろ姿しか見えなかったが、
振り向いたら
顔はもちろん 目が、
だれが見てもヤバイ人認定な男が
大きな声で
熊を倒したその場で叫んだ。


(おーい大丈夫か坊主!
 俺はちーっと
 怖い顔だから近寄んねーぞ
 盗賊じゃないって事だけ信じてくれ!!)


目が合い、見つめあった後、
ううううわー-------------------ん
と叫ぶように泣いてしまった。

両手を挙げながら近寄らず立って

(やっぱ俺、怖い顔してるだろ
 落ち着け!な・落ち着け!
 俺はいい人 俺はとーってもいい人)と何度も繰り返し言ってた。

普通 いい人だなんて
自分で何度も言う人ほど
正気だったら、信じないかもしれないけど

(俺はいいひと)と叫ぶ姿が面白く安心して
更に泣きじゃくりながら、すがるように走った私は
オジサンに抱き着いて



意識がおちた。





 

フーーと風?が顔に当たっていた。

起き上がってみると
寝てる所が岩なのか腰が痛いと
手でさすっていたら、

もう一度今度は、頭の上?から
フーーーと
風が吹いた?ようで見上げると


ドラゴンがいた。



あまりの驚きで動けず、
目だけがパチパチとしてると

(ギー ガー)と鳴き声とともに
(起きたか?お前のお腹、変な音がしてたぞ)
と言ってるような?うっすらな感情?が頭に入ってきた。
声ではなく何となく分かる?に近い感じ?


しかも、そのドラゴンを何度も見るが、
なぜか

      全然怖くない.....。


 明らかに、いかつく物騒なオーラをかもし出してるのに
 怖いと、なぜか思わなかった。
 逆に、先ほど会った熊やオジさんの方が怖いと思ったぐらいだ。
 
 ドラゴンに話しかけようと
 (うーーーーーっと)思わず声が出たが、もう一度
 (うー..................................)

出そうと思っても声が出ない!!事に気付いた。
何でーと混乱してると、

(おう!起きたか坊主?
 お前すごいな!!俺のゼガンを見ても驚かないなんて
 普通、気を失うか、真っ青になってチビルかだぞ!
 ってゼガンもめずらしくお前のこと気に入ってるみたいだ..
 
 ああ そうだ坊主、擦り傷だらけで
 元気がいいのは別にいいが、一人であの森に行くのはやめろよ
 今頃、親が心配してるんじゃないか?)

(.........)私は首を振った。


(お前.....孤児...か?)

 説明できないでキョトンとしていたら
 私のお腹が 
(キュルルルーーーーーー)鳴った。


(話はあとだ!腹がへったんだな!
 とりあえず果物があるから、まず食え!)

怖いオジさんはコップに入った水と果物を持ってきて
私は水を何度かお代わりして
りんご?に似たものを食べたら
ウトウトして...気づいたら寝てたようだ。



真夜中に、
(どうしたらいい?ゼガン...................................)
ドラゴンと話してるような、ボソボソとした声を
聞きながら私は、不安ながらも眠った。






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