385 / 421
~第七章:魔神復活編~
385ページ目…ラストバトル【2】
しおりを挟む
「それじゃ…何だ、勇者の台詞じゃないが…死んで後悔しろ!」
自分で思っていた以上に怒りに支配されている様で、正直、口調がかなり酷い。
だが、それでも悪いとは思わないのは傲慢だろうか?。
そもそも、相手は自分と同じ世界から転生して来た者であり、自称とは言え、天才詐欺師なのだ。
しかも、魔王の魂を内に秘めている所為か、俺のプリンを欲すると言う暴挙。
だが、それでもエギンの身体である所為か、プリンの態度が気に食わなかったらしく俺のプリンを殺そうとまでした。
下手をしたら愛する者の命を奪われていた…これで冷静にいろと言う方が無理があるのではないだろうか?
〔ご主人様、怒ってくれるのは嬉しいのですが、お気を付けて下さい。
ああ見えても、かなり強いです。〕
〔だ、大丈夫です、ご主人様は負けません!〕
心配するプリンに対し、クズハが根拠もなく大丈夫だと告げる。
まぁ、俺が言うのも何だが、クズハは俺を盲目的に信用するのは程々にしておく様に。
〔ですが、相手は御主人様の能力ステータスを上乗せしてるんですよね?〕
〔主、魔王より弱い?〕
そう、魔王の魂を奪われている為、〖魔王化〗…更には魔神化する事も出来ないのだ。
故に、今の俺のステータスだけで言えば、勝てる可能性は、かなり低いのでは無いだろうか?
だが、単純にステータスが高ければ勝てるなんて事はなく、やり様によっては、いくらでも手はある。
何故なら元の世界に戻り、後輩と話した事で、一つ思い出した事もある。
まぁ、黒歴史の一部なので、あまり触れたくは無いのだが…。
それは、中二病を患っている時に『七つの大罪』に対して考えていた時の事である。
もし、魔王と言う存在が、『七つの大罪』を全て秘めていた場合、如何に倒すかと言う事である。
そこで中二病を患っていた俺達が考え出したのが七支刀を基にした武器である。
その頃の俺達は、同じ読みでも文字を変える事で、違う物にするのを楽しんでいた。
その為、七支刀と言う文字を『七死刀』と言ってみたりもした。
その中で、罪には罰を…と言う話になり、考え出された武器…それが今から使おうとしている武器だった。
「出でよ、神剣『七天罰刀』!」
新たに手に入れた〖神剣召喚〗、それが〖森羅万象〗を結びつく事でさらなる力を発揮する。
その結果、自分の考えた神剣を喚び出す能力へと変化した事により、ネタ武器だった物が現実になる。
その巫山戯たネタ武器の性能は、七つの大罪に対し、七つの天罰を与える力のある剣である。
その為、七つの大罪全てを所持する魔王にとって、この武器は正しく天敵となって魔王にダメージを与える事だろう。
「何だ?その変な武器はッ!?」
「変とは失礼な…そりゃ確かに、少し…いや、かなり変な形はしてるかもしれんが、お前を倒す剣だ!」
俺はそう言うと、俺は横一線よろしく、七天罰刀を振りぬく
それだけで七色の斬撃が魔王へ向けて放たれる。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
微かに掠っただけなのに、魔王が苦痛の声を上げる。
考えてみれば、エギンは魔王として転生したが、魔族を従える能力があった所為で、まともに戦う事など無かったのでないだろうか?
しかも、下手に能力がある分、ダメージを受ける事も無かったはずだ。
だとしたら、元の世界も含めて、痛みに対してそれほど免疫がないのかもしれない。
「何だか、お前をまともに相手するの馬鹿らしくなってきたな…。」
「な、何だと貴様!真の魔王である俺様に向かって、その口の利き方は何だ!」
そう言って立ち上がる魔王…だが、そんな言葉も、ふらつきながらでは威厳も何もあったものではない。
むしろ、魔王の肩書に振り回されているだけの様に思えて、哀れである。
「あ~、もう良いよ…もう、白けた。
本当はプリン達の分も纏めて返すつもりだったけど、さっさと勝負決める事にしよう。」
そう言うと、俺は『禁じ手』を使うのだった…。
自分で思っていた以上に怒りに支配されている様で、正直、口調がかなり酷い。
だが、それでも悪いとは思わないのは傲慢だろうか?。
そもそも、相手は自分と同じ世界から転生して来た者であり、自称とは言え、天才詐欺師なのだ。
しかも、魔王の魂を内に秘めている所為か、俺のプリンを欲すると言う暴挙。
だが、それでもエギンの身体である所為か、プリンの態度が気に食わなかったらしく俺のプリンを殺そうとまでした。
下手をしたら愛する者の命を奪われていた…これで冷静にいろと言う方が無理があるのではないだろうか?
〔ご主人様、怒ってくれるのは嬉しいのですが、お気を付けて下さい。
ああ見えても、かなり強いです。〕
〔だ、大丈夫です、ご主人様は負けません!〕
心配するプリンに対し、クズハが根拠もなく大丈夫だと告げる。
まぁ、俺が言うのも何だが、クズハは俺を盲目的に信用するのは程々にしておく様に。
〔ですが、相手は御主人様の能力ステータスを上乗せしてるんですよね?〕
〔主、魔王より弱い?〕
そう、魔王の魂を奪われている為、〖魔王化〗…更には魔神化する事も出来ないのだ。
故に、今の俺のステータスだけで言えば、勝てる可能性は、かなり低いのでは無いだろうか?
だが、単純にステータスが高ければ勝てるなんて事はなく、やり様によっては、いくらでも手はある。
何故なら元の世界に戻り、後輩と話した事で、一つ思い出した事もある。
まぁ、黒歴史の一部なので、あまり触れたくは無いのだが…。
それは、中二病を患っている時に『七つの大罪』に対して考えていた時の事である。
もし、魔王と言う存在が、『七つの大罪』を全て秘めていた場合、如何に倒すかと言う事である。
そこで中二病を患っていた俺達が考え出したのが七支刀を基にした武器である。
その頃の俺達は、同じ読みでも文字を変える事で、違う物にするのを楽しんでいた。
その為、七支刀と言う文字を『七死刀』と言ってみたりもした。
その中で、罪には罰を…と言う話になり、考え出された武器…それが今から使おうとしている武器だった。
「出でよ、神剣『七天罰刀』!」
新たに手に入れた〖神剣召喚〗、それが〖森羅万象〗を結びつく事でさらなる力を発揮する。
その結果、自分の考えた神剣を喚び出す能力へと変化した事により、ネタ武器だった物が現実になる。
その巫山戯たネタ武器の性能は、七つの大罪に対し、七つの天罰を与える力のある剣である。
その為、七つの大罪全てを所持する魔王にとって、この武器は正しく天敵となって魔王にダメージを与える事だろう。
「何だ?その変な武器はッ!?」
「変とは失礼な…そりゃ確かに、少し…いや、かなり変な形はしてるかもしれんが、お前を倒す剣だ!」
俺はそう言うと、俺は横一線よろしく、七天罰刀を振りぬく
それだけで七色の斬撃が魔王へ向けて放たれる。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
微かに掠っただけなのに、魔王が苦痛の声を上げる。
考えてみれば、エギンは魔王として転生したが、魔族を従える能力があった所為で、まともに戦う事など無かったのでないだろうか?
しかも、下手に能力がある分、ダメージを受ける事も無かったはずだ。
だとしたら、元の世界も含めて、痛みに対してそれほど免疫がないのかもしれない。
「何だか、お前をまともに相手するの馬鹿らしくなってきたな…。」
「な、何だと貴様!真の魔王である俺様に向かって、その口の利き方は何だ!」
そう言って立ち上がる魔王…だが、そんな言葉も、ふらつきながらでは威厳も何もあったものではない。
むしろ、魔王の肩書に振り回されているだけの様に思えて、哀れである。
「あ~、もう良いよ…もう、白けた。
本当はプリン達の分も纏めて返すつもりだったけど、さっさと勝負決める事にしよう。」
そう言うと、俺は『禁じ手』を使うのだった…。
0
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる