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~第七章:魔神復活編~
329ページ目…消えた村
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「えッ!?そんな、村が無い…?」
まさかの呟きに、僕は、もう一度だけプリンに確認して貰う事にした…が、残念ながら結果は同じだった…。
しかも、見える範囲内では、村はおろか建物さえ見えなかったらしい。
ちなみに、後で聞いた話ではこの方法で見える距離は直線距離で10km程度までなら見えるらしい。
「えっと…どう言う理由かは分からないけど、わずか1時間の間に村が一つ消滅えさった…と?」
「えぇ、そうとしか言い様がありません…。」
もしかして、プリンの見間違いか?とも思ったが、それならそれで、村と見間違うだけの物があるのが当然である。
だが、そんな形跡すらない…と言うのは、流石にありえないとの結論に行き着いた。
「あ、あの…でしたら、車で適当な方角に向けて進んで、確認を繰り返してみてはどうでしょう?」
と、クズハが言ってくる。
まぁ、確かこのまま無駄に探し回るのよりはマシだとは思う。
だが、僕には一つ気になる事があった。
「みんな、悪いんだけど…もう一度、ビギンの砦…レスターさん達に任せた砦まで戻りたいんだけど良いかな?」
と、みんなの出した答えは…。
「えぇ、もちろんです。」
「は、はい、私も構いません。」
「ローラも、問題ない」
「畏まりました、御主人様」
相変わらず、アリスは妻と言うポジションより、どちらかと言うと、メイドに近いポジションではあるが全員賛成との事。
まぁ、基本的に、みんな僕の言う事に反対しないんだけど、一応、意見は聞かないと…ね。
何はともあれ、全員賛成の為、僕はビギンの砦へと〖空間転移〗の魔法を使い戻る事にした。
◇◆◇◆◇◆◇
「それで…ご主人様、ビギンの砦まで戻ってきた訳ですが、どうするんですか?」
「うん、その事なんだけど…ちょっと気になった事があってね。
それで、プリンにお願いがあるんだけど…もう一度、此処で村の確認をお願い出来るかな?」
と、プリンにお願いしてみる。
「えっと…よく分かりませんが、また確認したら良いんですね?」
「うん、悪いんだけど頼むよ…。」
「気にしないで下さい、私も何で村が無くなったのか気になっていますから…。」
プリンはそう言うと、プチスライムを作り出すと空へと撃ち出した。
悲鳴にも似たスライムの鳴き声と共に、情報を持って帰るプチスライム。
プチスライムを再びプリンは吸収すると、持ち帰った情報を僕達に告げた…。
「う~ん…どう言う訳か、やはり村が見えました…。
これがご主人様の確認したかった事なんですか?」
「えっと…そうとも言えるけど、違うとも言えるかな…。
レスターさん達に気が付かれる可能性もあるから、あまり使いたくなかったんだけど…プリン、〖魔神化〗お願い出来るかな?」
「〖魔神化〗ですね?了解です。」
プリンはそう言うと、〖融合〗を使い、僕と一体化する。
その瞬間、禍々しいオーラが溢れ出す。
流石に、垂れ流しではレスターさん達に見付かる可能性が高くなるので、僕は極限まで禍々しいオーラを押さえ込んだ。
〔それで…〖魔神化〗しましたけど、どうするんですか?〕
「あぁ、それは…ね、翼を使って空を飛ぶんだよ。」
僕はそう言うと、意識を背中に集中する。
「竜の翼ッ!」
すると、掛け声と共に、ドラゴンの翼が背中から生えた。
ぶっちゃけ、そんな事を言わなくても翼は出るのだ、そこはノリである。
しかも、嫁~ズの前だ…ここはそれっぽく見せた方が効果的だったりする。
所謂、格好付けである。
〔うふふ、ご主人様ったら…お茶目さんなんだから♪〕
ただし、同化してるプリンには、モロバレだった…。
とは言え、これで準備は万端である。
「それじゃ、みんなお留守番宜しく。」
僕は残りの嫁~ズにそう言うと、足に力を込め空へと視線を向ける。
僕の身体から背中の翼へと魔力が流れ出す…それに伴い、〖魔法:飛行《フライト》〗が発動する。
ちなみに、難しい魔力操作ん関してはプリンに微調整を任せっきりだったりする。
「ジュワッ!」
ここも敢えてネタを使って飛ぶ。
もっとも、今、それを分かるのは僕と一緒になっているプリンだけなのだが…。
それに、飛ぶと言っても最初は力いっぱいジャンプしただけである。
そうする事で、〖飛行〗の魔法が発動するまでのラグを減らす
最初はゆっくり…そして、〖魔法:飛行〗の限界速度まで達した時、使う魔法は〖魔法:飛翔《フライング》〗へと移行する。
〖飛行〗の魔法はそれほど速度が出ない為なのか、防壁などなく、そのままではある。
しかしながら、〖飛翔〗の魔法は速度が出る為、風等を防ぐ物が何もないと碌に目も開けれない。
それ故、この魔法には風魔法の結界と言うオプションを付ける必要がある。
つまり、風の防御壁を展開する事で、進行方向の確認…また、虫などの障害物の回避?排除が可能になるのだ。
更に言うのであれば、難易度は上がるが、この風の防御壁により弱い魔法や弓矢程度なら弾き返す事が出来るのが便利である。
それでも制御をミスり墜落の危険極まりない…と言う事で、一般的には知られていない魔法なのだが、この風魔法の結界のお陰で、周囲の風を遮断する事により安全に空を飛ぶ事が出来るのは、ありがたいと思う。
と、簡単に言ってはいるが、実は、これには2つの魔法を同時に使うと言う並列魔法と言う義手栂必要となる。
おそらく、コレが使えない人が多いので、この魔法は忘れ去られたのだろう…と推測する。
何はともあれ、〖飛行〗から〖飛翔〗へと移行した事により、グングンと加速して上空へと飛んでいく。
そして…それは、突然やってきた。
ある高度へ達した時、見えてる景色が変わったのだ。
今まで見えなかった場所に、突如として、村が見えたのだ。
僕は慌てて〖飛翔〗から〖飛行〗へと魔法をチェンジする。
何故なら〖飛翔〗の魔法では常に前へと飛び続ける為、都合が悪いからだ。
その点、〖飛行〗であれば、その場に留まる事も出来る為、そう言う意味では、〖飛翔〗より速度も出ない劣った魔法である〖飛行〗の魔法も、〖飛翔〗の魔法よりも優れていると言っても過言ではない。
どちらの魔法も、一長一短と言った所か…。
何はともあれ、僕は〖飛行〗の魔法を駆使し、高度を上げ下げしてみる。
やはり、決まった高度へと達すると村が出たり消えたりする。
よく見ると、村以外にも林や森…湖の位置が瞬間的に変わる事に気が付いた。
「これって、やっぱりアレだよな…。」
そう呟くと、僕は〖飛行〗の魔法を解除し、地上へと落下を始めたのだった…。
まさかの呟きに、僕は、もう一度だけプリンに確認して貰う事にした…が、残念ながら結果は同じだった…。
しかも、見える範囲内では、村はおろか建物さえ見えなかったらしい。
ちなみに、後で聞いた話ではこの方法で見える距離は直線距離で10km程度までなら見えるらしい。
「えっと…どう言う理由かは分からないけど、わずか1時間の間に村が一つ消滅えさった…と?」
「えぇ、そうとしか言い様がありません…。」
もしかして、プリンの見間違いか?とも思ったが、それならそれで、村と見間違うだけの物があるのが当然である。
だが、そんな形跡すらない…と言うのは、流石にありえないとの結論に行き着いた。
「あ、あの…でしたら、車で適当な方角に向けて進んで、確認を繰り返してみてはどうでしょう?」
と、クズハが言ってくる。
まぁ、確かこのまま無駄に探し回るのよりはマシだとは思う。
だが、僕には一つ気になる事があった。
「みんな、悪いんだけど…もう一度、ビギンの砦…レスターさん達に任せた砦まで戻りたいんだけど良いかな?」
と、みんなの出した答えは…。
「えぇ、もちろんです。」
「は、はい、私も構いません。」
「ローラも、問題ない」
「畏まりました、御主人様」
相変わらず、アリスは妻と言うポジションより、どちらかと言うと、メイドに近いポジションではあるが全員賛成との事。
まぁ、基本的に、みんな僕の言う事に反対しないんだけど、一応、意見は聞かないと…ね。
何はともあれ、全員賛成の為、僕はビギンの砦へと〖空間転移〗の魔法を使い戻る事にした。
◇◆◇◆◇◆◇
「それで…ご主人様、ビギンの砦まで戻ってきた訳ですが、どうするんですか?」
「うん、その事なんだけど…ちょっと気になった事があってね。
それで、プリンにお願いがあるんだけど…もう一度、此処で村の確認をお願い出来るかな?」
と、プリンにお願いしてみる。
「えっと…よく分かりませんが、また確認したら良いんですね?」
「うん、悪いんだけど頼むよ…。」
「気にしないで下さい、私も何で村が無くなったのか気になっていますから…。」
プリンはそう言うと、プチスライムを作り出すと空へと撃ち出した。
悲鳴にも似たスライムの鳴き声と共に、情報を持って帰るプチスライム。
プチスライムを再びプリンは吸収すると、持ち帰った情報を僕達に告げた…。
「う~ん…どう言う訳か、やはり村が見えました…。
これがご主人様の確認したかった事なんですか?」
「えっと…そうとも言えるけど、違うとも言えるかな…。
レスターさん達に気が付かれる可能性もあるから、あまり使いたくなかったんだけど…プリン、〖魔神化〗お願い出来るかな?」
「〖魔神化〗ですね?了解です。」
プリンはそう言うと、〖融合〗を使い、僕と一体化する。
その瞬間、禍々しいオーラが溢れ出す。
流石に、垂れ流しではレスターさん達に見付かる可能性が高くなるので、僕は極限まで禍々しいオーラを押さえ込んだ。
〔それで…〖魔神化〗しましたけど、どうするんですか?〕
「あぁ、それは…ね、翼を使って空を飛ぶんだよ。」
僕はそう言うと、意識を背中に集中する。
「竜の翼ッ!」
すると、掛け声と共に、ドラゴンの翼が背中から生えた。
ぶっちゃけ、そんな事を言わなくても翼は出るのだ、そこはノリである。
しかも、嫁~ズの前だ…ここはそれっぽく見せた方が効果的だったりする。
所謂、格好付けである。
〔うふふ、ご主人様ったら…お茶目さんなんだから♪〕
ただし、同化してるプリンには、モロバレだった…。
とは言え、これで準備は万端である。
「それじゃ、みんなお留守番宜しく。」
僕は残りの嫁~ズにそう言うと、足に力を込め空へと視線を向ける。
僕の身体から背中の翼へと魔力が流れ出す…それに伴い、〖魔法:飛行《フライト》〗が発動する。
ちなみに、難しい魔力操作ん関してはプリンに微調整を任せっきりだったりする。
「ジュワッ!」
ここも敢えてネタを使って飛ぶ。
もっとも、今、それを分かるのは僕と一緒になっているプリンだけなのだが…。
それに、飛ぶと言っても最初は力いっぱいジャンプしただけである。
そうする事で、〖飛行〗の魔法が発動するまでのラグを減らす
最初はゆっくり…そして、〖魔法:飛行〗の限界速度まで達した時、使う魔法は〖魔法:飛翔《フライング》〗へと移行する。
〖飛行〗の魔法はそれほど速度が出ない為なのか、防壁などなく、そのままではある。
しかしながら、〖飛翔〗の魔法は速度が出る為、風等を防ぐ物が何もないと碌に目も開けれない。
それ故、この魔法には風魔法の結界と言うオプションを付ける必要がある。
つまり、風の防御壁を展開する事で、進行方向の確認…また、虫などの障害物の回避?排除が可能になるのだ。
更に言うのであれば、難易度は上がるが、この風の防御壁により弱い魔法や弓矢程度なら弾き返す事が出来るのが便利である。
それでも制御をミスり墜落の危険極まりない…と言う事で、一般的には知られていない魔法なのだが、この風魔法の結界のお陰で、周囲の風を遮断する事により安全に空を飛ぶ事が出来るのは、ありがたいと思う。
と、簡単に言ってはいるが、実は、これには2つの魔法を同時に使うと言う並列魔法と言う義手栂必要となる。
おそらく、コレが使えない人が多いので、この魔法は忘れ去られたのだろう…と推測する。
何はともあれ、〖飛行〗から〖飛翔〗へと移行した事により、グングンと加速して上空へと飛んでいく。
そして…それは、突然やってきた。
ある高度へ達した時、見えてる景色が変わったのだ。
今まで見えなかった場所に、突如として、村が見えたのだ。
僕は慌てて〖飛翔〗から〖飛行〗へと魔法をチェンジする。
何故なら〖飛翔〗の魔法では常に前へと飛び続ける為、都合が悪いからだ。
その点、〖飛行〗であれば、その場に留まる事も出来る為、そう言う意味では、〖飛翔〗より速度も出ない劣った魔法である〖飛行〗の魔法も、〖飛翔〗の魔法よりも優れていると言っても過言ではない。
どちらの魔法も、一長一短と言った所か…。
何はともあれ、僕は〖飛行〗の魔法を駆使し、高度を上げ下げしてみる。
やはり、決まった高度へと達すると村が出たり消えたりする。
よく見ると、村以外にも林や森…湖の位置が瞬間的に変わる事に気が付いた。
「これって、やっぱりアレだよな…。」
そう呟くと、僕は〖飛行〗の魔法を解除し、地上へと落下を始めたのだった…。
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