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 唇を軽く噛んで頷き、ノーヴは屈んで注射器のような形をしたガラス製の浣腸器を手に取り、床に置いた湯を張ったタライから浣腸器で湯を吸いあげた。
 そして覚悟を決めたように息を吐いてからローレンスの尻肉に手をかけて開き、まだかすかに腫れている蕾に浣腸器の筒先を挿す。
「うあっ、何っ……」
「耐えてくれ」
 抵抗しようと振られる尻をユキが叩いた。
「昨夜は急いでいたからやらなかったけど、続きをする前にちゃんとナカ洗おうね」
 生ぬるい湯が体内に流れ込んでくる感覚にローレンスは全身をぶるぶると震わせた。すべて注入しおえるとノーヴは浣腸器を抜く。
「っっ……っっ……」
 少ししてやや張ってしまったローレンスの下腹からグルグルと音が鳴る。痛みを覚えはじめ、脂汗が浮かんだ。
「トイレ、行かせて……」
「ダメ。タライもう一個あるから、そこに出して」
 ノーヴが空のタライをローレンスの尻のほうへ持っていき、ユキがローレンスの下腹を押す。
「あっ……ぁぁ……」
 卑猥な音を立てて水が一筋、きらめきながら放物線を描いた。それからもうとまらなかった。
「ゃっ、ぁ……」
 水流が肉壁を刺激し、ローレンスは切なげな鳴き声をあげながら湯をすべてタライに排出する。
「おや? 何だか気持ちよさそうだね。ローレンスは見込みありそうだ」
 ユキがローレンスの頭を芸がうまくできた犬に対してするように優しく撫で回してやる。ローレンスはシーツに顔を埋めてすすり泣いたが、一瞬の安堵を覚えた。
「じゃ、続きしようか」
 色々な道具から香油の入った瓶をユキは手に取り、とろりとローレンスの尻に垂らす。ノーヴはタライを置いて、ただ傍観するだけになった。
 くちゅ、とユキが蕾に触れる。昨夜より緩んだ蕾は容易に華奢な指を一本受け入れた。
「ぅ、んっ……」
 軽く抽送され、もう一本指を増やされナカを探るように動く指が腹側の肉壁を掻いた瞬間、ローレンスの吐息が震える。
「ああ、ここ?」
 ある箇所にユキは気づき、執拗に掻く。
「ひ、んっ……」
「いい子だ、ローレンス。売られたら可愛くヨガって気に入られなきゃだもんね?」
「やだぁっ……なんか、変」
 ローレンスの陰茎は勃ちあがり、先走りをヨダレのように垂らしてしまっていた。ユキが濡れた陰茎を二、三回扱く。
「あんっ……!」
「挿入でイこうね」
 ローレンスが達してしまう直前にユキは陰茎から手を離し、蕾から指を抜く。遠い世界でも眺めているようにぼんやりとしてしまっているノーヴに対し、ユキはローレンスの体の側面が向くようにした。
 そしてローレンスの後ろでユキは膝をつき、フリルのエプロンをからげて半ズボンから陰茎を取り出すと、ノーヴの視線を感じつつ数回扱いて勃たせた。香油でぬめる蕾に宛てがう。
「あっ、ヤダ……ん、ぁっ」
 また激痛に襲われるのかとローレンスは怯えたが、昨夜ほどではなくすんなりと呑み込めた。ベッドを軋ませ、肌を打つ音を立てて抽送がはじまる。
「んっ、ぁっ、あっ……」
 ユキは跳ねる腰を掴み、器用にさっき見つけた前立腺を雁首で掻く。ローレンスはシーツをぎゅっと握り、快感を拾うことに集中するように目を閉じた。
「あんなに嫌がってたのに、孔きゅうきゅうさせてエロい声出して……。そうだね、素直に受け入れてしまったほうが楽だもんね。ローレンスは賢いね」
「前……っ、触って」
「前? 前って何?」
「……っっ、ちんこ、触って!」
「そんな頼み方じゃダメ」
 ぺしっとユキはローレンスの尻を叩く。ローレンスはあともうちょっとの刺激で達せそうなもどかしさに悶え、叫んだ。
「ちんこぉ……触ってくださいっっ……!」
「よくできました。今は特別に触ってあげるけど、いずれナカでイケるようになろうね」
 はち切れそうなローレンスの陰茎をユキは片手で掴み、先走りのぬめりを使って素早く扱く。
「あぁっ、イクッ……ぅ!」
 ローレンスの陰茎が脈打ち、白濁がシーツに飛び散った。
「っっ……」
 その瞬間孔がきつく締まり、ユキは搾り取られる。ちらりと固まっているノーヴに視線を遣ってから陰茎を抜いた。
 開いた孔からユキの白濁がいやらしく垂れる。
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