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~第四章:冒険者編(中期)~
97ページ目…ドラゴン戦【1】
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『ガキーーーン!…ズザーーーッ!』
しまった!攻撃が甘くなったからか斬れなかった。
俺の攻撃は、残念ながら竜の鱗に阻まれて、斬撃が打撃になってしまった様だ。
そして吹っ飛んだ先にはプリンがいたのが見えた気がした…。
「プ、プリンッ!?」
俺は慌ててプリンに声を掛けるが、プリンの姿はそこには無かった。
「ご主人様、呼びましたか?」
「ぶ、無事で良かった…って、いつの間に僕の後ろに回り込んだんだ?」
「ご主人様が攻撃を仕掛けた瞬間ですよ?」
「そ、そうなのか?まぁ、無事で良かった…。」
はて?俺がプリンから目を離したのは、ドラゴンに攻撃を仕掛けた一瞬の間だったはずだ…。
どうやって、そんな僅かな一瞬で移動したのだろう?とは言え、無事なのだから問題はない。
「その事なんですが…お借りした長剣、刃毀れが酷く、使い物にならなくなってしまったのですが…。」
マジかッ!?プリンに渡したのは、俺の持ってる武器の中で一番強い剣だぞ?
とは言え、竜の左腕…左前足を斬り落としただけで使い物にならなくなるなんて、予想外にも程がある。
あと使える武器と言えば、ダンジョンの壁を素材とした迷宮の長剣と骸の魔銃のみ…。
しかも、ダンジョンブレードに関しては耐久重視で、それほど斬れ味は良くないし、魔力を流し込まないと、強度を保つ事が出来ないと言うデメリットも有る。。
そうだ、今の俺ならスタトの塔よりも、比べ物にならないほどのレベルアップで、かなりMPやSPの最大値がかなり増えている。
だったら…久しぶりにあの技を使っても良いのではないだろうか?
俺は深呼吸をすると、そこから一気に集中する…。
そして、プリンと戦った時のあの感覚を思い出す。
「〖魔法:火炎球〗ッ!」
すると、俺の目の前に、複数の火炎球が現れる…が、ここで制御をミスったら大惨事だ。
ドラゴンの動きが気になる物の、ここで集中を途切れさせる訳にはいかない…。
俺は、頭が痛くなって来るのを感じつつ無理やり制御し、火炎球を圧縮し右手で握り潰すと、その痛みを振り解くが如く大きな声で叫んだ。
「掌握ッ!!」
次の瞬間、頭の中に『パキンッ!』と何かが割れる様な音が聞こえ、不思議な感覚が甦る。
そうだ、この技は、じぃちゃんの…。
そして、俺はプリンとの戦いに使った技を完成させる。
今回は、火炎球を使った火属性…つまり、技に名前を付けるなら…。
「魔神剣・紅蓮斬ッ!」
魔法と闘気剣を融合させる、じぃちゃんのオリジナル技で、この世界にないスキル。
何故、こんな記憶と力が俺にあるのかは分からない、だが不思議な事に、制御の仕方と使い方が頭に鮮明に浮かぶ。
コレなら、以前と違い、俺にダメージはないはずだ。
そして、次の瞬間…俺の手には両手剣ほどの大きさのある炎の大剣が握られていた。
「はぁぁぁぁぁッ!」
「DRAAAAAAAAAA!!」
ドラゴンの方も、俺の力に危機感知が警告を出したのだろう…完全に標的が俺へとなっている。
そして…互いの掛け声を合図に、俺達とドラゴンの最終局面へと移行したのだった…。
しまった!攻撃が甘くなったからか斬れなかった。
俺の攻撃は、残念ながら竜の鱗に阻まれて、斬撃が打撃になってしまった様だ。
そして吹っ飛んだ先にはプリンがいたのが見えた気がした…。
「プ、プリンッ!?」
俺は慌ててプリンに声を掛けるが、プリンの姿はそこには無かった。
「ご主人様、呼びましたか?」
「ぶ、無事で良かった…って、いつの間に僕の後ろに回り込んだんだ?」
「ご主人様が攻撃を仕掛けた瞬間ですよ?」
「そ、そうなのか?まぁ、無事で良かった…。」
はて?俺がプリンから目を離したのは、ドラゴンに攻撃を仕掛けた一瞬の間だったはずだ…。
どうやって、そんな僅かな一瞬で移動したのだろう?とは言え、無事なのだから問題はない。
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マジかッ!?プリンに渡したのは、俺の持ってる武器の中で一番強い剣だぞ?
とは言え、竜の左腕…左前足を斬り落としただけで使い物にならなくなるなんて、予想外にも程がある。
あと使える武器と言えば、ダンジョンの壁を素材とした迷宮の長剣と骸の魔銃のみ…。
しかも、ダンジョンブレードに関しては耐久重視で、それほど斬れ味は良くないし、魔力を流し込まないと、強度を保つ事が出来ないと言うデメリットも有る。。
そうだ、今の俺ならスタトの塔よりも、比べ物にならないほどのレベルアップで、かなりMPやSPの最大値がかなり増えている。
だったら…久しぶりにあの技を使っても良いのではないだろうか?
俺は深呼吸をすると、そこから一気に集中する…。
そして、プリンと戦った時のあの感覚を思い出す。
「〖魔法:火炎球〗ッ!」
すると、俺の目の前に、複数の火炎球が現れる…が、ここで制御をミスったら大惨事だ。
ドラゴンの動きが気になる物の、ここで集中を途切れさせる訳にはいかない…。
俺は、頭が痛くなって来るのを感じつつ無理やり制御し、火炎球を圧縮し右手で握り潰すと、その痛みを振り解くが如く大きな声で叫んだ。
「掌握ッ!!」
次の瞬間、頭の中に『パキンッ!』と何かが割れる様な音が聞こえ、不思議な感覚が甦る。
そうだ、この技は、じぃちゃんの…。
そして、俺はプリンとの戦いに使った技を完成させる。
今回は、火炎球を使った火属性…つまり、技に名前を付けるなら…。
「魔神剣・紅蓮斬ッ!」
魔法と闘気剣を融合させる、じぃちゃんのオリジナル技で、この世界にないスキル。
何故、こんな記憶と力が俺にあるのかは分からない、だが不思議な事に、制御の仕方と使い方が頭に鮮明に浮かぶ。
コレなら、以前と違い、俺にダメージはないはずだ。
そして、次の瞬間…俺の手には両手剣ほどの大きさのある炎の大剣が握られていた。
「はぁぁぁぁぁッ!」
「DRAAAAAAAAAA!!」
ドラゴンの方も、俺の力に危機感知が警告を出したのだろう…完全に標的が俺へとなっている。
そして…互いの掛け声を合図に、俺達とドラゴンの最終局面へと移行したのだった…。
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