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~第六章:冒険者編(後期)~
205ページ目…困惑
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さて、僕は、今悩みに悩んでいる。
と言うのも、先程、クズハとローラから告白を受けた事が原因だ。
そして、僕は元の世界と違うと言う、この世界の常識を改めて実感して、二人を受け入れる事にした。
そう…受け入れてしまったのだ。
ここで問題になってくるのが、まずはプリンの事だ。
プリンは、この世界に来てから比較的すぐに、僕と一緒に行動する事になって『自称:嫁』を名乗っている。
もっとも、僕もプリンの事が好きだから、それを否定する気は更々無い。
まぁ、まだ嫁ではなく、彼女…ではあるが、そこは大した問題ではない。
だが、プリンはあれでいて独占欲が強い。
果たして、僕がクズハやローラを…と言った場合、どのような反応を示すか…だ。
それと、クズハによれば、アリスも僕の事を好きと言っていた。
まぁ、それに付いては、ローラを家に、クズハは宿に送ってからの話になるんだけど、はてさて、いったいどうなる事やら…。
「ただいま~。」
「ご主人様、お帰りなさい…って、何かあったの?」
クズハを連れて帰った僕に、プリンが何かを感じたのか、何かあったのか聞いてくる。
さて、どう説明したら良いのやら…と悩んでいると、代わりにクズハがプリンに説明を始めた。
「プ、プリン様…私とローラさんは、思い切ってご主人様に告白をしました。
そ、それで…ご主人様も二人は僕の物だと言ってくれました…。
で、ですので…改めて、よろしくお願いします!」
「そう…ですが、『正妻の座』は、私の物だから、そこは絶対に忘れないでね?
でも、クズハ…ご主人様に受け入れて貰えて良かったわね、おめでとう。」
「は、はい!ありがとうございますッ!」
クズハの言葉を、素直に喜んでいる様に見えるプリンに、僕は疑問を感じ聞いてみた。
「あ、あのさ…プリンは、僕が他の人を娶っても怒らないの?」
「はい?それはもちろん、当然、怒りますよ?」
「…ですよね?それじゃ、何でクズハやローラは怒らないのかな?」
そう、その疑問こそ僕の知りたかった事だ。
プリンも言った様に、僕が他の人を娶ったなら怒ると、はっきり言っているのだ。
にも関わらず、クズハとローラには、おめでとうと言って喜んでいる様に見える。
「え?クズハとローラは他人じゃないじゃないですか?
それよりも、アリスだけ仲間外れなんて事しませんよね?」
「あ~、やっぱりプリンも、クズハと同じ様にアリスが僕の事を好きだと思ってるんだ…。」
う~ん、女性陣にだけ分かる何かがあるのだろうか?
それとも単純に、僕が鈍いだけなのか?
「ご主人様…好きだと思ってるのではなく、好きなのです。
あの子ったら、私にご主人様の好きな料理は何?とか、好きな色は?とか、家にいる時は、ご主人様の見えない所で質問攻めなんて、しょっちゅうでしたよ?」
「あ、あはは…それ、私もアリスさんにやられました。
って言うか、ご主人様が風呂に入ってる時なんて、背中を流すんだ~って、彼女、風呂の中のまで入ろうとした事が何度もありましたから…。」
「そんな事もあったわね…お陰で、ご主人様が風呂に入る時は、私かクズハが見張りなんて事もしてましたから…。」
えッ!?まさか、そんな事が?などと言う思いに、僕は困惑しながら二人の会話を聞いている。
他にも、家の中にいる時は、地味にストーカー紛いの行動をしていた様だ。
でもまぁ…話を聞いていると、どん引きする様な事もあるが、それでも僕はアリスを嫌いになれない所を見ると、僕も、やっぱりアリスの事を好きなんだろうな…と思う。
「とりあえず…これから、僕はアリスと一緒に装備の調整をしてくるよ。」
僕がそう言うと、プリンはやれやれと言う顔をしながら僕に注意してくる。
「アリスと二人きりと言うのは少し心配ですが…ご主人様、ちゃんとガードして下さいね?」
「わ、私は…ご主人様の事、信じていますから!」
「だから、何をッ!?」
「「ナニです。」」
「ゴフッ!?い、いや、流石にそれは無いから!」
予想に反し、直球で返事が来た事で、思わず吹き出してしまったが、慌ててそれを否定する。
そして、僕は大きく溜息をつきながら〖空間転移〗の魔法を起動する。
「それじゃ、行ってくる…。」
僕は二人との会話に疲れを感じつつ、ゲートを潜ろうとする。
「ご主人様、これだけは言わせて下さい。」
僕がゲートを潜ろうとした瞬間、プリンが声を掛けてくる。
はて、まだ何かあるのだろうか?少し嫌な予感がするのだが…。
「えっと…何かな?」
「ご主人様と、初めてするのは私ですからね!」
「はいはい!分かったから、その話はもう終わり!行ってくる!」
何時まで、そのネタでからかうんだ!
僕は、若干、怒鳴り気味に返事をすると、急いでゲートを潜るのだった…。
と言うのも、先程、クズハとローラから告白を受けた事が原因だ。
そして、僕は元の世界と違うと言う、この世界の常識を改めて実感して、二人を受け入れる事にした。
そう…受け入れてしまったのだ。
ここで問題になってくるのが、まずはプリンの事だ。
プリンは、この世界に来てから比較的すぐに、僕と一緒に行動する事になって『自称:嫁』を名乗っている。
もっとも、僕もプリンの事が好きだから、それを否定する気は更々無い。
まぁ、まだ嫁ではなく、彼女…ではあるが、そこは大した問題ではない。
だが、プリンはあれでいて独占欲が強い。
果たして、僕がクズハやローラを…と言った場合、どのような反応を示すか…だ。
それと、クズハによれば、アリスも僕の事を好きと言っていた。
まぁ、それに付いては、ローラを家に、クズハは宿に送ってからの話になるんだけど、はてさて、いったいどうなる事やら…。
「ただいま~。」
「ご主人様、お帰りなさい…って、何かあったの?」
クズハを連れて帰った僕に、プリンが何かを感じたのか、何かあったのか聞いてくる。
さて、どう説明したら良いのやら…と悩んでいると、代わりにクズハがプリンに説明を始めた。
「プ、プリン様…私とローラさんは、思い切ってご主人様に告白をしました。
そ、それで…ご主人様も二人は僕の物だと言ってくれました…。
で、ですので…改めて、よろしくお願いします!」
「そう…ですが、『正妻の座』は、私の物だから、そこは絶対に忘れないでね?
でも、クズハ…ご主人様に受け入れて貰えて良かったわね、おめでとう。」
「は、はい!ありがとうございますッ!」
クズハの言葉を、素直に喜んでいる様に見えるプリンに、僕は疑問を感じ聞いてみた。
「あ、あのさ…プリンは、僕が他の人を娶っても怒らないの?」
「はい?それはもちろん、当然、怒りますよ?」
「…ですよね?それじゃ、何でクズハやローラは怒らないのかな?」
そう、その疑問こそ僕の知りたかった事だ。
プリンも言った様に、僕が他の人を娶ったなら怒ると、はっきり言っているのだ。
にも関わらず、クズハとローラには、おめでとうと言って喜んでいる様に見える。
「え?クズハとローラは他人じゃないじゃないですか?
それよりも、アリスだけ仲間外れなんて事しませんよね?」
「あ~、やっぱりプリンも、クズハと同じ様にアリスが僕の事を好きだと思ってるんだ…。」
う~ん、女性陣にだけ分かる何かがあるのだろうか?
それとも単純に、僕が鈍いだけなのか?
「ご主人様…好きだと思ってるのではなく、好きなのです。
あの子ったら、私にご主人様の好きな料理は何?とか、好きな色は?とか、家にいる時は、ご主人様の見えない所で質問攻めなんて、しょっちゅうでしたよ?」
「あ、あはは…それ、私もアリスさんにやられました。
って言うか、ご主人様が風呂に入ってる時なんて、背中を流すんだ~って、彼女、風呂の中のまで入ろうとした事が何度もありましたから…。」
「そんな事もあったわね…お陰で、ご主人様が風呂に入る時は、私かクズハが見張りなんて事もしてましたから…。」
えッ!?まさか、そんな事が?などと言う思いに、僕は困惑しながら二人の会話を聞いている。
他にも、家の中にいる時は、地味にストーカー紛いの行動をしていた様だ。
でもまぁ…話を聞いていると、どん引きする様な事もあるが、それでも僕はアリスを嫌いになれない所を見ると、僕も、やっぱりアリスの事を好きなんだろうな…と思う。
「とりあえず…これから、僕はアリスと一緒に装備の調整をしてくるよ。」
僕がそう言うと、プリンはやれやれと言う顔をしながら僕に注意してくる。
「アリスと二人きりと言うのは少し心配ですが…ご主人様、ちゃんとガードして下さいね?」
「わ、私は…ご主人様の事、信じていますから!」
「だから、何をッ!?」
「「ナニです。」」
「ゴフッ!?い、いや、流石にそれは無いから!」
予想に反し、直球で返事が来た事で、思わず吹き出してしまったが、慌ててそれを否定する。
そして、僕は大きく溜息をつきながら〖空間転移〗の魔法を起動する。
「それじゃ、行ってくる…。」
僕は二人との会話に疲れを感じつつ、ゲートを潜ろうとする。
「ご主人様、これだけは言わせて下さい。」
僕がゲートを潜ろうとした瞬間、プリンが声を掛けてくる。
はて、まだ何かあるのだろうか?少し嫌な予感がするのだが…。
「えっと…何かな?」
「ご主人様と、初めてするのは私ですからね!」
「はいはい!分かったから、その話はもう終わり!行ってくる!」
何時まで、そのネタでからかうんだ!
僕は、若干、怒鳴り気味に返事をすると、急いでゲートを潜るのだった…。
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