草原春子という女

 真夜中のコンビニで煙草を吸っていると「草原春子という女性を知りませんか」と尋ねて来た男がいた。
その男は知らないと言っても「知っている筈だ」と食い下がる。しつこい男の態度に折れた主人公は謎の男とその”草原春子”という女を探す事になった。

 日々、多忙に過ごす人々はどうやってストレスを発散しているのだろうか。
 誰も気にしないことを余計に考えて、人に嫌われることに怯え、顔色をうかがって過ごして。すり減り続ける心はいずれ跡形も消えてしまうのだろうか。
 それとも、知らず知らずの内に心はおもむくままに過ごしているのだろうか。

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