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~最終章~◆◆◆物語はハッピーエンドが良いよね?◆◆◆
418ページ目…物語はハッピーエンドが良いよね?【3】
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ここは神へと至る塔と呼ばれているタワー型のダンジョンであり、世にも珍しい『娯楽施設』を併用しているダンジョン…通称:バベルの塔である。
そして、そんなダンジョンへ私達は足を踏み入れようとしていた。
「ねぇ、本当に行くの?」
「えぇ、もちろんよ!だって、私達の方から行かないと何時まで経っても帰って来ないじゃない!」
「そりゃそうかもしれないけどさ…でも、ここはダンジョンなんだよ?危ないんだよ?」
「もう、何言ってるのよ!それでも、ローランドは男の子なの!!」
これからダンジョンに挑むと言うのに、弱気な発言ばかり言うローランドに対して、私は文句を言う。
とは言っても、このローランドは友達とかではなく、私の異母兄弟であり私の兄でもあるのだから、もう少し、しっかりして欲しい所だ。
ちなみに、ローランドは人族である父とフェンリルである母を持つ、ハーフ・フェンリルとでも呼んだら良いのか、よく分からない存在である。
まぁ、その見た目は、まんま狼系の獣人の子供にしか見えないので、フェンリルと言っても怖くも何とも無いのだが…。
「で、でも、ローランドちゃんの言うのも、一理あると思うんだけど…。」
「何よ!クラマまでローランドの肩を持つの?」
「そ、そうじゃないけど…ってか、これでも、一応、僕は兄貴だから呼び捨ては…。」
「『一応』でしょ?だったら、気にしなくて良い筈よ!」
こちらも同じく異母兄弟であり、兄でもあるクラマがローランドを庇い立てる。
なお、こちらの見た目は狐の獣人の様に見える。
ちなみに、父は同じだが母親が妖狐族と言う獣人なのだが、下手に他の人にバレると魔物扱いされるとの事で、狐の獣人と言っているらしい。
「あの~、こんな所で揉めると、他の人のご迷惑になると思うのですが…。」
そう言ってきたのは、同じく異母兄弟…と言っても、実際は私の姉にあたる『アリシア』である。
何故か、いつもメイド服を着用しているのだが、彼女の母親も、彼女同様にメイド服を着ているので、その関係なのかもしれない。
「あ、そうよね…でも、別の場所に移動すると、また並び直しでしょ?」
もう少しで私達の番が来る訳だが、その後ろを見ると長蛇の列である為、一旦、その場を離れると最後尾に並ぶ直す事になる。
そうなれば、次の番が来るまで、また長い時間を待つ必要になる訳で…また並び直すのは時間の無駄としか言えない。
「はい…ですが、こちらで言い争いをされますと、他の方の迷惑に…。」
先程も言ったが、只でさえ、入場するのに行列になっているのに、最後尾に並ぶとなると入場するまでに、どれだけ時間が掛かるか分かった物ではない。
結果、私が出した答えは…。
「わ、分かったわよ…騒がなければ良いんでしょ!
そう言う訳だから、二人共、グダグダ言わずにダンジョンに向かうわよ!」
「「は、はい!」」
アリシアからの注意に、少し気不味い気持ちになりながら二人の兄に先に進む事を言う。
結局、そのまま私達はダンジョンへと入っていく事に…。
そして、とうとう、私達の順番になった所で…。
「おや、これはお嬢様方ではありませんか、こんな所に、どの様なご用件で?」
と、受付の魔物に声を掛けられた。
もちろん、私達は、その魔物の事をよく知っていた。
「あら?セバス・チャンじゃない、今日は貴方が担当なの?」
彼は、セバス・チャンと言う名のアンデッドである。
もちろん、本来であれば、下層…一階層で会うような魔物ではないのだが、この特殊なダンジョンでは、当然の様に、入り口で会う魔物だったりする。
しかも、その態度はまるで一流の執事の様で、このダンジョンを訪れる人達の一部には人気者である。
そして、密かにファンクラブまであると噂されていたりするのは、公然の秘密である。
「はい、左様でございます。
それで、本日のご用件の程は?」
「最近、パパやママが帰って来ないから、呼びに行くのよ!」
「左様で御座いましたか…確かに、上では時間が分かり辛いと聞き及んでおりますからして…。
もしよろしければ、私めが呼びに参りますが?」
「ソレはダメよ!貴方には貴方の仕事があるのですから!」
そう…セバス・チャンはこのダンジョンの入口で、受付や案内をすると言う重要な仕事があるのだ。
「そうですか…では、せめて装備だけでも整えてからお進みくださいますよう、お願いします。」
「あ~、そうだったわね…でも、大丈夫よ?
ちゃんとダンジョンに入る前には〖収納箱〗から出して装備するから。」
「お姉ちゃん…知ってると思うけど、ココ、既にダンジョンの中だから…。」
「セ、セイラ…。」
私の言葉の揚げ足を取ったのは妹のセイラである。
なんとこのセイラは、今回のダンジョンに向かうにあたり私達の装備を作った人物でもある。
もちろん、妹と言うからには父親は同じであるが、母親はドワーフである為、ハーフ・ドワーフである。
その為、見た目が年齢以上に幼く見えるのは、ご愛嬌だ。
そして、普段は、基本的に喋らないからか影が薄いのか、つい忘れがちになってしまうのが何とも言えない寂しさを醸し出している。
「…今、私の事忘れてたよね…?」
「そ、そんな事無いわ…大事な妹を、忘れる訳ないじゃない…。」
「…お姉ちゃんの、嘘付きッ!!」
そう言って、セイラは腰のポーチから巨大なハンマーを取り出すと、勢いよく振り回すと私を打ち据える。
その勢いに負け、私はそのまま吹き飛ばされ壁へと激突する。
『バシャッ!』
周囲に、潰れたトマトみたいな音がした。
音の出処は?と言うと、もちろん、私からである。
「ちょッ!?セイラッ!確かに、今のは私が悪かったかもしれないけど、力加減は考えて攻撃しなさい!
流石に、今のは私じゃなかったら死んでたわよ!!」
壁に激突した衝撃で、潰れた筈の私がそう叫んだのを聞いて、周囲の冒険者が驚きを表情を見せる。
確実に死んでいても可笑しくない程の攻撃を受けたにも関わらず、無傷なのだから、さもありなん…と言った所か?
「お、おい…今の見たか?あの子、死んだんじゃ…。」
「き、気の所為だろ?だって、彼女、ピンピンしてるぜ?
それに、あの壁見てみろよ?血もついてないぞ。」
「そ、そうだよ…な、さっき、あちこちに飛び散った様に見えたのは、俺の目の錯覚だよな?」
「あぁ、俺にもそう見えたけど、錯覚だ。」
等々、色々な声が周囲から聞こえてくる。
もちろん、そんな時にいち早く行動するしたのは…。
「エクレア様、あまり目立つ行動はなされない様にお願いします。
ここは、私めが収めますので、皆様は、先へとお進み下さい。」
セバス・チャンは、そう言うと『迷宮』行きのゲートを開ける。
「ごめんなさい…それと、ありがと、助かるわ。」
「いえ、お気になさらずに…それでは、皆様、お気をつけて。」
「えぇ、貴方もね。」
「ありがとうございます、お嬢様。」
聞いた話によると、初めて、このダンジョンを訪れる者の中には、入り口で受付をしている魔物を恐れ、攻撃をする者が未だにいると聞く。
まぁ、セバス・チャン程の魔物であれば、余裕で返り討ちにするとは思うが、だからと言って油断して良い訳ではない。
なので、一応、心配だけはしておくのは、パパやママの娘である私には、当然の事であった。
「それにしても、エクレアの物理攻撃無効って、何時見ても凄いよな。」
「そ、それに、〖収納箱〗に偽装してる〖胃袋〗も…。」
「私は、いくら食べても太らない体質が羨ましいかな…。」
「良いでしょ~、それに付いては、ホント、スライムで良かったと思うわ♪」
「…私も、太らない。」
そもそも、〖人化〗で人の姿を取っている私が太らないのは仕方が無い事。
いや、〖人化〗をしていなくても、スライムである私は、その体型を自在に操る事が出来るのだから、太ったりするのは無縁である。
だが、ハーフ・ドワーフであるセイラが太らないのは反則だと言えよう。
まぁ、セイラの母親も太らない体質だったから、もしかしたら遺伝なのかもしれないが…。
「セイラちゃん…。」
セイラの一言で、アリシアが冷たい視線を向けていた。
そう言えば、アリシアはこの前、また身体の一部が太った所為で周囲の目が…と言っていた気がする。
小さいのもアレだが、大きいのも考えものだ…と思ったのは内緒である。
何はともあれ、こうして私達のダンジョン攻略は、幕を開けたのだった…。
そして、そんなダンジョンへ私達は足を踏み入れようとしていた。
「ねぇ、本当に行くの?」
「えぇ、もちろんよ!だって、私達の方から行かないと何時まで経っても帰って来ないじゃない!」
「そりゃそうかもしれないけどさ…でも、ここはダンジョンなんだよ?危ないんだよ?」
「もう、何言ってるのよ!それでも、ローランドは男の子なの!!」
これからダンジョンに挑むと言うのに、弱気な発言ばかり言うローランドに対して、私は文句を言う。
とは言っても、このローランドは友達とかではなく、私の異母兄弟であり私の兄でもあるのだから、もう少し、しっかりして欲しい所だ。
ちなみに、ローランドは人族である父とフェンリルである母を持つ、ハーフ・フェンリルとでも呼んだら良いのか、よく分からない存在である。
まぁ、その見た目は、まんま狼系の獣人の子供にしか見えないので、フェンリルと言っても怖くも何とも無いのだが…。
「で、でも、ローランドちゃんの言うのも、一理あると思うんだけど…。」
「何よ!クラマまでローランドの肩を持つの?」
「そ、そうじゃないけど…ってか、これでも、一応、僕は兄貴だから呼び捨ては…。」
「『一応』でしょ?だったら、気にしなくて良い筈よ!」
こちらも同じく異母兄弟であり、兄でもあるクラマがローランドを庇い立てる。
なお、こちらの見た目は狐の獣人の様に見える。
ちなみに、父は同じだが母親が妖狐族と言う獣人なのだが、下手に他の人にバレると魔物扱いされるとの事で、狐の獣人と言っているらしい。
「あの~、こんな所で揉めると、他の人のご迷惑になると思うのですが…。」
そう言ってきたのは、同じく異母兄弟…と言っても、実際は私の姉にあたる『アリシア』である。
何故か、いつもメイド服を着用しているのだが、彼女の母親も、彼女同様にメイド服を着ているので、その関係なのかもしれない。
「あ、そうよね…でも、別の場所に移動すると、また並び直しでしょ?」
もう少しで私達の番が来る訳だが、その後ろを見ると長蛇の列である為、一旦、その場を離れると最後尾に並ぶ直す事になる。
そうなれば、次の番が来るまで、また長い時間を待つ必要になる訳で…また並び直すのは時間の無駄としか言えない。
「はい…ですが、こちらで言い争いをされますと、他の方の迷惑に…。」
先程も言ったが、只でさえ、入場するのに行列になっているのに、最後尾に並ぶとなると入場するまでに、どれだけ時間が掛かるか分かった物ではない。
結果、私が出した答えは…。
「わ、分かったわよ…騒がなければ良いんでしょ!
そう言う訳だから、二人共、グダグダ言わずにダンジョンに向かうわよ!」
「「は、はい!」」
アリシアからの注意に、少し気不味い気持ちになりながら二人の兄に先に進む事を言う。
結局、そのまま私達はダンジョンへと入っていく事に…。
そして、とうとう、私達の順番になった所で…。
「おや、これはお嬢様方ではありませんか、こんな所に、どの様なご用件で?」
と、受付の魔物に声を掛けられた。
もちろん、私達は、その魔物の事をよく知っていた。
「あら?セバス・チャンじゃない、今日は貴方が担当なの?」
彼は、セバス・チャンと言う名のアンデッドである。
もちろん、本来であれば、下層…一階層で会うような魔物ではないのだが、この特殊なダンジョンでは、当然の様に、入り口で会う魔物だったりする。
しかも、その態度はまるで一流の執事の様で、このダンジョンを訪れる人達の一部には人気者である。
そして、密かにファンクラブまであると噂されていたりするのは、公然の秘密である。
「はい、左様でございます。
それで、本日のご用件の程は?」
「最近、パパやママが帰って来ないから、呼びに行くのよ!」
「左様で御座いましたか…確かに、上では時間が分かり辛いと聞き及んでおりますからして…。
もしよろしければ、私めが呼びに参りますが?」
「ソレはダメよ!貴方には貴方の仕事があるのですから!」
そう…セバス・チャンはこのダンジョンの入口で、受付や案内をすると言う重要な仕事があるのだ。
「そうですか…では、せめて装備だけでも整えてからお進みくださいますよう、お願いします。」
「あ~、そうだったわね…でも、大丈夫よ?
ちゃんとダンジョンに入る前には〖収納箱〗から出して装備するから。」
「お姉ちゃん…知ってると思うけど、ココ、既にダンジョンの中だから…。」
「セ、セイラ…。」
私の言葉の揚げ足を取ったのは妹のセイラである。
なんとこのセイラは、今回のダンジョンに向かうにあたり私達の装備を作った人物でもある。
もちろん、妹と言うからには父親は同じであるが、母親はドワーフである為、ハーフ・ドワーフである。
その為、見た目が年齢以上に幼く見えるのは、ご愛嬌だ。
そして、普段は、基本的に喋らないからか影が薄いのか、つい忘れがちになってしまうのが何とも言えない寂しさを醸し出している。
「…今、私の事忘れてたよね…?」
「そ、そんな事無いわ…大事な妹を、忘れる訳ないじゃない…。」
「…お姉ちゃんの、嘘付きッ!!」
そう言って、セイラは腰のポーチから巨大なハンマーを取り出すと、勢いよく振り回すと私を打ち据える。
その勢いに負け、私はそのまま吹き飛ばされ壁へと激突する。
『バシャッ!』
周囲に、潰れたトマトみたいな音がした。
音の出処は?と言うと、もちろん、私からである。
「ちょッ!?セイラッ!確かに、今のは私が悪かったかもしれないけど、力加減は考えて攻撃しなさい!
流石に、今のは私じゃなかったら死んでたわよ!!」
壁に激突した衝撃で、潰れた筈の私がそう叫んだのを聞いて、周囲の冒険者が驚きを表情を見せる。
確実に死んでいても可笑しくない程の攻撃を受けたにも関わらず、無傷なのだから、さもありなん…と言った所か?
「お、おい…今の見たか?あの子、死んだんじゃ…。」
「き、気の所為だろ?だって、彼女、ピンピンしてるぜ?
それに、あの壁見てみろよ?血もついてないぞ。」
「そ、そうだよ…な、さっき、あちこちに飛び散った様に見えたのは、俺の目の錯覚だよな?」
「あぁ、俺にもそう見えたけど、錯覚だ。」
等々、色々な声が周囲から聞こえてくる。
もちろん、そんな時にいち早く行動するしたのは…。
「エクレア様、あまり目立つ行動はなされない様にお願いします。
ここは、私めが収めますので、皆様は、先へとお進み下さい。」
セバス・チャンは、そう言うと『迷宮』行きのゲートを開ける。
「ごめんなさい…それと、ありがと、助かるわ。」
「いえ、お気になさらずに…それでは、皆様、お気をつけて。」
「えぇ、貴方もね。」
「ありがとうございます、お嬢様。」
聞いた話によると、初めて、このダンジョンを訪れる者の中には、入り口で受付をしている魔物を恐れ、攻撃をする者が未だにいると聞く。
まぁ、セバス・チャン程の魔物であれば、余裕で返り討ちにするとは思うが、だからと言って油断して良い訳ではない。
なので、一応、心配だけはしておくのは、パパやママの娘である私には、当然の事であった。
「それにしても、エクレアの物理攻撃無効って、何時見ても凄いよな。」
「そ、それに、〖収納箱〗に偽装してる〖胃袋〗も…。」
「私は、いくら食べても太らない体質が羨ましいかな…。」
「良いでしょ~、それに付いては、ホント、スライムで良かったと思うわ♪」
「…私も、太らない。」
そもそも、〖人化〗で人の姿を取っている私が太らないのは仕方が無い事。
いや、〖人化〗をしていなくても、スライムである私は、その体型を自在に操る事が出来るのだから、太ったりするのは無縁である。
だが、ハーフ・ドワーフであるセイラが太らないのは反則だと言えよう。
まぁ、セイラの母親も太らない体質だったから、もしかしたら遺伝なのかもしれないが…。
「セイラちゃん…。」
セイラの一言で、アリシアが冷たい視線を向けていた。
そう言えば、アリシアはこの前、また身体の一部が太った所為で周囲の目が…と言っていた気がする。
小さいのもアレだが、大きいのも考えものだ…と思ったのは内緒である。
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