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~第七章:魔神復活編~
384ページ目…ラストバトル【1】
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「では、お姫様、私めのお手を…。」
ちょっとだけ、格好を付けてプリンに手を出す。
すると『もう…バカ…。』と小さく呟きながら、プリンが俺の手を取ってくれた。
「そんじゃ、いっちょやりますか…〖融合〗ッ!!」
「え?えぇ~!?」
本来であれば他人のスキルを使う事なんて出来ない。
だが、俺とプリンの仲なのでどんなスキルがあるかは把握済みである。
そんな訳で、自重を止めた俺は、プリンの許可なくスキルを発動させたのである。
余談ではあるが、これもチートスキルである〖森羅万象〗を発動合図無しで使った結果である。
「まぁ、流石に、〖魔王化〗は出来ないか…。」
もっとも、魔王になる為の源である魔神・零の魂は、現在、敵の中にあるのだから、さもありなん…と言った所か。
結果、〖魔王化〗程の急激なパワーアップはしない。
だが、それは当然ながら予想済みな訳で…。
「「「キャッ!?」」」
後ろに開いた〖魔法:空間転移〗に、プリンの能力である触手を伸ばしクズハ、アリス、ローラを、こちらに引き寄せる。
「文句は後で聞くから…。」
俺はそう言うと、三人をまとめて〖融合〗により自分の中に取り込む。
〔ご主人様、無茶しすぎです!〕
と、プリンが文句を言ってくるが、今は後回しだ。
ちなみに、みんなを取り込んだ事で、俺達は更なるパワーアップを果たす。
当然ながら、それに伴い姿も変わってくる。
だが、それでもまだステータスは魔王には及ばない…それほどまでに、完全に復活した魔王と言う物は強い存在だと、改めて認識させられた。
「何をするかと思えば…雑魚が幾ら集まっても、所詮、雑魚は雑魚!
この俺様に敵う訳ないだろうが!」
「さぁ?それはどうかな…やってみなくちゃ、分からないと思うんだけど?」
何せ、僕の中にはプリン、クズハ、アリス、ローラ…俺の愛する嫁~ズがいるのだ。
つまり、守るべき者は全て自分の中にいる。
故に、みんなを守れない状況になる時は、自分が死ぬ時…ならば、何も心配する事はない。
これほど安心して戦う事が出来るのは久しぶりなのではないだろうか?
「それより、お前…ずいぶんと偉そうだな?」
まぁ、プリンと〖融合〗した事により、今まで子供だと思っていたのが演技だと言うのは分かっているのだが…。
「ハッ!偉そうなのではなく偉いのだ!
俺様は、この世界の支配者になるのだからな!それも、貴様から奪った、この力でな!」
そう叫んだ瞬間、魔王から衝撃波が発せられる。
って、どこのバトル漫画だ!っとツッコミたくなるのをグッと堪えて、衝撃波に耐える。
「ほう、今のを耐えるか…少しはやる様だな?
だが、所詮、貴様は抜け殻も同然、この俺様の足下にも及ばぬ存在よ!」
「あぁ、そうかもな…だが、こっちも『はい、そうですか…。』と、そう簡単に諦める訳にはいかない理由ががあってね…。」
そう、コイツを倒して…ばぁちゃんに、嫁~ズや、ひ孫の顔を見せに行くって約束したんだから!
次の瞬間、俺の額が熱くなる…。
そこは…ちょうど、ばぁちゃんが祝福と称してキスをした場所…。
そして、俺の中に、今まで無かった力が湧き出してくる。
「はは、ははは…こりゃ、じぃちゃんが勇者として頑張れる訳だ…。」
「貴様!何がそんなに可笑しいのだ!」
急に笑い出した俺に、魔王が不審に思ったのか文句を言ってくる。
「あぁ、悪い悪い…いやね?流石は、元とは言え、聖女様の祝福だと思ってね?
やはり、古今東西、魔王を倒すのは勇者のお仕事だって事だよッ!!」
まさか、こんな事になるとは、ばぁちゃんも思っていなかっただろう。
いや…ばぁちゃんの事だ、もしかしたら、こうなる事を予想していたのかも知れない。
だが、何にせよ、これは俺にとって嬉しい誤算だった。
何故なら…。
【〖称号:勇者〗が聖女の祝福により〖称号:覚醒勇者〗に変化しました。】
【コレにより、ステータスが大幅に強化されます。】
【また、それに伴い〖神剣召喚〗が使用可能になりました。】
何て、報告が脳内アナウンスで流れりゃ、もう笑うしか無いだろ。
元々、魔王に対する者として勇者が存在する。
だが、それでも人間である勇者より魔王の方が強い為、勇者は仲間を率いて魔王を倒す。
そして、その過程で、勇者は真の勇者へと覚醒を果たすらしい。
では、俺の場合は?
確かに、今まで勇者としての力は俺の中にあった。
俺の中に〖勇者〗の称号があったのだから、それは間違いはない。
しかし、同時に、魔王の魂が身体の中に有った為か、俺は勇者としての力は、ついに目覚める事はなかった。
その為、俺には聖属性は、基本的に使えなかった。
まぁ、それでも全属性は使えるとステータスには書いてあるので、いつかは使えると思っていたのだが…。
それが、魔王の魂を奪われた事と、元・聖女でもあるばぁちゃんの祝福で、一気に開花された様だ。
こうなってくると、もうステータスの差は、有って無い様な物…相性と言うべきか、やはり勇者は魔王を倒す者だと認識してしまう。
「さて、念の為、聞いておくけど…降参する気は?」
返事は分かっている…だけど、勇者として聞いておく必要があると思った。
「誰がするか!貴様が勇者だと?巫山戯るな!良いだろう、返り討ちにしてくれる!!」
「それじゃ、何だ…絶対、勇者の台詞じゃないが…死んで後悔しやがれ、この野郎ッ!」
我ながら、勇者が言う台詞としてどうかと思うが、俺のプリン達に酷い事をしていた時点で、既に我慢の限界が来ていた様だ。
互いの雄叫びが合図となり、最後の決戦の幕が上がったのだった…。
ちょっとだけ、格好を付けてプリンに手を出す。
すると『もう…バカ…。』と小さく呟きながら、プリンが俺の手を取ってくれた。
「そんじゃ、いっちょやりますか…〖融合〗ッ!!」
「え?えぇ~!?」
本来であれば他人のスキルを使う事なんて出来ない。
だが、俺とプリンの仲なのでどんなスキルがあるかは把握済みである。
そんな訳で、自重を止めた俺は、プリンの許可なくスキルを発動させたのである。
余談ではあるが、これもチートスキルである〖森羅万象〗を発動合図無しで使った結果である。
「まぁ、流石に、〖魔王化〗は出来ないか…。」
もっとも、魔王になる為の源である魔神・零の魂は、現在、敵の中にあるのだから、さもありなん…と言った所か。
結果、〖魔王化〗程の急激なパワーアップはしない。
だが、それは当然ながら予想済みな訳で…。
「「「キャッ!?」」」
後ろに開いた〖魔法:空間転移〗に、プリンの能力である触手を伸ばしクズハ、アリス、ローラを、こちらに引き寄せる。
「文句は後で聞くから…。」
俺はそう言うと、三人をまとめて〖融合〗により自分の中に取り込む。
〔ご主人様、無茶しすぎです!〕
と、プリンが文句を言ってくるが、今は後回しだ。
ちなみに、みんなを取り込んだ事で、俺達は更なるパワーアップを果たす。
当然ながら、それに伴い姿も変わってくる。
だが、それでもまだステータスは魔王には及ばない…それほどまでに、完全に復活した魔王と言う物は強い存在だと、改めて認識させられた。
「何をするかと思えば…雑魚が幾ら集まっても、所詮、雑魚は雑魚!
この俺様に敵う訳ないだろうが!」
「さぁ?それはどうかな…やってみなくちゃ、分からないと思うんだけど?」
何せ、僕の中にはプリン、クズハ、アリス、ローラ…俺の愛する嫁~ズがいるのだ。
つまり、守るべき者は全て自分の中にいる。
故に、みんなを守れない状況になる時は、自分が死ぬ時…ならば、何も心配する事はない。
これほど安心して戦う事が出来るのは久しぶりなのではないだろうか?
「それより、お前…ずいぶんと偉そうだな?」
まぁ、プリンと〖融合〗した事により、今まで子供だと思っていたのが演技だと言うのは分かっているのだが…。
「ハッ!偉そうなのではなく偉いのだ!
俺様は、この世界の支配者になるのだからな!それも、貴様から奪った、この力でな!」
そう叫んだ瞬間、魔王から衝撃波が発せられる。
って、どこのバトル漫画だ!っとツッコミたくなるのをグッと堪えて、衝撃波に耐える。
「ほう、今のを耐えるか…少しはやる様だな?
だが、所詮、貴様は抜け殻も同然、この俺様の足下にも及ばぬ存在よ!」
「あぁ、そうかもな…だが、こっちも『はい、そうですか…。』と、そう簡単に諦める訳にはいかない理由ががあってね…。」
そう、コイツを倒して…ばぁちゃんに、嫁~ズや、ひ孫の顔を見せに行くって約束したんだから!
次の瞬間、俺の額が熱くなる…。
そこは…ちょうど、ばぁちゃんが祝福と称してキスをした場所…。
そして、俺の中に、今まで無かった力が湧き出してくる。
「はは、ははは…こりゃ、じぃちゃんが勇者として頑張れる訳だ…。」
「貴様!何がそんなに可笑しいのだ!」
急に笑い出した俺に、魔王が不審に思ったのか文句を言ってくる。
「あぁ、悪い悪い…いやね?流石は、元とは言え、聖女様の祝福だと思ってね?
やはり、古今東西、魔王を倒すのは勇者のお仕事だって事だよッ!!」
まさか、こんな事になるとは、ばぁちゃんも思っていなかっただろう。
いや…ばぁちゃんの事だ、もしかしたら、こうなる事を予想していたのかも知れない。
だが、何にせよ、これは俺にとって嬉しい誤算だった。
何故なら…。
【〖称号:勇者〗が聖女の祝福により〖称号:覚醒勇者〗に変化しました。】
【コレにより、ステータスが大幅に強化されます。】
【また、それに伴い〖神剣召喚〗が使用可能になりました。】
何て、報告が脳内アナウンスで流れりゃ、もう笑うしか無いだろ。
元々、魔王に対する者として勇者が存在する。
だが、それでも人間である勇者より魔王の方が強い為、勇者は仲間を率いて魔王を倒す。
そして、その過程で、勇者は真の勇者へと覚醒を果たすらしい。
では、俺の場合は?
確かに、今まで勇者としての力は俺の中にあった。
俺の中に〖勇者〗の称号があったのだから、それは間違いはない。
しかし、同時に、魔王の魂が身体の中に有った為か、俺は勇者としての力は、ついに目覚める事はなかった。
その為、俺には聖属性は、基本的に使えなかった。
まぁ、それでも全属性は使えるとステータスには書いてあるので、いつかは使えると思っていたのだが…。
それが、魔王の魂を奪われた事と、元・聖女でもあるばぁちゃんの祝福で、一気に開花された様だ。
こうなってくると、もうステータスの差は、有って無い様な物…相性と言うべきか、やはり勇者は魔王を倒す者だと認識してしまう。
「さて、念の為、聞いておくけど…降参する気は?」
返事は分かっている…だけど、勇者として聞いておく必要があると思った。
「誰がするか!貴様が勇者だと?巫山戯るな!良いだろう、返り討ちにしてくれる!!」
「それじゃ、何だ…絶対、勇者の台詞じゃないが…死んで後悔しやがれ、この野郎ッ!」
我ながら、勇者が言う台詞としてどうかと思うが、俺のプリン達に酷い事をしていた時点で、既に我慢の限界が来ていた様だ。
互いの雄叫びが合図となり、最後の決戦の幕が上がったのだった…。
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