黄金竜のいるセカイ

にぎた

文字の大きさ
上 下
33 / 94
第五章 i・s・a・h

しおりを挟む
 ヒカル、ウイン、パッチ、そしてカリンダが逃げ込んだ先は、今までの広間とは違っていた。

「ここは……」

 今までとは違う雰囲気。なぜなら、彼らのいる部屋は、むしろヒカルの方が見慣れた場所だった。

 並べられた事務机と椅子。
 分厚いファイルが詰まった壁一面の本棚。
 タイルに敷かれた絨毯の上には、埃の被ったビーカーや割れたフラスコが散乱している。

「理科室……?」

 なんだここは?
 どうしてこの世界にこんなものがあるんだ?
 この部屋は、ヒカルの記憶にある元の世界の光景そのものだった。

「おいっ! 感傷に浸ってる暇なんてないぜ!」

 ドン! ドン!
 そうだ。ヒカルたちは今は追われているのだ。黄金竜の鱗である巨大な土竜に。
 逃げ込んだ入り口から、土竜の鼻先が見えた。回転しているドリルは、嫌な音を立てて、入り口を広げていく。

「確かに……あいつをどうにかしないとね」
「に……逃げよう!」

 すがり付くヒカルを無視して、ウインは「ふぅ」と息を吐いた。

「パッチ、頼んだよ」
「おう……」

 ドリルに真っ向から対峙するウインとパッチ。
 土竜の衝撃で本棚が倒れ、書類が床に散らばった。

「来るよ」
「分かってらぁ」

 地面が大きく揺れる。
 黄金の土竜は遂にこの理科室に入ってきた!

「さて、いっちょやりますか」
「お許しください竜神様。我々には使命がございます故」

 小熊パッチ対巨大なドリルの土竜。
 先に仕掛けたのはパッチだった。

「おおおお!」

 雄叫びを上げ、土竜に突撃する。見えない程早く、それはまるで光のような突撃だった。

 ゴオン! っと、金属にぶつかる鈍い音が響いた。
 ウインの足元に、パッチがコロコロと転がってきた。
 頭から血が一筋流れ落ちる。

「そんなもんじゃないだろ?」
「簡単に何でも言いやがって……」

 再び、パッチが光となって突撃を仕掛ける。一度ではなく何度も、黄金の土竜にぶつかっていく。

 だが――。

「やっぱり硬えな」
「さすがは竜神様のお鱗だね」

 いつの間にか、パッチはウインのそばに戻っていた。
 全身が傷だらけなのが分かる。きっと立っているのが精一杯なのだろう。
 土竜は四つん這いになり、お返しとばかりにドリルの回転を早めていく。

「来るぞ」
「だから分かってるって!」

 今度は同時に走り出した。
 土竜と小熊がぶつかる。

「うおおおお!」

 なんと、小熊が巨大土竜の突撃を止めてみせた。
 回転するドリルを避け、雄叫びを上げながら押し勝っているパッチ。
 徐々にではあるが、土竜が後退し始めた。

 キィーン。
 ドリルの回転音が嫌な音を立てる。

 激突を前に、ヒカルは後悔していた。
 もし、ここに黄金の懐中時計があったら?
 もし、黄金の懐中時計をちゃんと組み立てていれば?
 もし、懐中時計の魔力にとり憑かれていなければ?

 こんな危機など、簡単に脱出出来るのに、と。

「うおおおお!」

 雄叫びと共に、パッチの猛進がさらに大きくなった。
 やがて、土竜の体が地面から離れ、石橋のあった岸まで追いやっている。

「くたばりやがれ!」

 カキン!
 土竜の鼻であるドリルが折れた。
 もうすぐだ。もうすぐで土竜を……。

 ドボン、と音がして、土竜は溶岩に沈んで行った。

「ハアハア……」

 上がってこない。
 溶岩の運河を崖から見下ろすパッチの後ろ姿は、まさしく絶望の中を照らす希望の光だ。

 なのに……。

「終わったぜ」

 パッチが振り返る。戦いのキズがあちこちに見える。

 危機を脱してくれた証。
 なのに、ヒカルの心は落ち着かない。

「なかなか手こずった……」

 なぜか? 希望とはここまで静かな物だったのか?

 静寂――。
 そして、絶望へ。

 溶岩に沈んだはずの土竜。
 パッチの足が何かに捕まれる。

「なんだ!?」

 土竜は確かに倒した。パッチの足を掴んだもの、それは土竜の爪だけであった。

 絶望は希望に、そして希望は絶望へ。
 闇があるから光がある。光があるから闇がある。

「ぐわあ!」

 パッチの両足に、黄金の爪が食い込む。
 前の部屋で見た遺跡の爪痕は、こいつのものだったのだ。

 はたして爪だけで動くことができるのか。だがしかし、まさに今黄金の爪が希望の光を裂かんとしているではないか。

「パッチ!」

 行く先は溶岩だ。心中を狙っているかのように、黄金の爪はパッチを引きずり込もうとしている。

 その一瞬――ヒカルの頭は真っ白だった。
 ヒカルは駆け出していた。
 パッチの腕を掴み、思いっきり踏ん張る。

「パッチ!」
「や、やめろ!」
「暑っ!!?」

 パッチは小さな太陽だ。
 生身の人間が生身で触るとなると、火傷を免れない。火傷ですめば良いものだ。

「ぐああああ」

 熱しられた鉄。
 ヒカルの掌の隙間から煙が上がる。皮膚が、肉が焦げるのが分かる。
 だが、ヒカルはパッチを離さなかった。

「パッチ! 戻れ! 還ってこい!」

 そう言って、ウインは左手を差し出した。中指に光る指輪。パッチが突然現れた時にも輝いていた指輪だ。

「だめだ! 足を捕まれてる!」

 パッチの足に食い込んだ黄金の爪は、どんどん重さを増していく。

「ぐうううう」

 手のひらが焼ける。熱さで意識が飛びそうになる。

「おい新人……。辛いだろ? 痛いだろ? とっとと離しちまいな。どのみち俺は助からねぇよ」
「……うるさい」
「あ?」
「もう……懲りごりなんだよ」

 パッチと目が合う。
 ヒカルの手に力が籠る。

 ああ、こいつもこんなに綺麗な目をしたいたのか。

「誰かが……誰かが犠牲になるのを見るだけなのは……もう嫌なんだよ!」

 熱さに耐え、恐怖に耐え、いかに絶望に耐えても、じりじりと溶岩へ引っ張られていく。

「うおおおお!!」

 汗が目に入る。代わりに涙が溢れた。
 その時――黄金の爪に引っ張られ、ずり落ちるパッチが一瞬止まった。

「う……うぅ」
「カリンダ!?」

 なんと銀髪の少女カリンダが、ヒカルと一緒になってパッチの燃える腕を掴んでいるではないか。
 か細いく、そのまま溶けてしまいしそうな白い手から、煙があがる。
 苦痛で顔が歪んでいるのが分かった。

「ぐっ……。全く、無茶する奴らめ」

 ウインも駆け寄ってきて、ヒカルとカリンダの間に入った。

「お、お前ら」

 ヒカル、カリンダ、ウインの三人が、溶岩に落ち行くパッチの腕にしがみつく。

 パッチの体がようやく止まった!
 離したくなるほど熱いのに、三人の手には力が込められていく。

「うおおおお!」
「うう……」
「ぐうう!」

 落としてなるものか。
 風船のように軽いはずのパッチが、まるで巨大な岩ように感じた。

 黄金の爪の力は強大だった。それでも、徐々にではあるが、パッチの体が引き上げられていく。

 もうすぐだ。もうすぐで、パッチを救える。

 パッチの体が充分に岸まで登ってくると、その足に食い込む黄金の爪が見えてきた。
 ノコギリのような細かい歯が、パッチの足を離すまいと、深く食い込んでいる。

「お前ら! もう離せよ!」
「「「うるさい!!!」」」

 三人は力を緩めない。負けてなるものか、と歯を食い縛る。

 その時であった。
 突如として、何かが、パッチの体を両断した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

【完】テイマーとタンクとヒーラーがいるからアタッカーはいらないと言われてクビになったので、アタッカーしかいないパーティーを作ることにしました

ひじり
ファンタジー
「お前にはパーティーを抜けてもらいたい」  ある晩のこと。  アタッカーのリジン・ジョレイドは、パーティーの仲間たちと共に酒場で飲んでいた。  そこでリーダーからクビ宣告を受けるが、納得がいかない。  だが、リーダーが口にした一言で、全てを分からされてしまう。 「――アタッカー不要論」  それは【勇者】の称号を持つ金級三つ星冒険者の発言だった。  その人物は、自身がアタッカーであるにも関わらず、世にアタッカーは不要であると論じた。【勇者】の称号を持つほどの人物の言葉だ。アタッカー不要論が世界へと広まるのに、然程時間はかからなかった。 「おれたちのパーティーには、テイマーのおれが居る。魔物との戦闘行為は、おれが使役する魔物に全て任せればいい」  今までアタッカーが担っていた部分は、テイマーが使役する魔物や、攻撃的なタンクが担うことが出来る。  回復役として、ヒーラーは絶対に必要不可欠。  メイジであれば応用も効くが、戦うことしか能のないアタッカーは、お荷物となる。だからリジンは必要ないと言われた。 「リジン、お前もアタッカーなら分かるはずだ。おれたちが冒険者になる前の段階で、既にアタッカーの需要は減っていた……それなのに、おれたちのパーティーの仲間として活動できただけでも運が良かったと思ってほしいんだ」  今の世の中、アタッカーは必要ない。  では、アタッカーとして生きてきた冒険者はどうすればいい?  これは、アタッカー不要論の煽りを受けたアタッカーが、アタッカーだけのパーティーを組んで成り上がる物語である。

本能寺から始める異世界天下布武 ~転生した信長は第六天魔王になって異世界に君臨します~

朝日カヲル
ファンタジー
本能寺で死んだ織田信長は、小姓の蘭丸兄弟達と21世紀の日本に子供として転生してしまった。 そして、いつか戦国の世に戻れることを信じて、役に立ちそうな技術を片っ端から習得する。 火薬や製鉄冶金、農業技術や経済など、幅の広い知識を蓄え10年が過ぎた頃、蘭丸兄弟と同級生の女子高生「細川ガラシャ」と一緒になぜか異世界に転移させられてしまう。 そして、その世界を管理する神を名乗る者から、平和と安定をもたらして欲しいと懇願されてしまった。 その世界では、魔力をほとんど持たない非力な人族が、魔力や体力のある他の種族達から奴隷のような扱いを受けている過酷な世界だったのだ。 魔力を与えられた信長は第六天魔王を名乗り、魔法と科学を融合させた今までに無い強力な魔法を次々に生み出す。 そして、人族を虐げていた他種族の戦士を倒していく。 しかし、信長達がどんなに強くても国家には勝てないと悟り、一緒に異世界に来た蘭丸や細川達を四天王として率い、人族の王国を乗っ取ることにした。 そして、今まで多種族にこびへつらい奴隷根性の染みついていた人族に希望を与え、21世紀の内政チートで国力を増強し軍隊を強化する、そして世界を相手に大戦争を起こし、異世界で天下布武を実現する物語。 そして天下布武を実現した信長は、人族が虐げられていたこの世界の秘密に迫っていく。 登場および関連人物 織田信長・森蘭丸・力丸・坊丸・細川ガラシャ・帰蝶・明智光秀

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

廃課金最強厨が挑む神々の遊戯

葉簀絵 河馬
ファンタジー
■本編完結いたしました。 人付き合いが下手な最強厨の男と、すべてを失った少女が最強を志す―― VRMMORPGファーアースオンラインを廃課金で最強を誇ったプレイヤー、フォルティシモ。 彼はある誘いを受けてファーアースオンラインそっくりの異世界へ転移する。 そこではフォルティシモを更に強くできると言われたが、実際はそんなことはなくカンストのままだった。更にその異世界では、ルールもよく分からないゲームが催されていて、いつの間にかフォルティシモも参加することとなってしまう。 これは最強厨の彼が更なる最強を目指し、異世界で自由に生きていく物語。 ◆◇ 家族に捨てられて奴隷として売られた少女、キュウ。 彼女は最強だけど少し変な主人に買われてしまう。 誰からも家族からでさえ望まれなかったキュウは、主人の歩みに合わせていくだけでも精一杯だった。しかし主人はキュウを物理的に強くさせ、その周囲に集まる多くの人々との出会いは、何も持たなかった少女を成長させていく。 これはすべてを失った少女が、最強に並び立つための物語。 その他要素:多視点、主人公チームチート、奴隷、ケモミミ、ステータス、AI ※フォルティシモ、キュウの二人を主人公だと思って書いています。 ※状況描写、心理描写共に力を入れて書いていきたいと思います。 この小説は小説家になろう、ノベルアッププラスにも投稿しています。 【第10回ネット小説大賞 一次選考通過】 読んで頂けている読者の皆様、本当にありがとうございます。

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

処理中です...