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~第七章:魔神復活編~

376ページ目…魔王vs魔王【1】

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 〖魔王化〗…以前はプリンと同化する事により、秘めた力を解放すると共に姿形すらも変化させてしまう禁断の技だった。
 だが、そんな禁断の技も、ある事を切っ掛けに自分だけでも使用可能となっていた。

 ちなみに、プリンと同化して、この力を使おうとすると〖魔神化〗と言う、更に強力な強化が可能となっている。

 で、結局、何が言いたいかというと…。

 現・魔王であるエギンと言う少年の攻撃を防ぐ為、僕も〖魔王化〗をした。
 コレにより、僕のステータスは爆発的に増加する。
 その結果、今ののステータスはこうなっている。

◆◇◆◇◆◇◆

名前:語部カタリベ 夢幻ムゲン
種族:魔王
Lv:75
HP:26400/26400 MP:18920/8920 SP:22400/22400
攻撃力:18700 防御:8460 魔法力:19500 素早さ:6580

特異技能ユニークスキル:〖森羅万象しんらばんしょう〗〖究極進化アルティメット・エヴォリューション

特殊技能とくしゅスキル:〖ステータス表示〗〖自己治癒〗〖超高速回復〗〖全属性持ち〗〖限界突破オーバーフロー〗〖不滅〗〖神眼しんがん〗〖無限庫インベントリ〗〖完璧模倣パーフェクト・コピー〗〖瘴気〗〖スキル:狙撃〗〖スキル:射撃〗、etc…。

技能スキル:〖スキル:魔王剣〗〖全魔法:LvMax〗〖特殊詠唱:LvMax〗〖投擲:LvMax〗〖スキル:魂強奪ソウル・ドレイン〗〖スキル:魔力譲渡トランスファー〗〖スキル:麻痺付与パラライズ〗〖スキル:毒付与ポイズン〗〖スキル:念話〗〖魔法:身体強化ブースト〗〖魔法:魅了チャーム〗〖魔法:加速アクセル〗〖スキル:光学迷彩ステルス〗〖スキル:硬化〗〖スキル:人化〗〖〖スキル:自己再生〗、etc…。

模倣魔法コピー・マジック:〖魔法:灯火〗〖魔法:炎の矢フレアアロー〗〖魔法:氷の矢フリーズアロー〗〖魔法:石の刃ストーンエッジ〗〖魔法:火炎球ファイアーボール〗〖魔法:氷結弾フリーズブリッド〗〖魔法:照明ライティング〗〖魔法:模型創造モデリング〗〖魔法:擬魂付加フェイクソウル〗〖魔法:空間転移ゲート〗〖魔法:暴風雨ストーム〗〖魔法:蜃気楼ミラージュ〗、etc…。

模倣技能コピー・スキル:〖スキル:竜の吐息ドラゴンブレス〗〖スキル:毒爪ポイズン・クロー〗〖スキル:闇の爪ダーク・クロー〗〖スキル:竜の爪ドラゴンクロー〗〖スキル:竜の尻尾ドラゴンテイル〗〖スキル:竜の牙ドラゴンファング〗〖スキル:飛行〗〖スキル:忍び足〗〖スキル:疾風迅雷しっぷうじんらい〗、etc…。

称号:〖存在しない者〗〖異世界冒険者〗〖悪夢の虜ゆめのとりこ〗〖魔神〗〖勇者〗〖魔物使い〗〖魂喰いソウル・イーター〗〖死霊魔術師ネクロマンサー〗〖必殺必中〗〖異世界料理人〗、etc…。

◆◇◆◇◆◇◆

 正直言って、エギンのステータスは俺の足元にも及ばない。

 いや、それ以前に…何故、エギンあの程度のステータスしかないヤツに魔族が付き従うのか、謎である。
 そもそも、この程度の相手ならば、四天王じゃなくても十分にエギン倒すだけの力を持っていたはずなのだ。
 とは言え、黙って彼の攻撃を喰らってやる謂われはない。

 故に、俺は軽く動いて彼の攻撃を躱した。

「なッ!?僕の攻撃を避けただってッ!?」

 まるで自分の攻撃が避けられるなんて思ってもいなかった様で、驚きの声を上げるエギン…だが、それほど驚く事でもないだろう。
 そもそもの話、ステータスの差が次元が違うと呼べる程、桁違いに違うのだ。

「いやいやいや、そんな鈍い攻撃、避けるに決まってるだろ?
 それとも何か?プロレスみたいに攻撃されたら喰らわないとダメだと?」
「ぼ、僕はレベルマックスなんだぞ!カンストしてるんだぞ!
 それを、何でお前は避けれるんだよ!」
「はぁ?何言ってんだ、お前…ステータスの差がどれだけあるか分かってないのか?」

 もしかしたら、彼は他の人のステータスを見る事が出来ないのだろうか?

「そ、そうだった…まずステータスを見れば良いんだった!」

 と、慌てて相手のステータスを確認するエギン…だが、そこで彼の動きが完全に止まる…。

「な、何だよ、これ…カンストした僕より強いなんて、チートじゃん!
 こんな相手にどうやって勝てって言うんだよッ!!」

 正直、しらんがな…である。
 そもそも、こっちは負けるつもりもないからね。

「さぁ?だけど、コレが現実だ…どうする?まだ続けるか?」

 もっとも、これだけ戦力差を見せられたらどうにも出来ないだろうが…。

「クソッ!やってやる!一撃…そう、一撃させ当てる事が出来れば僕の勝ちなんだから!」

 そう言って、再び俺に殴りかかってくるエギン…当然、そんな攻撃は俺に当たる事はなく、次第にエギンの動きが雑になり…最後には膝を突いて、息を荒げていた。

「もう、気が済んだか?」

 我ながら、こんな茶番に、よく付き合ってるな…と苦笑する。
 プリンなんか、いつの間にか、俺を温かい目で見守っている。

 しかし、物語などでは、油断をする事で、どんでもない事態を招く事になるので、警戒を怠る事はない。

「うわぁぁぁぁぁ!」

 子供特有の、癇癪かんしゃくとも言うべき行動。
 目に涙を浮かべ、ただ闇雲に突っ込んでくる行動。
 いい加減、彼の行動が可哀想になり、その攻撃を受け止め、彼に一言告げる。

「もう良いだろ?君の負けだよ…。」

 だが、この『攻撃を受け止めた』と言う行動が悪かった…。

「勝った…。」

 そう呟いたエギンの身体から、信じられないほどの力が拭きだして来て、軽く吹き飛ばされる。

 不味いッ!そう感じた俺は、転がりながらも急いで距離を開ける。
 そこで見た・・物は…ステータスを大幅に上げたエギンが、俺を見下す様に立っていたのだった…。
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