369 / 421
~第七章:魔神復活編~
369ページ目…五人目の魔族
しおりを挟む
<side:プリン>
「よくぞ此処まで来た…だが、貴様等の快進撃も此処で終わりだ。」
部屋に入るなり私達に向けて上から目線で放たれた言葉…。
とりあえず、四天王を置き去りに一気に此処まで来たのだから、この偉そうな態度の魔族は魔王なのだろうか?
だが、それにしては弱そうな気が…。
「お、お前は何者だッ!」
ご主人様が、魔族の男に問い掛ける。
「ほほぅ…良いだろう、死にゆく者への餞に、我の名を聞かせてやろう!
我が名は四天王が一人、烈光のミルゲなり!」
「な、何だってッ!?」
ご主人様が大袈裟に驚く。
いや、正直な話、確かに私も驚いたのだが…。
「まさか、貴方も四天王だと言うのですか?」
「フッ!いかにも我は四天王なり!」
私の問いかけに、間違いなく四天王と名乗った…やはり、私の聞き間違いではなかった様だ。
「念の為、もう一度聞きます…貴方は四天王なんですね?」
「くどい!我は四天王だと言った!」
「でもさ…『ミゲル』さんだっけ?それって可笑しくないですか?」
私の問い掛けに答えたミルゲに対し、ご主人様が我慢しきれずにツッコミを入れる。
私も、ご主人様の意見には禿し…もとい、激しく同意で『うんうん』と首肯している。
「何が可笑しいと言うのだ!それと、我の名はミルゲである!」
いやいや、どう考えても可笑しいでしょ…だって、四天王と言うからには、その数は4人の筈である。
つまり…大地のオルマ、水宴のエルム、旋風のウルカ、黒炎のイルマの4人で、四天王の枠は既に埋まっているのだ。
にもかかわらず、この烈光のミルゲと名乗った魔族も、四天王を名乗っているのである。
そりゃ、四天王が5人もいたら可笑しいに決まってるじゃないですか…。
「あのさ、あんたで5人目の四天王なんだけど?」
「それがどうしたと言うのだ?」
「それがどうしたじゃないだろッ!!何で四天王が5人も居るんだよ…それじゃ、五天王になっちゃうだろうがッ!」
「何を言い出すかと思えば、よもやそんな事か…いや、確かに我も最初聞いた時には可笑しいとは思ったのだが、我が主にして偉大なる魔王様がおっしゃったのだ。
昔から、四天王には影として5人目がいる物だとな!!」
「あ~…なるほどなるほど、そう言う事ね…。
確かに、元いた世界とこには、そんな設定もあったりなかったりしたな…。」
「…ご主人様、そうなんですか?」
少し考えるそぶりを見せたご主人様が、相手の意見に同意する様な発言をする。
その台詞に、一瞬、思考が止まるが、直ぐに我を取り戻してご主人様に確認をする。
「うん、どう言う訳か、そんな手の設定のラノベを何度か読んだ事があるよ。」
「ラノベ…ですか?」
ラノベ…確か、ご主人様の記憶では、ライトノベルとか言うジャンルの読み物だったはず。
とりあえず、記憶を探るのに必要だと思われる『ラノベ』を聞き出せたので、私はご主人様と共有した記憶を探り、その事を確認する。
「あ、はい…確かに、幾つかありますね…。」
「だろ?まぁ、個人的な話、僕もその手の設定は嫌いではないんだけどさ…実際に体験したら、イラッとしたね。」
「はい、そうですね…イラッとすると言うか、ウザい…が正しいのかもしれません。」
あぁ、なんて鬱陶しい存在なのでしょう…。
アリス、クズハ、ローラの3人が命懸けで、ここまでの道を切り開いてくれたと言うのに…。
「き、貴様等…先程から黙って聞いてれば、好き勝手言いよってからに…。」
身体をプルプル震わせて、怒りを顕わにするミルゲ…どうやら、お怒りの様である。
だけど、私達の目的は、こんな雑魚ではなく、こいつらの主である魔王だ。
なので…ここは3人を見習って、ご主人様を次の部屋…魔王が居るであろう部屋へと進ませる事にしましょう。
「ご主人様、ここは私が時間を稼ぎます。
ですので、ご主人様は先に進んで下さい。」
「だ、だが…プリンまで居なくなったら僕は…。」
「大丈夫ですよ、ご主人様…この程度の相手、直ぐに済みますから…。」
私はそう言うと、〖胃袋〗から私専用の生きてる鎧…『青龍』を取り出すと、『青龍』に向けて左手を添えた。
『プツンッ』
小さな音と共に、私の左手は手首の所から千切れ『青龍』に付いたまま…。
その後、私の左手は何事も無かった様に再生され、残った左手は…七つの球体が周囲を飛び交う一匹の小さなスライムへと、その姿を変える。
「お待たせしました、ご主人様…では、先を急ぎましょう。」
「え?プリンが時間稼ぎをするって…。」
戸惑うご主人様に、悪戯が成功した様な気分になり思わず笑みが溢れる。
「では、後を事は頼みましたよ?」
「キュイ。」
私の問い掛けに元気よく触手?を上げを応える、小さなスライム。
そして、大きく『キューイ!』と一鳴きすると、其処には龍の姿から鎧の姿に変化した『青龍』とその鎧の中にスルスルと入り込んでいくスライムの姿があった。
「ささ、ご主人様、ここはスラポンに任せて私達は先に進みましょう♪」
かつて、プチドラゴンスライムとして、私のバックアップとして作られた存在…無事に復活を果たした今では、新たに一つにまとめ作り上げた最高傑作にして私とご主人様の愛の結晶。
その名もプチイビルスライムこと、スラポン…もちろん、念の為に【七つの大罪】である称号は全部与えてあるので、ちょっとやそっとの事ではピンチになる事もないだろう。
故に、私達は安心して先に進めると言う事。
「わ、分かったから、そんなに押さないでよ…。」
「ダメです、さぁ行きますよ!」
慌てるご主人様が可愛くて、つい嬉しくなってしまうのは仕方がない事。
だが、そんなやり取りも、一部の人には不愉快にしかならない訳で…。
「お、お前達と言うヤツは…許さん、絶対に許さんぞッ!!
これでも喰らえ!〖魔法:光の槍〗!」
ミルゲから突如として放たれる光の槍…それは、寸分の狂いもなく真っ直ぐに私達へと向かって飛んで来るのだった…。
「よくぞ此処まで来た…だが、貴様等の快進撃も此処で終わりだ。」
部屋に入るなり私達に向けて上から目線で放たれた言葉…。
とりあえず、四天王を置き去りに一気に此処まで来たのだから、この偉そうな態度の魔族は魔王なのだろうか?
だが、それにしては弱そうな気が…。
「お、お前は何者だッ!」
ご主人様が、魔族の男に問い掛ける。
「ほほぅ…良いだろう、死にゆく者への餞に、我の名を聞かせてやろう!
我が名は四天王が一人、烈光のミルゲなり!」
「な、何だってッ!?」
ご主人様が大袈裟に驚く。
いや、正直な話、確かに私も驚いたのだが…。
「まさか、貴方も四天王だと言うのですか?」
「フッ!いかにも我は四天王なり!」
私の問いかけに、間違いなく四天王と名乗った…やはり、私の聞き間違いではなかった様だ。
「念の為、もう一度聞きます…貴方は四天王なんですね?」
「くどい!我は四天王だと言った!」
「でもさ…『ミゲル』さんだっけ?それって可笑しくないですか?」
私の問い掛けに答えたミルゲに対し、ご主人様が我慢しきれずにツッコミを入れる。
私も、ご主人様の意見には禿し…もとい、激しく同意で『うんうん』と首肯している。
「何が可笑しいと言うのだ!それと、我の名はミルゲである!」
いやいや、どう考えても可笑しいでしょ…だって、四天王と言うからには、その数は4人の筈である。
つまり…大地のオルマ、水宴のエルム、旋風のウルカ、黒炎のイルマの4人で、四天王の枠は既に埋まっているのだ。
にもかかわらず、この烈光のミルゲと名乗った魔族も、四天王を名乗っているのである。
そりゃ、四天王が5人もいたら可笑しいに決まってるじゃないですか…。
「あのさ、あんたで5人目の四天王なんだけど?」
「それがどうしたと言うのだ?」
「それがどうしたじゃないだろッ!!何で四天王が5人も居るんだよ…それじゃ、五天王になっちゃうだろうがッ!」
「何を言い出すかと思えば、よもやそんな事か…いや、確かに我も最初聞いた時には可笑しいとは思ったのだが、我が主にして偉大なる魔王様がおっしゃったのだ。
昔から、四天王には影として5人目がいる物だとな!!」
「あ~…なるほどなるほど、そう言う事ね…。
確かに、元いた世界とこには、そんな設定もあったりなかったりしたな…。」
「…ご主人様、そうなんですか?」
少し考えるそぶりを見せたご主人様が、相手の意見に同意する様な発言をする。
その台詞に、一瞬、思考が止まるが、直ぐに我を取り戻してご主人様に確認をする。
「うん、どう言う訳か、そんな手の設定のラノベを何度か読んだ事があるよ。」
「ラノベ…ですか?」
ラノベ…確か、ご主人様の記憶では、ライトノベルとか言うジャンルの読み物だったはず。
とりあえず、記憶を探るのに必要だと思われる『ラノベ』を聞き出せたので、私はご主人様と共有した記憶を探り、その事を確認する。
「あ、はい…確かに、幾つかありますね…。」
「だろ?まぁ、個人的な話、僕もその手の設定は嫌いではないんだけどさ…実際に体験したら、イラッとしたね。」
「はい、そうですね…イラッとすると言うか、ウザい…が正しいのかもしれません。」
あぁ、なんて鬱陶しい存在なのでしょう…。
アリス、クズハ、ローラの3人が命懸けで、ここまでの道を切り開いてくれたと言うのに…。
「き、貴様等…先程から黙って聞いてれば、好き勝手言いよってからに…。」
身体をプルプル震わせて、怒りを顕わにするミルゲ…どうやら、お怒りの様である。
だけど、私達の目的は、こんな雑魚ではなく、こいつらの主である魔王だ。
なので…ここは3人を見習って、ご主人様を次の部屋…魔王が居るであろう部屋へと進ませる事にしましょう。
「ご主人様、ここは私が時間を稼ぎます。
ですので、ご主人様は先に進んで下さい。」
「だ、だが…プリンまで居なくなったら僕は…。」
「大丈夫ですよ、ご主人様…この程度の相手、直ぐに済みますから…。」
私はそう言うと、〖胃袋〗から私専用の生きてる鎧…『青龍』を取り出すと、『青龍』に向けて左手を添えた。
『プツンッ』
小さな音と共に、私の左手は手首の所から千切れ『青龍』に付いたまま…。
その後、私の左手は何事も無かった様に再生され、残った左手は…七つの球体が周囲を飛び交う一匹の小さなスライムへと、その姿を変える。
「お待たせしました、ご主人様…では、先を急ぎましょう。」
「え?プリンが時間稼ぎをするって…。」
戸惑うご主人様に、悪戯が成功した様な気分になり思わず笑みが溢れる。
「では、後を事は頼みましたよ?」
「キュイ。」
私の問い掛けに元気よく触手?を上げを応える、小さなスライム。
そして、大きく『キューイ!』と一鳴きすると、其処には龍の姿から鎧の姿に変化した『青龍』とその鎧の中にスルスルと入り込んでいくスライムの姿があった。
「ささ、ご主人様、ここはスラポンに任せて私達は先に進みましょう♪」
かつて、プチドラゴンスライムとして、私のバックアップとして作られた存在…無事に復活を果たした今では、新たに一つにまとめ作り上げた最高傑作にして私とご主人様の愛の結晶。
その名もプチイビルスライムこと、スラポン…もちろん、念の為に【七つの大罪】である称号は全部与えてあるので、ちょっとやそっとの事ではピンチになる事もないだろう。
故に、私達は安心して先に進めると言う事。
「わ、分かったから、そんなに押さないでよ…。」
「ダメです、さぁ行きますよ!」
慌てるご主人様が可愛くて、つい嬉しくなってしまうのは仕方がない事。
だが、そんなやり取りも、一部の人には不愉快にしかならない訳で…。
「お、お前達と言うヤツは…許さん、絶対に許さんぞッ!!
これでも喰らえ!〖魔法:光の槍〗!」
ミルゲから突如として放たれる光の槍…それは、寸分の狂いもなく真っ直ぐに私達へと向かって飛んで来るのだった…。
0
お気に入りに追加
395
あなたにおすすめの小説
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる