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~第二章:冒険者編(初期)~
44ページ目…メルトの町
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「や、やっと…メルトに着いた~ッ!」
スタトの塔より直線距離で10kmほど…。
だけど、途中で川に寄ったり魔物を戦ったり、人助けしたり…倒した魔物のドロップ品を回収したりと、色々苦労した所為で、かなりの遠回りとなった物の、何とか僕達は無事にメルトの町に到着した。
もっとも、町に入るのにお金がいるとは思わなかったが、その代金に関しても微々たる物で、ここへ来るまでに稼いだお金で、十分賄えた。
まぁ、プリンと死闘…その結果、僕は右腕を失い、〖融合〗からの再生で失った腕を生やした事や、魔物に襲われ死んでしまった人を森に死体を埋める…などの事を。無事と言って良いならの話しが…。
何はともあれ、既に日が暮れかけている。
なので、本来であれば直ぐにでも宿を取らないといけないのだが…その前に、役所に先ほどの一件を報告に行かないと、死んだザンキさんが浮かばれない。
僕は対象を町にして〖神眼〗で見る。
対象を物ではなく、地形に切り替わった事で、この町の地図が僕の目には見える。
役所…役所はっと…お、あったあった。
さすが〖神の目〗の効果だ…っと、今は進化して〖神眼〗だった。
とりあえず、天然のマップって便利だわ。
そんなこんなで、僕達は役所に向かう事にしたのだった…。
◆◇◆◇◆◇◆
「かくかくしかじか…って事で、ザンキさんから頼まれて報告しに来てるんですが…。」
「なるほど…そう言う事でしたら、こちらの方でその件につきましては処理をしておきます。
ですが…死体の処理についてですが、もし再びその様に処理する事になりましたら、そのまま埋めるのではなく燃やしてから埋める様にお願いします。
理由としては、必ずなる訳ではありませんが…不浄な土地だと、ゾンビやグールなどの不死者として甦る事がありますので…。」
と注意されてしまった…そんな事言われても、異世界来たばかりで知らんがな!って感じなので、踏んだり蹴ったりである。
「そうそう、そちらのクズハさん件に関してですが…状況が状況ですので、持ち主が、自分が助かる為に所有権を破棄したと見なされます。
そして、その所有者を失った奴隷を、偶然にもムゲンさんが拾われたと言う事になりますので、そのまま貰っていただいて構いません。
まぁ、今回の報告のお礼…と言う事ですね。」
なるほど、確かに囮された奴隷を、生き残ったから…と、元の持ち主に返すのは、あまりにも非人道的な行為だから、その様な処置になったのか…。
「それでですね?そちらの奴隷に関してですが、そのまま所持されても良いですし、不要であるなら売ってお金に替えるのも良いかと思います。
すぐに奴隷譲渡の書類をご用意しますので、それを持って奴隷市場にて手続きをして下さい。
もちろん、その費用に関しても、今回の報酬に入っておりますので無料となりますのでご安心ください。」
「は、はぁ…。」
いきなり奴隷を…と言われても、こちらとしては奴隷を手に入れるつもりはなく、かと言って、このまま売り払うのも、あまりに酷い扱いだと言う事で、板挟みになる。
とは言え、成り行きで連れてきたとは言え、知り合ったばかりの子を奴隷にって…どんなプレイですか?
いや、クズハは出会った時から奴隷だった訳だが…。
〔ご主人様、支配欲が強いのは知ってましたが、奴隷まで手に入れるのですか?
私の体だけじゃ満足出来ませんか…そうですか…。〕
〔ちょッ!?何を言ってるんですかプリンさん!僕はそんな事を一言も言ってないですよねッ!?〕
プリンからのツッコミに、僕は慌てて反論する。
〔冗談ですよ、じょ・う・だ・ん♪ちょ~~~っとだけヤキモチを焼いちゃっただけです。
ご主人様は知らないかもしれませんが、この世界では一人の男が複数の嫁を持つ事が認められています。
なので…他にも嫁が欲しいと言うのなら…私は気にしません。
でも…一つだけ約束してください…他の誰よりも、私を愛してくれるって…。
だって…私が最初に身も心も一つになったんですから…ポッ…。〕
あ~、やっぱ物語とかで良くある様に、この世界も一夫多妻も可能なんだ…。
なら、別に問題ないのか…ある意味、男にとって都合の良い世界だけど…。
〔それはもちろんです!って言うか…そもそもクズハさんと、どうこうする気は無いですよ?
それから…身も心もって…そりゃ〖融合〗したから間違っていませんが…その言い方、色々と誤解を招く言い方なので止めてください。
流石に、まだちょっと恥ずかしいですから…。〕
と、プリンと〖念話〗で会話していると、奴隷譲渡の書類を持って係の人が戻ってきた。
「お待たせ致しました、こちらが奴隷の譲渡の書類となります。
再発行は出来ませんので無くさない様にご注意ください。」
「は、はい…ありがとうございます。」
僕は、役所の人にお礼を言うと二人を連れて役所を出た。
予想外の出来事ではあるが、次の目的地は奴隷市場に決定…トラブルに巻き込まれない事を祈りつつ、僕達は市場の方へ向かうのだった…。
スタトの塔より直線距離で10kmほど…。
だけど、途中で川に寄ったり魔物を戦ったり、人助けしたり…倒した魔物のドロップ品を回収したりと、色々苦労した所為で、かなりの遠回りとなった物の、何とか僕達は無事にメルトの町に到着した。
もっとも、町に入るのにお金がいるとは思わなかったが、その代金に関しても微々たる物で、ここへ来るまでに稼いだお金で、十分賄えた。
まぁ、プリンと死闘…その結果、僕は右腕を失い、〖融合〗からの再生で失った腕を生やした事や、魔物に襲われ死んでしまった人を森に死体を埋める…などの事を。無事と言って良いならの話しが…。
何はともあれ、既に日が暮れかけている。
なので、本来であれば直ぐにでも宿を取らないといけないのだが…その前に、役所に先ほどの一件を報告に行かないと、死んだザンキさんが浮かばれない。
僕は対象を町にして〖神眼〗で見る。
対象を物ではなく、地形に切り替わった事で、この町の地図が僕の目には見える。
役所…役所はっと…お、あったあった。
さすが〖神の目〗の効果だ…っと、今は進化して〖神眼〗だった。
とりあえず、天然のマップって便利だわ。
そんなこんなで、僕達は役所に向かう事にしたのだった…。
◆◇◆◇◆◇◆
「かくかくしかじか…って事で、ザンキさんから頼まれて報告しに来てるんですが…。」
「なるほど…そう言う事でしたら、こちらの方でその件につきましては処理をしておきます。
ですが…死体の処理についてですが、もし再びその様に処理する事になりましたら、そのまま埋めるのではなく燃やしてから埋める様にお願いします。
理由としては、必ずなる訳ではありませんが…不浄な土地だと、ゾンビやグールなどの不死者として甦る事がありますので…。」
と注意されてしまった…そんな事言われても、異世界来たばかりで知らんがな!って感じなので、踏んだり蹴ったりである。
「そうそう、そちらのクズハさん件に関してですが…状況が状況ですので、持ち主が、自分が助かる為に所有権を破棄したと見なされます。
そして、その所有者を失った奴隷を、偶然にもムゲンさんが拾われたと言う事になりますので、そのまま貰っていただいて構いません。
まぁ、今回の報告のお礼…と言う事ですね。」
なるほど、確かに囮された奴隷を、生き残ったから…と、元の持ち主に返すのは、あまりにも非人道的な行為だから、その様な処置になったのか…。
「それでですね?そちらの奴隷に関してですが、そのまま所持されても良いですし、不要であるなら売ってお金に替えるのも良いかと思います。
すぐに奴隷譲渡の書類をご用意しますので、それを持って奴隷市場にて手続きをして下さい。
もちろん、その費用に関しても、今回の報酬に入っておりますので無料となりますのでご安心ください。」
「は、はぁ…。」
いきなり奴隷を…と言われても、こちらとしては奴隷を手に入れるつもりはなく、かと言って、このまま売り払うのも、あまりに酷い扱いだと言う事で、板挟みになる。
とは言え、成り行きで連れてきたとは言え、知り合ったばかりの子を奴隷にって…どんなプレイですか?
いや、クズハは出会った時から奴隷だった訳だが…。
〔ご主人様、支配欲が強いのは知ってましたが、奴隷まで手に入れるのですか?
私の体だけじゃ満足出来ませんか…そうですか…。〕
〔ちょッ!?何を言ってるんですかプリンさん!僕はそんな事を一言も言ってないですよねッ!?〕
プリンからのツッコミに、僕は慌てて反論する。
〔冗談ですよ、じょ・う・だ・ん♪ちょ~~~っとだけヤキモチを焼いちゃっただけです。
ご主人様は知らないかもしれませんが、この世界では一人の男が複数の嫁を持つ事が認められています。
なので…他にも嫁が欲しいと言うのなら…私は気にしません。
でも…一つだけ約束してください…他の誰よりも、私を愛してくれるって…。
だって…私が最初に身も心も一つになったんですから…ポッ…。〕
あ~、やっぱ物語とかで良くある様に、この世界も一夫多妻も可能なんだ…。
なら、別に問題ないのか…ある意味、男にとって都合の良い世界だけど…。
〔それはもちろんです!って言うか…そもそもクズハさんと、どうこうする気は無いですよ?
それから…身も心もって…そりゃ〖融合〗したから間違っていませんが…その言い方、色々と誤解を招く言い方なので止めてください。
流石に、まだちょっと恥ずかしいですから…。〕
と、プリンと〖念話〗で会話していると、奴隷譲渡の書類を持って係の人が戻ってきた。
「お待たせ致しました、こちらが奴隷の譲渡の書類となります。
再発行は出来ませんので無くさない様にご注意ください。」
「は、はい…ありがとうございます。」
僕は、役所の人にお礼を言うと二人を連れて役所を出た。
予想外の出来事ではあるが、次の目的地は奴隷市場に決定…トラブルに巻き込まれない事を祈りつつ、僕達は市場の方へ向かうのだった…。
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