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~第二章:冒険者編(初期)~
59ページ目…共闘作戦
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僕とプリン、それにクズハ+αは迷う事無くダンジョンへと入る。
そして、僕達の後を追う様に、先程の冒険者パーティーがダンジョンへ入って来る。
「そっちの2人、中に入ったのは俺達だけだ!
他の連中は外で迎撃するらしい…お前達は、何か良い作戦でもあるのか?!」
なるほど…どうやら、残りのメンバーは外で迎撃する様だ。
にしても、クズハ+αに関しては数に入れていない様だ。
いや、プリンは〖擬態〗で鎧状態だから、この場合は、僕とクズハ…かな?
「まぁ、無い事もないんですが…基本的にゴリ押しになるかと…。」
「チッ…ゴリ押しか…一応、作戦を聞いておく、どんな作戦だ?」
「そうですね…協力して貰えると、こちらの負担が減りますが、まずは戦う場所の確保ですね。
コレは僕もやりますが、そちらの魔術師の人にも協力をお願いしますが、色々な魔法を最初の部屋に撃ち込んで貰いたいです。
あ…あと、照明の魔法が使えるなら、部屋の壁沿いに明かりをお願いしたいです。
少しでも死角を減らしたいので…。」
魔法使いがライティングの魔法を使えるのは確認済み。
まぁ、もっと言うのであれば、先程、コピーして覚えている。
僕がそう言うと、魔術師の人が『了解』と返事をしてくれた。
どうやら、〖照明〗の魔法が使えるのを知っている事に関しては気にしていない様だ。
もしかしたら、ポピュラーな魔法で、使える人が多いのかもしれない。
「次に最初の部屋の角に陣取ります。
と言っても、角には、僕達からはクズハ…そちらの方は任せますが支援攻撃が出来る人が良いと思われます。」
「それで…お前は?」
「僕は遊撃として戦います。
そちらは、支援攻撃する人を優先的に護りつつ、出口に向か魔物も迎撃してください。
それと、外でも待機してるんで無理に戦わなくて大丈夫です。
ある程度なら、外へ出して良いと言う気持ちで迎撃すれば良いと思います。」
「分かった、だが、お前も無理するなよ?」
「えぇ、死んだじぃちゃんも『無理をすれば、しっぺ返しが来る』って言ってましたから。」
そう言うと、僕達は最初の部屋へと向かった。
◆◇◆◇◆◇◆
「〖魔法:石の刃〗!」
僕は魔法に込める魔力を増し増しで、通常の魔法よりも高威力になるまで高めると、部屋の中へと魔法を放つ。
そして、ハンドサインで後ろの人に合図をする。
「ライティング!」
僕の合図を受け、すぐに照明の魔法を魔法使い山河使い部屋を明るくしてくれる。
その甲斐あって、部屋の中がよく見える様になった。
ついでに言うと、その効果を知った僕は〖無詠唱〗で〖ライティング〗の魔法を使える様になった。
やはり、ただ覚えているだけでは、〖無詠唱〗は使えない様だ。
「突撃ッ!」
冒険者の一人…僕達じゃないパーティーのリーダーの声で部屋に突入、入り口付近の角を陣取る。
「クズハ、味方に当たらない様に、離れた所の魔物を狙って撃ちまくれ!」
僕はそう言うと、クズハを置いて、魔物達…ゴブリン達の中へ突入する。
その際、他の冒険者達にも合図をするのを忘れない。
なお、フェンリルの子供は、約束通りクズハの側で待機している。
「散開!」
再び、リーダーの号令が飛ぶ。
流石、パーティーを組んで行動しているだけの事はある。
見事な連携で、すんなり位置取りを完了させる。
魔術師は、クズハの側で新しい魔法を詠唱し始める。
その他の3人は二人を守る様に、3方に陣取る。
そして、僕は…と言えば、ゴブリン達を挟み撃ちする形になる様に、3人とは反対側へ移動。
ちょうど移動し終わった所で、リーダーが魔術師に合図を出す。
その合図を受けて、魔術師が魔法を発動。
「ファイアーボール!」
『チュドーーーン!』
ふむふむ…ファイアーボールは、あんな魔法なのか…灯火の数段強化された魔法ってイメージかな?
この魔法があれば、プリンがマッドスライムだった時の戦いで使えていれば、少しは楽に倒せていたかもしれない。
まぁ、今となっては倒せなくて正解だったが…と苦笑する。
そして…僕は、魔法を確認した事で、今使える様になったばかりの魔法を使う。
「〖魔法:火炎球〗!」
もちろん、僕が使ったのは〖無詠唱〗&〖多重詠唱〗で使っている為、その数は7発以上はあるのではないだろうか?
『ちゅどどどどどーーーーーん!』
部屋の真ん中から通路の奥へと、次々に撃ち込んでいく。
ファイアーボールの影響が消えた所で、今度は武器屋で購入した長剣を双剣…左右の手に1本ずつ持って戦闘を開始する。
〔ご主人様、私に骸の魔銃を貸してください。〕
腰のホルスターに入れておいた魔銃をプリンが欲しがっている。
これは、例のアレだな?故に、僕は…
〔了解!〕
と、念話で返事をすると、すかさず骸の魔銃をホルスターから出して、右肩の所へ持って行き、プリンに渡す。
〔プリン、魔力が足りなくなったら、直ぐに僕から魔力強奪で魔力を回復するんだぞ?
僕は、スキルですぐに回復するから遠慮無く使ってくれ!〕
プリンに、僕は、念話で伝えると、ゴブリン相手に無双状態で斬りまくる。
◆◇◆◇◆◇◆
不味い…敵を斬りまくる所為で、困った事に長剣の切れ味が悪くなってきた…。
よく見ると、処々、罅や刃こぼれしているのが分かる。
僕は急いで〖無限庫〗の中から、予備の長剣と交換する。
実を言うと、これが最後の2本…なのだが、まだまだ魔物は出てきている。
ちなみに…今までの戦闘で何度かレベルが上がり、僕のレベルは8から13まで上がっていた。
『バシュッ!』
僕の後ろにいたゴブリンが急に黒い霧と化して消滅える。
消滅えた後には、ボルトと魔石が転がっていた。
一緒に入ってきた冒険者達にクロスボウを持った人はいなかった。
と言う事は、つまり、クズハがクロスボウで撃ったと言う事になる。
僕はクズハを見る…何と、レベルが2から9まで上がってる。
って、僕よりレベルアップした数が上なのにはビックリするが、僕よりレベルが低い分、レベルアップに必要な経験値が少なく、上がりやすいと言う事だろう。
ついでに…クズハの側で、魔術師が炎の矢を撃ち出しているのが見えた。
一目見ただけで、アレが、フレアアローの魔法だとすぐに分かった。
これにより、僕もフレアアローが使える様になる。
どうせだから…と、他の冒険者達も見る。
こっちには、〖神眼〗を使っていない…ただ。文字通り見ただけ…様子見である。
とは言え、彼等は、あちこち怪我をしている様に見えた。
う~ん…そろそろ限界が近いのかもしれない。
と、彼等を横目に見つつ、心の中で呟くのだった…。
そして、僕達の後を追う様に、先程の冒険者パーティーがダンジョンへ入って来る。
「そっちの2人、中に入ったのは俺達だけだ!
他の連中は外で迎撃するらしい…お前達は、何か良い作戦でもあるのか?!」
なるほど…どうやら、残りのメンバーは外で迎撃する様だ。
にしても、クズハ+αに関しては数に入れていない様だ。
いや、プリンは〖擬態〗で鎧状態だから、この場合は、僕とクズハ…かな?
「まぁ、無い事もないんですが…基本的にゴリ押しになるかと…。」
「チッ…ゴリ押しか…一応、作戦を聞いておく、どんな作戦だ?」
「そうですね…協力して貰えると、こちらの負担が減りますが、まずは戦う場所の確保ですね。
コレは僕もやりますが、そちらの魔術師の人にも協力をお願いしますが、色々な魔法を最初の部屋に撃ち込んで貰いたいです。
あ…あと、照明の魔法が使えるなら、部屋の壁沿いに明かりをお願いしたいです。
少しでも死角を減らしたいので…。」
魔法使いがライティングの魔法を使えるのは確認済み。
まぁ、もっと言うのであれば、先程、コピーして覚えている。
僕がそう言うと、魔術師の人が『了解』と返事をしてくれた。
どうやら、〖照明〗の魔法が使えるのを知っている事に関しては気にしていない様だ。
もしかしたら、ポピュラーな魔法で、使える人が多いのかもしれない。
「次に最初の部屋の角に陣取ります。
と言っても、角には、僕達からはクズハ…そちらの方は任せますが支援攻撃が出来る人が良いと思われます。」
「それで…お前は?」
「僕は遊撃として戦います。
そちらは、支援攻撃する人を優先的に護りつつ、出口に向か魔物も迎撃してください。
それと、外でも待機してるんで無理に戦わなくて大丈夫です。
ある程度なら、外へ出して良いと言う気持ちで迎撃すれば良いと思います。」
「分かった、だが、お前も無理するなよ?」
「えぇ、死んだじぃちゃんも『無理をすれば、しっぺ返しが来る』って言ってましたから。」
そう言うと、僕達は最初の部屋へと向かった。
◆◇◆◇◆◇◆
「〖魔法:石の刃〗!」
僕は魔法に込める魔力を増し増しで、通常の魔法よりも高威力になるまで高めると、部屋の中へと魔法を放つ。
そして、ハンドサインで後ろの人に合図をする。
「ライティング!」
僕の合図を受け、すぐに照明の魔法を魔法使い山河使い部屋を明るくしてくれる。
その甲斐あって、部屋の中がよく見える様になった。
ついでに言うと、その効果を知った僕は〖無詠唱〗で〖ライティング〗の魔法を使える様になった。
やはり、ただ覚えているだけでは、〖無詠唱〗は使えない様だ。
「突撃ッ!」
冒険者の一人…僕達じゃないパーティーのリーダーの声で部屋に突入、入り口付近の角を陣取る。
「クズハ、味方に当たらない様に、離れた所の魔物を狙って撃ちまくれ!」
僕はそう言うと、クズハを置いて、魔物達…ゴブリン達の中へ突入する。
その際、他の冒険者達にも合図をするのを忘れない。
なお、フェンリルの子供は、約束通りクズハの側で待機している。
「散開!」
再び、リーダーの号令が飛ぶ。
流石、パーティーを組んで行動しているだけの事はある。
見事な連携で、すんなり位置取りを完了させる。
魔術師は、クズハの側で新しい魔法を詠唱し始める。
その他の3人は二人を守る様に、3方に陣取る。
そして、僕は…と言えば、ゴブリン達を挟み撃ちする形になる様に、3人とは反対側へ移動。
ちょうど移動し終わった所で、リーダーが魔術師に合図を出す。
その合図を受けて、魔術師が魔法を発動。
「ファイアーボール!」
『チュドーーーン!』
ふむふむ…ファイアーボールは、あんな魔法なのか…灯火の数段強化された魔法ってイメージかな?
この魔法があれば、プリンがマッドスライムだった時の戦いで使えていれば、少しは楽に倒せていたかもしれない。
まぁ、今となっては倒せなくて正解だったが…と苦笑する。
そして…僕は、魔法を確認した事で、今使える様になったばかりの魔法を使う。
「〖魔法:火炎球〗!」
もちろん、僕が使ったのは〖無詠唱〗&〖多重詠唱〗で使っている為、その数は7発以上はあるのではないだろうか?
『ちゅどどどどどーーーーーん!』
部屋の真ん中から通路の奥へと、次々に撃ち込んでいく。
ファイアーボールの影響が消えた所で、今度は武器屋で購入した長剣を双剣…左右の手に1本ずつ持って戦闘を開始する。
〔ご主人様、私に骸の魔銃を貸してください。〕
腰のホルスターに入れておいた魔銃をプリンが欲しがっている。
これは、例のアレだな?故に、僕は…
〔了解!〕
と、念話で返事をすると、すかさず骸の魔銃をホルスターから出して、右肩の所へ持って行き、プリンに渡す。
〔プリン、魔力が足りなくなったら、直ぐに僕から魔力強奪で魔力を回復するんだぞ?
僕は、スキルですぐに回復するから遠慮無く使ってくれ!〕
プリンに、僕は、念話で伝えると、ゴブリン相手に無双状態で斬りまくる。
◆◇◆◇◆◇◆
不味い…敵を斬りまくる所為で、困った事に長剣の切れ味が悪くなってきた…。
よく見ると、処々、罅や刃こぼれしているのが分かる。
僕は急いで〖無限庫〗の中から、予備の長剣と交換する。
実を言うと、これが最後の2本…なのだが、まだまだ魔物は出てきている。
ちなみに…今までの戦闘で何度かレベルが上がり、僕のレベルは8から13まで上がっていた。
『バシュッ!』
僕の後ろにいたゴブリンが急に黒い霧と化して消滅える。
消滅えた後には、ボルトと魔石が転がっていた。
一緒に入ってきた冒険者達にクロスボウを持った人はいなかった。
と言う事は、つまり、クズハがクロスボウで撃ったと言う事になる。
僕はクズハを見る…何と、レベルが2から9まで上がってる。
って、僕よりレベルアップした数が上なのにはビックリするが、僕よりレベルが低い分、レベルアップに必要な経験値が少なく、上がりやすいと言う事だろう。
ついでに…クズハの側で、魔術師が炎の矢を撃ち出しているのが見えた。
一目見ただけで、アレが、フレアアローの魔法だとすぐに分かった。
これにより、僕もフレアアローが使える様になる。
どうせだから…と、他の冒険者達も見る。
こっちには、〖神眼〗を使っていない…ただ。文字通り見ただけ…様子見である。
とは言え、彼等は、あちこち怪我をしている様に見えた。
う~ん…そろそろ限界が近いのかもしれない。
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