17 / 421
~チュートリアル?~
17ページ目…宝箱の中身とは?
しおりを挟む
ちょっと情けないトラブルがあった物の、現在、僕は3階まで上がり無事に宝箱の前に立っている。
否、そのまま開けて良いのか迷ってると言った方が正しいだろう。
さて、物語か何かだと、この手の宝箱には罠が仕掛けられている事が多い。
しかし、どう考えても、こんな初心者向けの場所でトラップなど仕掛けられているのだろうか?
このまま開けて良いのかどうか…そう言えば、さっき先生が言ってたな。
〖神の目〗は対象の事象を見る…だっけ?
なので、僕は〖神の目〗を使い宝箱を見てみる事にした。
【宝箱】
うん…宝箱だ…確かに宝箱に間違いは無いんだけど…さ。
もうやだ、このパターン…。
僕は泣きそうになるのをグッと我慢しつつ、意を決して宝箱を開ける事にする。
仮にトラップが仕掛けられていたとしても、即死じゃなければ、なんとかなるだろう。
『ギ、ギィィィィ…。』
どうやら、古い宝箱みたいで蓋を開ける時に嫌な音が鳴った。
宝箱の中は、残念ながら光の加減で見辛い、このままでは確認し辛いと判断した僕は、〖神の目〗を起動したまま、そっと宝箱の中を見た…。
【錆びた短剣、錆びた短剣、革の靴】
以上、終わり!
「って、なんでやねんッ!」
異世界に転移?させられ、更に命懸けで宝箱を守る魔物を倒し、階段を登る際に思い切り顎を打ち付け(不注意の為、自業自得)、泣きたいのをグッと我慢し、やっとの思いで開けた宝箱の中身がゴミ同然の物だった事に腹を立てて、僕は素足のまま宝箱を蹴飛ばしてしまった。
もっとも、素足と言っても靴下だけは穿いている訳だが…。
『ドンガラガッシャン!』
「いって~~~~~ッ!!」
宝箱を蹴飛ばした右脚に激痛が走る。
怒りを物に当たるのは良くないって、じぃちゃんに教わってきた事を今更ながら思い出す。
涙目になりながら…素足で宝箱を蹴る物じゃないと、改めて思った。
何故なら…足の指の骨が折れたのじゃないか?と思うほど痛い、痛すぎるのだ…。
突発的な衝動とは言え、またもやバカな事をやってしまったと後悔した。
って言うか、さっき宝箱の中に、革の靴があったんだから先に履いておけば良かったな…。
僕は痛い足を引き摺りながら宝箱から飛び散った装備を回収しに向かおうとして、何やら違和感があるのに気が付いた。
その違和感が何なのか気になり、違和感の正体を探す様にキョロキョロと辺りを見渡す…すると…。
「見付けたッ!!」
そう、それは先ほど蹴飛ばした宝箱があった場所…そこにはティッシュの箱ほどの大きさの穴が空いていた。
今度こそ、罠の可能性が…いや、流石に宝箱を退けても発動しない罠は意味がない筈…。
僕は恐る恐る、その穴を覗いてみた…。
こ、これって…もしかして銃…なのか?
穴の中には、骨…と言うか骸骨をモチーフにした様な銃が入っていた。
僕は、その銃を手に取ろうとして、その手を止めた。
〖神の目〗を発動させていた筈なのに、この銃には性能どころか名前が表示されていなかったのだ。
はい!すでに皆さん、お分かりの様にまたポカをしてました。
先ほど宝箱を蹴飛ばした際、僕は足を痛めました。
その際、あまりの激痛に〖神の目〗を制御を放棄してました…つまり、〖神の目〗を解除していたって事だ。
まぁ、その…なんだ、ごめんなさい!
僕は改めて〖神の目〗を起動して銃を見る。
【骸の魔銃】
最初、〖神の目〗で見た時は、骸の魔銃だったのだが、魔銃《まじゅう》の文字が気になり、そのまま見続けた結果、読み方と新たな説明文が出てきた。
【骸の魔銃…使用者の魔力を吸収し魔弾を撃ち出す魔銃です。】
使用者の魔力…この場合、僕が使うと仮定した場合、僕のMPを使って魔弾を撃ち出す銃って事なのだろう。
若干、呪われているんじゃないかと不安がある物のその記載はない…。
故に、僕は恐る恐るその銃に手を伸ばしたのだった…。
否、そのまま開けて良いのか迷ってると言った方が正しいだろう。
さて、物語か何かだと、この手の宝箱には罠が仕掛けられている事が多い。
しかし、どう考えても、こんな初心者向けの場所でトラップなど仕掛けられているのだろうか?
このまま開けて良いのかどうか…そう言えば、さっき先生が言ってたな。
〖神の目〗は対象の事象を見る…だっけ?
なので、僕は〖神の目〗を使い宝箱を見てみる事にした。
【宝箱】
うん…宝箱だ…確かに宝箱に間違いは無いんだけど…さ。
もうやだ、このパターン…。
僕は泣きそうになるのをグッと我慢しつつ、意を決して宝箱を開ける事にする。
仮にトラップが仕掛けられていたとしても、即死じゃなければ、なんとかなるだろう。
『ギ、ギィィィィ…。』
どうやら、古い宝箱みたいで蓋を開ける時に嫌な音が鳴った。
宝箱の中は、残念ながら光の加減で見辛い、このままでは確認し辛いと判断した僕は、〖神の目〗を起動したまま、そっと宝箱の中を見た…。
【錆びた短剣、錆びた短剣、革の靴】
以上、終わり!
「って、なんでやねんッ!」
異世界に転移?させられ、更に命懸けで宝箱を守る魔物を倒し、階段を登る際に思い切り顎を打ち付け(不注意の為、自業自得)、泣きたいのをグッと我慢し、やっとの思いで開けた宝箱の中身がゴミ同然の物だった事に腹を立てて、僕は素足のまま宝箱を蹴飛ばしてしまった。
もっとも、素足と言っても靴下だけは穿いている訳だが…。
『ドンガラガッシャン!』
「いって~~~~~ッ!!」
宝箱を蹴飛ばした右脚に激痛が走る。
怒りを物に当たるのは良くないって、じぃちゃんに教わってきた事を今更ながら思い出す。
涙目になりながら…素足で宝箱を蹴る物じゃないと、改めて思った。
何故なら…足の指の骨が折れたのじゃないか?と思うほど痛い、痛すぎるのだ…。
突発的な衝動とは言え、またもやバカな事をやってしまったと後悔した。
って言うか、さっき宝箱の中に、革の靴があったんだから先に履いておけば良かったな…。
僕は痛い足を引き摺りながら宝箱から飛び散った装備を回収しに向かおうとして、何やら違和感があるのに気が付いた。
その違和感が何なのか気になり、違和感の正体を探す様にキョロキョロと辺りを見渡す…すると…。
「見付けたッ!!」
そう、それは先ほど蹴飛ばした宝箱があった場所…そこにはティッシュの箱ほどの大きさの穴が空いていた。
今度こそ、罠の可能性が…いや、流石に宝箱を退けても発動しない罠は意味がない筈…。
僕は恐る恐る、その穴を覗いてみた…。
こ、これって…もしかして銃…なのか?
穴の中には、骨…と言うか骸骨をモチーフにした様な銃が入っていた。
僕は、その銃を手に取ろうとして、その手を止めた。
〖神の目〗を発動させていた筈なのに、この銃には性能どころか名前が表示されていなかったのだ。
はい!すでに皆さん、お分かりの様にまたポカをしてました。
先ほど宝箱を蹴飛ばした際、僕は足を痛めました。
その際、あまりの激痛に〖神の目〗を制御を放棄してました…つまり、〖神の目〗を解除していたって事だ。
まぁ、その…なんだ、ごめんなさい!
僕は改めて〖神の目〗を起動して銃を見る。
【骸の魔銃】
最初、〖神の目〗で見た時は、骸の魔銃だったのだが、魔銃《まじゅう》の文字が気になり、そのまま見続けた結果、読み方と新たな説明文が出てきた。
【骸の魔銃…使用者の魔力を吸収し魔弾を撃ち出す魔銃です。】
使用者の魔力…この場合、僕が使うと仮定した場合、僕のMPを使って魔弾を撃ち出す銃って事なのだろう。
若干、呪われているんじゃないかと不安がある物のその記載はない…。
故に、僕は恐る恐るその銃に手を伸ばしたのだった…。
36
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる