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~最終章~◆◆◆物語はハッピーエンドが良いよね?◆◆◆
413ページ目…出来ちゃいました【6】
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「俺は人間をやめるぞ、○ョ○ョーーー!」
そう叫びながら、俺はダンジョン核を起動させた。
残念ながら、この場にいるメンバーで、このネタが分かるのは俺とプリンだけである。
この時、ダンジョンを作成するにあたり、地下へ潜るタイプのダンジョン…迷宮型か、塔を登っていくダンジョン…タワー型かを選択させられた。
なお、注意事項?として、お薦めは地下へ潜るタイプだった。
理由としてだが、物理的に使える空間が、塔だと必然的に狭くなるからの様だ。
ちなみに、俺が作り出すダンジョンはタワー塔型を選択する為、広さが足りなくならない様に、最初に広めの土地を確保した。
もちろん、場所は町の外の為、未開拓地と言う事もあり商業ギルドの管轄から外れており、お金は無料だった。
ただまぁ、本来であれば、その土地を使うと言う意味で、領主ないし国へ税金を収めないといけないのだろうが、そこに出来るのがダンジョンと言う事もあり、その事実を知る者が黙秘していれば、バレる事はない。
そして、|バレない様にする工夫は、完璧である。
そんなこんなで、広大な土地にちっぽけな塔が完成する。
我ながら、何とも小さな塔だと思う。
ぶっちゃけ、この大きさなら、小さな港町の灯台の方が大きいのではないだろうか?
何はともあれ、俺は冒険者ギルドのギルマスことラオンさんと、商業ギルドのギルマスことオーサさん、そして…プリンを連れて塔の中へと入っていった。
塔の扉を開け中に入ると、まず飛び込んできたのが、目の前の台座の上に浮かぶ大きなクリスタル…ダンジョン核である。
「んじゃ、いっちょやりますか!」
俺は、そう言ってプリンの方を見る。
「はい、それでは…〖融合〗。」
もはや、俺達二人の間には説明は不要で、プリンの身体がスライム化して俺の方へと飛んでくる。
そして、俺の身体に纏わり付いたかと思うと、俺の身体に侵食するかの様に融合する。
もっとも、それらの行為は一瞬で行われる為、見てる人には何が起きたか分からない事だろう。
そして、その行為がもたらした結果は…強制的な〖魔王化〗である。
「な、何と…これが例の〖魔王化〗と言うヤツなのじゃな?」
その禍々しい姿を初めて見たオーサさんが、少し引き気味で尋ねてくる。
「えぇ、これでも彼等にとっては、まだまだ本気ではないのですがね…。
って言うか、オイッ!また強くなってるんじゃないか!?」
初めて見るオーサさんは素直に驚く反面、その姿を見慣れたラオンさんは、その潜在する力を感じ取ったのか、確認をする余裕まである様だ。
ちなみに、この日の為に、オーサさんはラオンさん同様、契約魔法で俺の秘密や正体を秘匿する事を義務付けられている為、今は何を見せても問題無くなっている。
まぁ、あくまで常識の範囲内ではあるが説明はしている…が、既に存在自体が非常識になっているので説得力がない台詞である。
「えぇ、一応、自力で制御出来るレベルですけどね。」
魔王:エギンと戦いで大幅にパワーアップしてしまった為、恥ずかしながら、未だに完璧に制御出来ていない。
正直な話、ダンジョンを新たに作る理由の一つが、この力の制御する為でもある。
今までのダンジョンでも言える事だが、その制御をミスると大事故になりかねない。
それ故、誰も使用していないダンジョンを新たに作り、そこで修業をする事に決めたのだ。
それに自分のダンジョンであれば入り口を開放していなければ、誰も入ってこれないと言う利点もある。
「えっと…それじゃ、〖魔神化〗しますので、二人とも離れて貰って良いですか?」
こちらの力は、〖魔王化〗以上に制御が出来ていない。
下手に動くだけで、大事故どころか大惨事を引き起こす可能性があるのだ。
それを分かっていながらも、これからの作業には必要な事である為、力を開放する。
「〖魔神化〗ッ!」
内に秘めた力を全開放し、さらなる強化を発動させる。
その瞬間、禍々しい力と神々しい力、二つが混じり合った力が辺りに溢れ出す。
「えっと…二人とも大丈夫ですか?」
この〖魔神化〗の威圧感…〖神威〗とも言うべき力は、確実に見た者の精神力を削るであろう。
その不安からか、俺は振り返って、二人に無事の確認をする。
そこで見た物は…。
座り込んで互いに抱き締め合い、ガクガクブルブルと震えつつも、必死に頭を上下に振る二人…。
心無しかオーサさんの足元が濡れている様な…とりあえず、気の所為と言う事にして、見なかった事にする。
何はともあれ、二人が無事なのが分かった為、正面…ダンジョン核の方へ振り向くと、ゆっくりと歩き出す。
下手に早く動くと、それだけで衝撃波が発生してしまいそうなので細心の注意が必要である。
「ふぅ…やっと付いた…。」
僅か数メートルの距離を、俺は、たっぷり時間を掛けて歩き、コアへと辿り着く事が出来た。
だが、本当の作業はこれからである。
俺は、ダンジョンコアを操作して、ダンジョンポイントの補充を始める。
通常であれば、ダンジョンに人や他の生き物が入り込む事により、少しずつ溜まっていく物である。
しかし、俺がやろうとしているのは、ある種の裏技みたいな物である。
莫大な魔力や生命力をコアに与える事で、通常よりもダンジョンポイントへの変換効率が悪く非効率ながらも、一気にダンジョンポイントを増やす事が出来る方法だったりする。
そんな裏技を〖魔神化〗した俺が使おうとすると、どうなるか…。
『ビービー!ビービー!警告、エネルギーの異常上昇を確認、直ちに供給をストップして下さい!』
速攻で、警告音が鳴り出したので、俺は慌てて供給を止める。
まぁ、作りたてのダンジョンなので、ダンジョンコアの成長が出来ておらず、許容量が少ないとは思っていたが、予想以上に少なかった様だ。
いや、そうではなく〖魔神化〗が強過ぎるただけなのかもしれない。
何はともあれ、今の補充で警告が出ると言う事は、十分なダンジョンポイントが溜まったはずなので、それを使い、さらにダンジョンコアを操作する。
操作する内容は、もちろん…。
「拡張!」
与えた全ダンジョンポイントを全て使い、ダンジョンの拡張を行う。
『ズズズズズンッ!』と腹に響く様な音と共に、ダンジョンが拡張されていく。
その大きさは、およそ500mと言った所だろうか?直径で…。
なお、溜まっていたDPは、それでも使いきれなかったので今度は階層を増やす事にした。
驚いたのは、タワー型だとダンジョンが下から生える様に追加された事だろうか…。
てっきり、今の階層の上に新たな階層が追加されると思っていた為、失敗である。
ちなみに、新しく出来た階層は、今の階層よりも少しだけ直径が大きかった。
まぁ、よくよく考えてみれば、今いる階層がダンジョンコアの間なのだから、この上に階層が出来たとしてもダンジョンコアを守る事は出来ないのだ。
そう考えれば、より守りやすくする為には、この階層の下に新たな階層を増やす必要があるのは明白だった。
何はともあれ、ダンジョンポイントを消費したので、再度補充する。
そして、補充が完了したら、拡張と改造を繰り返す。
その途中で、ダンジョンコアのランクが上がり、許容量がアップしたりもした。
更に、改造ついでに、大きくなり過ぎたダンジョンコアの部屋を適正な大きさまで小さくすると共に、新たに階層を増やしていく。
なお、ダンジョンの拡張…とは言っても、別にこれ以上、塔の直径を増やすのではなく、周辺の土地もダンジョン化する。
もっとも、そこは安全地帯…セーフティーゾーンとして、ダンジョン内の扱いではあるが魔物は出ない仕様にしておく。
いや、例外として、環境保全の為に、お掃除用のスライムは出るには出るが、その存在は最低ランクの冒険者でも敵ではないし、近くに人がいたら出てこない仕様なので問題は無い筈だ。
更に更に、二人のギルドマスターとの話し合いの結果、防犯を理由にダンジョンの領域としてギリギリの所に防壁を作る事にした。
なお、防壁はダンジョンから魔物が溢れ出した場合、魔物を留めておく為の物であるが、俺のダンジョンなので溢れさせる事は、ありえないと断言出来る為、二人には、ダンジョンの領域を分かりやすくする為と説明している。
まぁ、ダンジョンの領域内であれば、ある程度は、こちらで監視出来るので犯罪行為を防ぎやすくなる…とも教えている。
何はともあれ、ラオンさんとオーサさんには先にお帰りしてもらい、俺達は、その日は時間の許す限りダンジョンの拡張を続け、メルトの町に帰っていくのだった…。
そう叫びながら、俺はダンジョン核を起動させた。
残念ながら、この場にいるメンバーで、このネタが分かるのは俺とプリンだけである。
この時、ダンジョンを作成するにあたり、地下へ潜るタイプのダンジョン…迷宮型か、塔を登っていくダンジョン…タワー型かを選択させられた。
なお、注意事項?として、お薦めは地下へ潜るタイプだった。
理由としてだが、物理的に使える空間が、塔だと必然的に狭くなるからの様だ。
ちなみに、俺が作り出すダンジョンはタワー塔型を選択する為、広さが足りなくならない様に、最初に広めの土地を確保した。
もちろん、場所は町の外の為、未開拓地と言う事もあり商業ギルドの管轄から外れており、お金は無料だった。
ただまぁ、本来であれば、その土地を使うと言う意味で、領主ないし国へ税金を収めないといけないのだろうが、そこに出来るのがダンジョンと言う事もあり、その事実を知る者が黙秘していれば、バレる事はない。
そして、|バレない様にする工夫は、完璧である。
そんなこんなで、広大な土地にちっぽけな塔が完成する。
我ながら、何とも小さな塔だと思う。
ぶっちゃけ、この大きさなら、小さな港町の灯台の方が大きいのではないだろうか?
何はともあれ、俺は冒険者ギルドのギルマスことラオンさんと、商業ギルドのギルマスことオーサさん、そして…プリンを連れて塔の中へと入っていった。
塔の扉を開け中に入ると、まず飛び込んできたのが、目の前の台座の上に浮かぶ大きなクリスタル…ダンジョン核である。
「んじゃ、いっちょやりますか!」
俺は、そう言ってプリンの方を見る。
「はい、それでは…〖融合〗。」
もはや、俺達二人の間には説明は不要で、プリンの身体がスライム化して俺の方へと飛んでくる。
そして、俺の身体に纏わり付いたかと思うと、俺の身体に侵食するかの様に融合する。
もっとも、それらの行為は一瞬で行われる為、見てる人には何が起きたか分からない事だろう。
そして、その行為がもたらした結果は…強制的な〖魔王化〗である。
「な、何と…これが例の〖魔王化〗と言うヤツなのじゃな?」
その禍々しい姿を初めて見たオーサさんが、少し引き気味で尋ねてくる。
「えぇ、これでも彼等にとっては、まだまだ本気ではないのですがね…。
って言うか、オイッ!また強くなってるんじゃないか!?」
初めて見るオーサさんは素直に驚く反面、その姿を見慣れたラオンさんは、その潜在する力を感じ取ったのか、確認をする余裕まである様だ。
ちなみに、この日の為に、オーサさんはラオンさん同様、契約魔法で俺の秘密や正体を秘匿する事を義務付けられている為、今は何を見せても問題無くなっている。
まぁ、あくまで常識の範囲内ではあるが説明はしている…が、既に存在自体が非常識になっているので説得力がない台詞である。
「えぇ、一応、自力で制御出来るレベルですけどね。」
魔王:エギンと戦いで大幅にパワーアップしてしまった為、恥ずかしながら、未だに完璧に制御出来ていない。
正直な話、ダンジョンを新たに作る理由の一つが、この力の制御する為でもある。
今までのダンジョンでも言える事だが、その制御をミスると大事故になりかねない。
それ故、誰も使用していないダンジョンを新たに作り、そこで修業をする事に決めたのだ。
それに自分のダンジョンであれば入り口を開放していなければ、誰も入ってこれないと言う利点もある。
「えっと…それじゃ、〖魔神化〗しますので、二人とも離れて貰って良いですか?」
こちらの力は、〖魔王化〗以上に制御が出来ていない。
下手に動くだけで、大事故どころか大惨事を引き起こす可能性があるのだ。
それを分かっていながらも、これからの作業には必要な事である為、力を開放する。
「〖魔神化〗ッ!」
内に秘めた力を全開放し、さらなる強化を発動させる。
その瞬間、禍々しい力と神々しい力、二つが混じり合った力が辺りに溢れ出す。
「えっと…二人とも大丈夫ですか?」
この〖魔神化〗の威圧感…〖神威〗とも言うべき力は、確実に見た者の精神力を削るであろう。
その不安からか、俺は振り返って、二人に無事の確認をする。
そこで見た物は…。
座り込んで互いに抱き締め合い、ガクガクブルブルと震えつつも、必死に頭を上下に振る二人…。
心無しかオーサさんの足元が濡れている様な…とりあえず、気の所為と言う事にして、見なかった事にする。
何はともあれ、二人が無事なのが分かった為、正面…ダンジョン核の方へ振り向くと、ゆっくりと歩き出す。
下手に早く動くと、それだけで衝撃波が発生してしまいそうなので細心の注意が必要である。
「ふぅ…やっと付いた…。」
僅か数メートルの距離を、俺は、たっぷり時間を掛けて歩き、コアへと辿り着く事が出来た。
だが、本当の作業はこれからである。
俺は、ダンジョンコアを操作して、ダンジョンポイントの補充を始める。
通常であれば、ダンジョンに人や他の生き物が入り込む事により、少しずつ溜まっていく物である。
しかし、俺がやろうとしているのは、ある種の裏技みたいな物である。
莫大な魔力や生命力をコアに与える事で、通常よりもダンジョンポイントへの変換効率が悪く非効率ながらも、一気にダンジョンポイントを増やす事が出来る方法だったりする。
そんな裏技を〖魔神化〗した俺が使おうとすると、どうなるか…。
『ビービー!ビービー!警告、エネルギーの異常上昇を確認、直ちに供給をストップして下さい!』
速攻で、警告音が鳴り出したので、俺は慌てて供給を止める。
まぁ、作りたてのダンジョンなので、ダンジョンコアの成長が出来ておらず、許容量が少ないとは思っていたが、予想以上に少なかった様だ。
いや、そうではなく〖魔神化〗が強過ぎるただけなのかもしれない。
何はともあれ、今の補充で警告が出ると言う事は、十分なダンジョンポイントが溜まったはずなので、それを使い、さらにダンジョンコアを操作する。
操作する内容は、もちろん…。
「拡張!」
与えた全ダンジョンポイントを全て使い、ダンジョンの拡張を行う。
『ズズズズズンッ!』と腹に響く様な音と共に、ダンジョンが拡張されていく。
その大きさは、およそ500mと言った所だろうか?直径で…。
なお、溜まっていたDPは、それでも使いきれなかったので今度は階層を増やす事にした。
驚いたのは、タワー型だとダンジョンが下から生える様に追加された事だろうか…。
てっきり、今の階層の上に新たな階層が追加されると思っていた為、失敗である。
ちなみに、新しく出来た階層は、今の階層よりも少しだけ直径が大きかった。
まぁ、よくよく考えてみれば、今いる階層がダンジョンコアの間なのだから、この上に階層が出来たとしてもダンジョンコアを守る事は出来ないのだ。
そう考えれば、より守りやすくする為には、この階層の下に新たな階層を増やす必要があるのは明白だった。
何はともあれ、ダンジョンポイントを消費したので、再度補充する。
そして、補充が完了したら、拡張と改造を繰り返す。
その途中で、ダンジョンコアのランクが上がり、許容量がアップしたりもした。
更に、改造ついでに、大きくなり過ぎたダンジョンコアの部屋を適正な大きさまで小さくすると共に、新たに階層を増やしていく。
なお、ダンジョンの拡張…とは言っても、別にこれ以上、塔の直径を増やすのではなく、周辺の土地もダンジョン化する。
もっとも、そこは安全地帯…セーフティーゾーンとして、ダンジョン内の扱いではあるが魔物は出ない仕様にしておく。
いや、例外として、環境保全の為に、お掃除用のスライムは出るには出るが、その存在は最低ランクの冒険者でも敵ではないし、近くに人がいたら出てこない仕様なので問題は無い筈だ。
更に更に、二人のギルドマスターとの話し合いの結果、防犯を理由にダンジョンの領域としてギリギリの所に防壁を作る事にした。
なお、防壁はダンジョンから魔物が溢れ出した場合、魔物を留めておく為の物であるが、俺のダンジョンなので溢れさせる事は、ありえないと断言出来る為、二人には、ダンジョンの領域を分かりやすくする為と説明している。
まぁ、ダンジョンの領域内であれば、ある程度は、こちらで監視出来るので犯罪行為を防ぎやすくなる…とも教えている。
何はともあれ、ラオンさんとオーサさんには先にお帰りしてもらい、俺達は、その日は時間の許す限りダンジョンの拡張を続け、メルトの町に帰っていくのだった…。
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