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~第二章:冒険者編(初期)~
47ページ目…懐柔
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プリンが人型になり、笑顔をクズハに見せると、少し落ち着いたのか、口から手を離した。
「わ、わたしは…クズハ、クズハ・オサキ…です。
ご主人様は、プリンさんのご主人様なんですか?」
〔残念、ご主人様は、私の旦那様よ♪〕
「今はまだ、彼女だけどな…。」
と、僕はすかさずツッコミ入れる。
〔ぶ~ぶ~、ご主人様、ちょっと酷いです。〕
と、文句言うのでプリンを手招きして膝の上に座らせる。
すると、すぐに機嫌が良くなった。
それにしても、姫様キャラじゃない時のプリンの性格が気になる所だ。
もしかしたら、犠牲になった子の性格に惹かれているのではないだろうか?
何はともあれ、今はクズハとの話の方が大事である。
僕は、改めてクズハの方を向いた。
「クズハ、大事な話があるんだ…ちゃんと聞いてくれるかな?」
「は、はい…。」
「うん…ありがとう。
えっと…さっきも言ったが、僕は、このプリンの事を大事に思っている。
また、プリンも僕を大事に思ってくれている。」
〔大事って言うより、愛しています。〕
と、プリンがツッコミを入れてくる。
どうやら、プリンにとって大事と言う言葉では足りなかった様だ。
だが、今は話が進まなくなるので邪魔なだけだ。
「だから、話が進まなくなるでしょ、プリン…。」
と、僕は苦笑しながら、プリンの頭を優しく撫でてあげる。
もっとも、撫でている場所が頭だとは限らないのだが…。
「だから、クズハには強制はさせたくないんだけど、プリンと仲良くなって貰えないかな?
ま、魔物だからって、良いヤツも悪いヤツもいるんだ…。
いきなり言われても信じられないだろうけど、プリンは本当に良いヤツなんだ。
だから、怖がらず仲良くしてあげて欲しい…。」
プリンの事を魔物と言いたくないからか、どもってしまったが…そう言うと、僕はクズハに頭を下げた。
「わ、分かりました…仲良くします…。」
「そうだよね…いきなり仲良くしろって言われても…って、良いのッ!?
自分で言っておいて何だけど、そんな簡単に仲良くって…。」
「じ、実は…妖狐族は狐人族と違い、魔物と同じ扱いをされる事が稀にあるんです…。
だから、その…ま、魔物だからってだけで悪者にされる辛さは分かるつもりなんです…。
そ、それに…人族が魔物と愛し合う事が出来るなんて、すごく素敵ですッ!」
いろいろと妙な話になった気もするが、特に問題なく仲良くしてくれる様だ。
僕としては、命令をする必要がなくなって良かったのだが…。
妖狐族か…ただの獣人に見えるんだけど、魔物扱いされるほど危険な種族なのか?
と、心配していたのだが…プリンから爆弾発言が飛び出した。
〔クズハ、貴女もご主人様の物になったんだから、身も心もご主人様に捧げ、その命尽きるまでご主人様に尽くしなさい!良いわね?〕
「は、はい…こんな私で良ければ、必ず!」
『ガシッ!』
と、互いに手を取り合い、お互いに何かの決意を込めて頷きあった。
「では、あなたもご主人様に愛される許可をします。
共に、ご主人様を満足させましょうね。」
と、聞いてはいけない言葉が聞こえた気がする…なので、聞かなかった事にする。
「えっと…二人とも、自己紹介が終わったなら…そろそろ買い物に行こうと思うんだけど…良いかな?」
そう言うと、二人とも大きく肯いてくれた。
「あ…言い忘れたけど、クズハ…プリンの事は、他の人達には絶対に内緒でね。
そうしないと…プリンが討伐とかなったら、僕は一生後悔する事になるから。」
「だ、大丈夫です!ご主人様、私もご主人様に嫌われない様に…愛される様に頑張ります。
それと…私はご主人様の奴隷なんですから命令して下さい!」
「い、いや、愛されるとかじゃなくて…それに、秘密にしてくれるなら僕は命令とかしないから…ね?」
〔フフフ…ご主人様、クズハさんは私の事をちゃんと秘密にすると言ってるのですよ。
何せ秘密にしないで、ご主人様に嫌われたら愛して貰えなくなりますからね。〕
と、プリンが意味ありげに笑いながらフォローを入れてくれた。
「…とりあえず、二人とも…買い物に行くよ?
それと…クズハ、僕の事はムゲンで良い…ご主人様はプリンだけで十分だから。」
と、僕が言うと何故かプリンの顔が赤くなり、代わりにクズハの顔は少し残念な顔に変わった。
「それなら…ムゲン様とお呼びいたします。」
「『様』じゃなく『さん』くらいが嬉しいんだけど…。」
「そ、そこは譲れません!ご主人様とお呼び出来ないのなら、ムゲン様とお呼びいたします。」
「そ、そう?僕としては『様』より『さん』の方が…。」
「ダ、ダメです!もう決めましたから!
そ、そんな事より、早く買い物に行きましょう!」
「あ、あぁ…。」
クズハのあまりの真剣さに押し負けてしまった。
若干、逃げ腰になってしまったが、みんなで町に買い物に向かう事にする。
「プリン、お留守番が嫌なら、また鎧化してくれるかな?
あと…クズハも、食料やら服やら…色々と買う物があるんだから、準備急いでね?」
僕が二人に声を掛けると、二人仲良く返事をした。
「「はい!ご主人様♪」」
って…クズハ、お前はムゲン様と呼ぶんでしょ?と思いつつ、二人を連れて買い物へ向かう準備をしたのだった…。
「わ、わたしは…クズハ、クズハ・オサキ…です。
ご主人様は、プリンさんのご主人様なんですか?」
〔残念、ご主人様は、私の旦那様よ♪〕
「今はまだ、彼女だけどな…。」
と、僕はすかさずツッコミ入れる。
〔ぶ~ぶ~、ご主人様、ちょっと酷いです。〕
と、文句言うのでプリンを手招きして膝の上に座らせる。
すると、すぐに機嫌が良くなった。
それにしても、姫様キャラじゃない時のプリンの性格が気になる所だ。
もしかしたら、犠牲になった子の性格に惹かれているのではないだろうか?
何はともあれ、今はクズハとの話の方が大事である。
僕は、改めてクズハの方を向いた。
「クズハ、大事な話があるんだ…ちゃんと聞いてくれるかな?」
「は、はい…。」
「うん…ありがとう。
えっと…さっきも言ったが、僕は、このプリンの事を大事に思っている。
また、プリンも僕を大事に思ってくれている。」
〔大事って言うより、愛しています。〕
と、プリンがツッコミを入れてくる。
どうやら、プリンにとって大事と言う言葉では足りなかった様だ。
だが、今は話が進まなくなるので邪魔なだけだ。
「だから、話が進まなくなるでしょ、プリン…。」
と、僕は苦笑しながら、プリンの頭を優しく撫でてあげる。
もっとも、撫でている場所が頭だとは限らないのだが…。
「だから、クズハには強制はさせたくないんだけど、プリンと仲良くなって貰えないかな?
ま、魔物だからって、良いヤツも悪いヤツもいるんだ…。
いきなり言われても信じられないだろうけど、プリンは本当に良いヤツなんだ。
だから、怖がらず仲良くしてあげて欲しい…。」
プリンの事を魔物と言いたくないからか、どもってしまったが…そう言うと、僕はクズハに頭を下げた。
「わ、分かりました…仲良くします…。」
「そうだよね…いきなり仲良くしろって言われても…って、良いのッ!?
自分で言っておいて何だけど、そんな簡単に仲良くって…。」
「じ、実は…妖狐族は狐人族と違い、魔物と同じ扱いをされる事が稀にあるんです…。
だから、その…ま、魔物だからってだけで悪者にされる辛さは分かるつもりなんです…。
そ、それに…人族が魔物と愛し合う事が出来るなんて、すごく素敵ですッ!」
いろいろと妙な話になった気もするが、特に問題なく仲良くしてくれる様だ。
僕としては、命令をする必要がなくなって良かったのだが…。
妖狐族か…ただの獣人に見えるんだけど、魔物扱いされるほど危険な種族なのか?
と、心配していたのだが…プリンから爆弾発言が飛び出した。
〔クズハ、貴女もご主人様の物になったんだから、身も心もご主人様に捧げ、その命尽きるまでご主人様に尽くしなさい!良いわね?〕
「は、はい…こんな私で良ければ、必ず!」
『ガシッ!』
と、互いに手を取り合い、お互いに何かの決意を込めて頷きあった。
「では、あなたもご主人様に愛される許可をします。
共に、ご主人様を満足させましょうね。」
と、聞いてはいけない言葉が聞こえた気がする…なので、聞かなかった事にする。
「えっと…二人とも、自己紹介が終わったなら…そろそろ買い物に行こうと思うんだけど…良いかな?」
そう言うと、二人とも大きく肯いてくれた。
「あ…言い忘れたけど、クズハ…プリンの事は、他の人達には絶対に内緒でね。
そうしないと…プリンが討伐とかなったら、僕は一生後悔する事になるから。」
「だ、大丈夫です!ご主人様、私もご主人様に嫌われない様に…愛される様に頑張ります。
それと…私はご主人様の奴隷なんですから命令して下さい!」
「い、いや、愛されるとかじゃなくて…それに、秘密にしてくれるなら僕は命令とかしないから…ね?」
〔フフフ…ご主人様、クズハさんは私の事をちゃんと秘密にすると言ってるのですよ。
何せ秘密にしないで、ご主人様に嫌われたら愛して貰えなくなりますからね。〕
と、プリンが意味ありげに笑いながらフォローを入れてくれた。
「…とりあえず、二人とも…買い物に行くよ?
それと…クズハ、僕の事はムゲンで良い…ご主人様はプリンだけで十分だから。」
と、僕が言うと何故かプリンの顔が赤くなり、代わりにクズハの顔は少し残念な顔に変わった。
「それなら…ムゲン様とお呼びいたします。」
「『様』じゃなく『さん』くらいが嬉しいんだけど…。」
「そ、そこは譲れません!ご主人様とお呼び出来ないのなら、ムゲン様とお呼びいたします。」
「そ、そう?僕としては『様』より『さん』の方が…。」
「ダ、ダメです!もう決めましたから!
そ、そんな事より、早く買い物に行きましょう!」
「あ、あぁ…。」
クズハのあまりの真剣さに押し負けてしまった。
若干、逃げ腰になってしまったが、みんなで町に買い物に向かう事にする。
「プリン、お留守番が嫌なら、また鎧化してくれるかな?
あと…クズハも、食料やら服やら…色々と買う物があるんだから、準備急いでね?」
僕が二人に声を掛けると、二人仲良く返事をした。
「「はい!ご主人様♪」」
って…クズハ、お前はムゲン様と呼ぶんでしょ?と思いつつ、二人を連れて買い物へ向かう準備をしたのだった…。
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