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~第一章:冒険開始~
24ページ目…川辺での出来事
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『ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!』
森の中を歩き続け喉が渇いていた僕は、先ほどとは違い、川に直接口を付けて水を飲んでいた。
一応、川が透き通る様な綺麗な水だったのを確認しての行為だ。
ここで僕はある事に気が付いた。
立っている時には水面に当たる光が乱反射して良く分らなかっただが、頭を下げた事により光の加減で、水中の様子が窺う事が出来たのだ。
そして僕は発見した…そう、この川には魚がいると言う事を!
魚…そう、それは食料である。
飲み水に関しては、水分補給をしたばかりなので、今すぐどうこうする必要はない。
だが、幾ら水を飲んでもお腹は空くし、朝から何も食べていないので、お腹も空いてきた。
僕はどうにかして魚を捕まえようと考えた。
って事で、選択をドーン!
A.川に入って素手で捕まえる。
B.川に入って銛《モリ》を使い捕まえる…獲ったど~。
C.弓で狙い撃つ。
とりあえず、すぐ頭に浮かんだのは、この3つである。
ってな訳で、選択肢からAを選んだ僕は、服を脱ぎ川に入る。
もちろん、ちゃんと脱いだ服は畳んで揃えて置いてある。
『ザバザバザバ…。』
僕は地味に冷たい川の中を歩いて行き、魚が隠れているであろう大きな石の側までやってきた。
そして、姿勢を屈め、そっと水中の様子を覗う…いたッ!
僕が予想した通り、少し小振りだが小魚が隠れていた。
やはり、異世界と言っても、この辺の事は一緒の様だ。
まぁ、釣りをする人なら分ると思うが、この様に、大きな石の影になっていて隠れる事が出来そうな場所には、魚は隠れていたりする物だ。
所謂《いわゆる》、スポットと呼ばれる場所だ。
まぁ、ココは水深が浅いので歩いて来る事が出来たのだが、深い場合もあるので初心者の皆さんには注意が必要だ。
何はともあれ、僕は魚目掛けて一気に手を伸ばす。
『バシャッ!』
勢いよく伸ばした僕の手に鈍い感触があった。
しかし、水から引き抜いた手には魚がおらず、捕まえる事が出来なかった…。
あれ~?さっきのは感触はいったい何だったんだろう?
僕は先程と同様に、魚を見付け腕を伸ばす…。
今度は先程よりも慎重に行動した為、原因が判明する。
何だ、捕まえたと思ったのは水の抵抗だったのか…。
考えてみたら、僕は魚を捕まえる事を意識するあまり手を完全に開いていた。
そして、勢いよく掴もうとした結果、もろに水の抵抗を受けていたのである。
しかも、偶然にも魚に手が触れた事により、魚を捕まえたと錯覚していた様だ。
そう言えば、昔…夏休みに遊びに行った時、じぃちゃんと一緒に川に遊びに行った事があったな…。
僕は懐かしそうに当時の事を思い出したのだった…。
森の中を歩き続け喉が渇いていた僕は、先ほどとは違い、川に直接口を付けて水を飲んでいた。
一応、川が透き通る様な綺麗な水だったのを確認しての行為だ。
ここで僕はある事に気が付いた。
立っている時には水面に当たる光が乱反射して良く分らなかっただが、頭を下げた事により光の加減で、水中の様子が窺う事が出来たのだ。
そして僕は発見した…そう、この川には魚がいると言う事を!
魚…そう、それは食料である。
飲み水に関しては、水分補給をしたばかりなので、今すぐどうこうする必要はない。
だが、幾ら水を飲んでもお腹は空くし、朝から何も食べていないので、お腹も空いてきた。
僕はどうにかして魚を捕まえようと考えた。
って事で、選択をドーン!
A.川に入って素手で捕まえる。
B.川に入って銛《モリ》を使い捕まえる…獲ったど~。
C.弓で狙い撃つ。
とりあえず、すぐ頭に浮かんだのは、この3つである。
ってな訳で、選択肢からAを選んだ僕は、服を脱ぎ川に入る。
もちろん、ちゃんと脱いだ服は畳んで揃えて置いてある。
『ザバザバザバ…。』
僕は地味に冷たい川の中を歩いて行き、魚が隠れているであろう大きな石の側までやってきた。
そして、姿勢を屈め、そっと水中の様子を覗う…いたッ!
僕が予想した通り、少し小振りだが小魚が隠れていた。
やはり、異世界と言っても、この辺の事は一緒の様だ。
まぁ、釣りをする人なら分ると思うが、この様に、大きな石の影になっていて隠れる事が出来そうな場所には、魚は隠れていたりする物だ。
所謂《いわゆる》、スポットと呼ばれる場所だ。
まぁ、ココは水深が浅いので歩いて来る事が出来たのだが、深い場合もあるので初心者の皆さんには注意が必要だ。
何はともあれ、僕は魚目掛けて一気に手を伸ばす。
『バシャッ!』
勢いよく伸ばした僕の手に鈍い感触があった。
しかし、水から引き抜いた手には魚がおらず、捕まえる事が出来なかった…。
あれ~?さっきのは感触はいったい何だったんだろう?
僕は先程と同様に、魚を見付け腕を伸ばす…。
今度は先程よりも慎重に行動した為、原因が判明する。
何だ、捕まえたと思ったのは水の抵抗だったのか…。
考えてみたら、僕は魚を捕まえる事を意識するあまり手を完全に開いていた。
そして、勢いよく掴もうとした結果、もろに水の抵抗を受けていたのである。
しかも、偶然にも魚に手が触れた事により、魚を捕まえたと錯覚していた様だ。
そう言えば、昔…夏休みに遊びに行った時、じぃちゃんと一緒に川に遊びに行った事があったな…。
僕は懐かしそうに当時の事を思い出したのだった…。
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