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「は、いっ……」
 ローレンスは家事労働や雑用や力仕事には慣れていたが、紙袋を抱えてふらふらと危なっかしく歩いた。足枷と、履かされたバレリーナのような靴と、何より肉壁を擦る張形が歩行を著しく困難にしている。
「はぁ、はぁっ……」
 ナカが熟しはじめ熱をもち、前も勃ってローレンスは前屈みになって息を荒げた。外でこんな格好で、卑猥な状態でいることの羞恥に倒れそうになってしまう。
 ノーヴは後ろを歩くローレンスにちらりと視線を向け、助けにいきたい気持ちを押し殺し、前へ向き直った。
 瞬間、ノーヴの視界に貴族の装いをした男とドレスを着た十代前半ほどの少女の姿が入る。少女には玩具のような華奢な作りだったが足枷がはめられており、奴隷の身分なのだとわかる。
 少女の足は華奢な足枷が釣り合う、異常な小ささだった。人形が履くような十センチ程度のサイズのパンプスに収まった足でよちよちと、不安定に歩いている。
「ああ……ご主人様、あれはね一生責任もって世話をしますっていうあかし」
 凝視してしまっているノーヴに気づき、ユキが言う。
「足を小さくして運動能力をなくさせて、愛玩される以外役に立たなくさせるの。最近じわじわ流行ってるみたいよ」
「……それで、本当に主人は一生責任だなんてもってくれるのか? そんな将来に響くようなことしておいて、捨てるってこともあるんじゃ」
 ノーヴは学生の頃、歴史の授業で学んだとある国の風習を思い出しそれが異世界にもあることに驚きつつ、眉をひそめた。
「さあ……奴隷は捨てられないよう必死になるね」
 その時、後ろのほうで小さく悲鳴が響いた。
 まるくて赤い果物がユキの足元に転がってくる。ユキは果物を拾い振り向いて、うずくまっているローレンスのもとへ向かった。
 ワンピースをまくり、ローレンスの粗相を確認する。
「罰を与えなきゃね。そこの路地裏にいこう」
 ユキはローレンスを立ちあがらせ、紙袋からこぼしてしまった野菜や果物を拾わせてから薄暗い路地裏に入った。
 ノーヴも黙ってついていく。

「壁に手をついて、お尻を突き出して」
「は、い……」
 ローレンスは地面に紙袋を置き、ユキに言われた通りにした。
 ユキはワンピースをまくり、精液で濡れたショーツを膝裏までさげてローレンスの尻を出させる。
「張形を挿れてそんな格好で歩いてて、感じて射精しちゃったの?」
「はい……っ」
「淫乱に育ってて何よりだけど、お漏らしはダメだよね」
 ローレンスは羞恥に真っ赤になり、ぶるぶると震えた。
 震える尻をユキは叩く。
「罰として恥ずかしいお漏らしを目の前でしてもらうよ。張形をひり出して」
「むりっ……そんな」
 イヤイヤと頭を振るがローレンスの蕾は膨らんで、限界が近かった。
「コルセットしてるんだし、苦しくてしかたないでしょ? ひり出しちゃいなよ」
「っっ……ぅ、うっ」
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