14 / 421
~チュートリアル?~
14ページ目…ボス戦?【2】
しおりを挟む
目が覚めた…どれだけ意識を失っていたのか分からない物の闘気剣の発動が間に合わず巨大鼠に攻撃を喰らったのだけは覚えている。
だとすれば巨大鼠の追撃があるはずで…この瞬間にも僕の命は失われてしまうのでは?と言う恐怖が襲ってきた。
ヤバイ、ヤバい、やばいッ!命の危険を感じ慌てて起き上がろうとする…が、何故か思う様に体か動かない。
よく見ると左腕と右脚が可笑しな方向に曲がっていた。
どうやら階段を転がり落ちた時の衝撃で、折れたみたいだ。
それだけで絶対にヤバイ状態だと思い、急いでステータス開き確認する。
◆◇◆◇◆◇◆
HP:3/40 MP:14/14 SP:39/45
◆◇◆◇◆◇◆
え?HPが3?確かに階段から転げ落ちたとは言え、巨大鼠の一撃で体力の9割以上を削られたって事なのか?
そして…僕は、視線を感じ階段の上を見た。
いる…巨大鼠が僕をじっと見ている。
次の瞬間、僕は恐怖に駆られ、一瞬だけ目を逸らしてしまった。
『ダッ!』
階段の上から巨大鼠が僕目掛けてジャンプするのが見えた。
そんな巨大鼠は、器用にも、空中でその体をクルクルと回転させ、僕にトドメを刺しに来た。
先ほど喰らった体当たりの時に見えた動きだ…おそらく、僕が吹き飛ばされた技だと思う。
HPが残り3しかない今の僕が喰らえば確実に死ぬであろう攻撃だ。
だが、動けない僕にとって、このピンチはチャンスでもある。
「〖闘気剣〗ーーーッ!!」
今まで使ったどの〖闘気剣〗よりも、更に一際輝く光の剣が右手に現れる。
正真正銘、最後の一撃になるであろう、この一撃は外す訳にはいかない。
僕は動く右手で最後の力を振り絞りながら〖闘気剣〗を振るった。
『パシャッ…ドサッ、ドサッ!』
何やら生暖かい物が僕の顔に降りかかる…しかし、瀕死の状態で無理をした僕は限界を超え、再び意識を失うのだった…。
◆◇◆◇◆◇◆
あれからどれだけの時間が経ったのだろうか…。
僕が再び目を覚ました時、既に巨大鼠はいなかった。
え~っと…僕は生きてるのだろうか?
う~ん、どうやら上手く頭が働いていないみたいだ。
こう言う時は、神頼み…もとい、先生頼みだ。
もしも~し、せんせ~い、いますか~?
やっぱり頭ちゃんと働いてないみたいだ…何で僕はこんなにものんびりと話掛けて居るんだろう…。
【ふぁ~ぁ、なによもぅ…せっかく昼寝してたのに~。】
あの…昼寝してたんですか?
【まだ仕事中なのに、私が昼寝なんてする訳ないじゃない。】
いやいやいや…先程、昼寝してたって言ってましたよね?
【ふぁ~ぁ…冗談よ、冗談♪】
【それで、今度はどうしたの?】
…今、もろに欠伸《あくび》しましたよね?
【え?何の事?私、知らないな~。】
まぁ、良いや…先生、つかぬ事を伺いますが、僕、死にましたか?
【はぁ~?貴方ね~本気で聞いてるかしら?】
思い切り溜め息をつかれてしまった…って言うか、本気で聞いてます。
【人に聞く前に、まず最初にステータスの確認をしなさいッ!】
「イ、イエッサー!」
怒った先生が怖かったのか、まだ頭が働いてないのか…軍人でもないのにイエッサーと答えてしまった。
まぁ、それは置いておいてステータスの確認をする。
◆◇◆◇◆◇◆
Lv:5
HP:63/63 MP:25/25 SP:70/70
攻撃力:35 防御力:20 魔法力:15 素早さ:21
◆◇◆◇◆◇◆
おぉ~HPが満タンだ!って言うか、Lvが一気に2から5に上がってる。
つまり、僕は生きてるって事だッ!…で合ってますよね、先生?
最後の方は本当に合っているのか?と不安になった為、疑問系になったのは許して欲しい。
【そうですね…大変、良く出来ました。】
褒められたって事は、生きてるって事で合ってるみたいだ…良かった良かった。
しかし、あの鼠…鼠の癖に、何て強さだ。
いくら初心者とは言え、よもや鼠如きに殺され掛けた…とか言ったら笑われてしまいそうだ。
とりあえず、体を起こそう…。
僕はゆっくり体を起こし、そのまま立ち上がった。
「あれ?そう言えば左腕と右脚…治ってるじゃん!」
そう…今まで忘れていたのが階段から落ちた時、確かに僕の骨は折れていたはずだ。
それなのに今は完治しているのだろうか?
折れていた筈の腕も脚も痛くはないし、ちゃんと思い通りに動く。
まるで骨折したのが嘘の様である。
悩んだ物の答えが出ない僕は、また呆れられると思いつつ、先生に疑問を聞く事にしたのだった…。
だとすれば巨大鼠の追撃があるはずで…この瞬間にも僕の命は失われてしまうのでは?と言う恐怖が襲ってきた。
ヤバイ、ヤバい、やばいッ!命の危険を感じ慌てて起き上がろうとする…が、何故か思う様に体か動かない。
よく見ると左腕と右脚が可笑しな方向に曲がっていた。
どうやら階段を転がり落ちた時の衝撃で、折れたみたいだ。
それだけで絶対にヤバイ状態だと思い、急いでステータス開き確認する。
◆◇◆◇◆◇◆
HP:3/40 MP:14/14 SP:39/45
◆◇◆◇◆◇◆
え?HPが3?確かに階段から転げ落ちたとは言え、巨大鼠の一撃で体力の9割以上を削られたって事なのか?
そして…僕は、視線を感じ階段の上を見た。
いる…巨大鼠が僕をじっと見ている。
次の瞬間、僕は恐怖に駆られ、一瞬だけ目を逸らしてしまった。
『ダッ!』
階段の上から巨大鼠が僕目掛けてジャンプするのが見えた。
そんな巨大鼠は、器用にも、空中でその体をクルクルと回転させ、僕にトドメを刺しに来た。
先ほど喰らった体当たりの時に見えた動きだ…おそらく、僕が吹き飛ばされた技だと思う。
HPが残り3しかない今の僕が喰らえば確実に死ぬであろう攻撃だ。
だが、動けない僕にとって、このピンチはチャンスでもある。
「〖闘気剣〗ーーーッ!!」
今まで使ったどの〖闘気剣〗よりも、更に一際輝く光の剣が右手に現れる。
正真正銘、最後の一撃になるであろう、この一撃は外す訳にはいかない。
僕は動く右手で最後の力を振り絞りながら〖闘気剣〗を振るった。
『パシャッ…ドサッ、ドサッ!』
何やら生暖かい物が僕の顔に降りかかる…しかし、瀕死の状態で無理をした僕は限界を超え、再び意識を失うのだった…。
◆◇◆◇◆◇◆
あれからどれだけの時間が経ったのだろうか…。
僕が再び目を覚ました時、既に巨大鼠はいなかった。
え~っと…僕は生きてるのだろうか?
う~ん、どうやら上手く頭が働いていないみたいだ。
こう言う時は、神頼み…もとい、先生頼みだ。
もしも~し、せんせ~い、いますか~?
やっぱり頭ちゃんと働いてないみたいだ…何で僕はこんなにものんびりと話掛けて居るんだろう…。
【ふぁ~ぁ、なによもぅ…せっかく昼寝してたのに~。】
あの…昼寝してたんですか?
【まだ仕事中なのに、私が昼寝なんてする訳ないじゃない。】
いやいやいや…先程、昼寝してたって言ってましたよね?
【ふぁ~ぁ…冗談よ、冗談♪】
【それで、今度はどうしたの?】
…今、もろに欠伸《あくび》しましたよね?
【え?何の事?私、知らないな~。】
まぁ、良いや…先生、つかぬ事を伺いますが、僕、死にましたか?
【はぁ~?貴方ね~本気で聞いてるかしら?】
思い切り溜め息をつかれてしまった…って言うか、本気で聞いてます。
【人に聞く前に、まず最初にステータスの確認をしなさいッ!】
「イ、イエッサー!」
怒った先生が怖かったのか、まだ頭が働いてないのか…軍人でもないのにイエッサーと答えてしまった。
まぁ、それは置いておいてステータスの確認をする。
◆◇◆◇◆◇◆
Lv:5
HP:63/63 MP:25/25 SP:70/70
攻撃力:35 防御力:20 魔法力:15 素早さ:21
◆◇◆◇◆◇◆
おぉ~HPが満タンだ!って言うか、Lvが一気に2から5に上がってる。
つまり、僕は生きてるって事だッ!…で合ってますよね、先生?
最後の方は本当に合っているのか?と不安になった為、疑問系になったのは許して欲しい。
【そうですね…大変、良く出来ました。】
褒められたって事は、生きてるって事で合ってるみたいだ…良かった良かった。
しかし、あの鼠…鼠の癖に、何て強さだ。
いくら初心者とは言え、よもや鼠如きに殺され掛けた…とか言ったら笑われてしまいそうだ。
とりあえず、体を起こそう…。
僕はゆっくり体を起こし、そのまま立ち上がった。
「あれ?そう言えば左腕と右脚…治ってるじゃん!」
そう…今まで忘れていたのが階段から落ちた時、確かに僕の骨は折れていたはずだ。
それなのに今は完治しているのだろうか?
折れていた筈の腕も脚も痛くはないし、ちゃんと思い通りに動く。
まるで骨折したのが嘘の様である。
悩んだ物の答えが出ない僕は、また呆れられると思いつつ、先生に疑問を聞く事にしたのだった…。
2
お気に入りに追加
296
あなたにおすすめの小説
憧れの先輩に抱かれたくて尿道開発している僕の話
聖性ヤドン
BL
主人公の広夢は同じ学生寮に住む先輩・日向に恋をしている。
同性同士だとわかっていながら思い余って告白した広夢に、日向は「付き合えないが抱けはする」と返事。
しかしモテる日向は普通のセックスには飽きていて、広夢に尿道でイクことを要求する。
童貞の広夢に尿道はハードルが高かった。
そんな中、広夢と同室の五十嵐が広夢に好意を抱いていることがわかる。
日向に広夢を取られたくない五十嵐は、下心全開で広夢の尿道開発を手伝おうとするのだが……。
そんな三つ巴の恋とエロで物語は展開します。
※基本的に全シーン濡れ場、という縛りで書いています。
魔力ゼロの出来損ない貴族、四大精霊王に溺愛される
日之影ソラ
ファンタジー
魔法使いの名門マスタローグ家の次男として生をうけたアスク。兄のように優れた才能を期待されたアスクには何もなかった。魔法使いとしての才能はおろか、誰もが持って生まれる魔力すらない。加えて感情も欠落していた彼は、両親から拒絶され別宅で一人暮らす。
そんなある日、アスクは一冊の不思議な本を見つけた。本に誘われた世界で四大精霊王と邂逅し、自らの才能と可能性を知る。そして精霊王の契約者となったアスクは感情も取り戻し、これまで自分を馬鹿にしてきた周囲を見返していく。
HOTランキング&ファンタジーランキング1位達成!!
【完結】愛されなかった私が幸せになるまで 〜旦那様には大切な幼馴染がいる〜
高瀬船
恋愛
2年前に婚約し、婚姻式を終えた夜。
フィファナはドキドキと逸る鼓動を落ち着かせるため、夫婦の寝室で夫を待っていた。
湯上りで温まった体が夜の冷たい空気に冷えて来た頃やってきた夫、ヨードはベッドにぽつりと所在なさげに座り、待っていたフィファナを嫌悪感の籠った瞳で一瞥し呆れたように「まだ起きていたのか」と吐き捨てた。
夫婦になるつもりはないと冷たく告げて寝室を去っていくヨードの後ろ姿を見ながら、フィファナは悲しげに唇を噛み締めたのだった。
【R18】白い結婚なんて絶対に認めません! ~政略で嫁いだ姫君は甘い夜を過ごしたい~
瀬月 ゆな
恋愛
初恋の王子様の元に政略で嫁いで来た王女様。
けれど結婚式を挙げ、いざ初めての甘い夜……という段階になって、これは一年限りの白い結婚だなどと言われてしまう。
「白い結婚だなどといきなり仰っても、そんなの納得いきません。先っぽだけでもいいから入れて下さい!」
「あ、あなたは、ご自身が何を仰っているのか分かっておられるのですか!」
「もちろん分かっておりますとも!」
初恋の王子様とラブラブな夫婦生活を送りたくて、非常に偏った性の知識を頼りに一生懸命頑張る王女様の話。
「ムーンライトノベルズ」様でも公開しています。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす
リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」
夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。
後に夫から聞かされた衝撃の事実。
アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。
※シリアスです。
※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる