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和解11
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蝦蟇が姫路に着いてしばらくして繋ぎの式神から揚羽の文が来た。秀吉の話が書いてある。光秀から何度か書簡が届いていてやはり本願寺が撤退を条件から外してくれと言ってきたとある。朝廷でもそれは無理だろうと撤退を外した詔を考えていると言うのだ。これに付いて秀吉からも信長に進言してほしいと言うものだった。もちろん秀吉は恐ろしくてそんな進言はしたくない。だが光秀がその進言をしたと言う情報はない。
揚羽は最近黒田官兵衛が地下牢にいると言う情報を得て蝦蟇らを城に潜入させたと言う。軍師を失った秀吉は最近は毛利の軍師安国寺恵瓊と通じているようだ。これは竹中半兵衛の生きていた頃の策だ。何度目かの和解交渉だがまだ先の長い話だ。
関白の付き人になっている礫から繋ぎがあって御所に潜り込む。昼食の時間らしく各部屋で弁当を開いている。礫は庭の奥で待っている。
「先ほど一条兼良が来て関白様と話していきましたが本願寺の和解に撤退を外すと」
「関白様は?」
「返事を保留されました。明確に明智殿が信長様に進言したと」
それは嘘だ。だが一条兼良は光秀からはそうき聞かされいるのだろう。あの慎重な光秀がこんな危険な真似をどうしてするんだろう。信長の怒りを恐れる光秀がどうしてだろう。確かに何かが動き始めている。
礫と別れると溝を抜け堀沿いの膝までの水の中を進む。同じように溝を抜けた気配があった。これはどうも礫を見張っていたようだ。小さな森に来ると堀から上がって木の枝に飛び移る。同時に手裏剣が無数飛んでくる。甲賀だ。一条兼良が指示したのだろう。非常な殺気だ。5人がいる。
兼良は朱雀が本願寺の和解に動いているのは用人から聞いているのだろう。朱雀は身代わりの黒装束を空に飛ばしてその後から地に飛び降り1人を背中から切る。これで動きが乱れる。続けて2人目の足を払う。そのまま森の中を走り続ける。だが追ってくる気配がない。
だが木の上から網が投げられる。これは安倍の式神だ。転がると体中に捲きびしが刺さる。木に飛び上ろうとするが無様に届かず転がった。捲きびしに痺れ薬が塗ってあるようだ。その時安倍の式神が1人1人と木から落ちてくる。礫が小石を投げている。
「嫌な予感がして」
と投石を続けながら朱雀を抱きかかえ走り出す。安倍と一条は相当な連携を取っている。その真ん中に光秀がいる。
揚羽は最近黒田官兵衛が地下牢にいると言う情報を得て蝦蟇らを城に潜入させたと言う。軍師を失った秀吉は最近は毛利の軍師安国寺恵瓊と通じているようだ。これは竹中半兵衛の生きていた頃の策だ。何度目かの和解交渉だがまだ先の長い話だ。
関白の付き人になっている礫から繋ぎがあって御所に潜り込む。昼食の時間らしく各部屋で弁当を開いている。礫は庭の奥で待っている。
「先ほど一条兼良が来て関白様と話していきましたが本願寺の和解に撤退を外すと」
「関白様は?」
「返事を保留されました。明確に明智殿が信長様に進言したと」
それは嘘だ。だが一条兼良は光秀からはそうき聞かされいるのだろう。あの慎重な光秀がこんな危険な真似をどうしてするんだろう。信長の怒りを恐れる光秀がどうしてだろう。確かに何かが動き始めている。
礫と別れると溝を抜け堀沿いの膝までの水の中を進む。同じように溝を抜けた気配があった。これはどうも礫を見張っていたようだ。小さな森に来ると堀から上がって木の枝に飛び移る。同時に手裏剣が無数飛んでくる。甲賀だ。一条兼良が指示したのだろう。非常な殺気だ。5人がいる。
兼良は朱雀が本願寺の和解に動いているのは用人から聞いているのだろう。朱雀は身代わりの黒装束を空に飛ばしてその後から地に飛び降り1人を背中から切る。これで動きが乱れる。続けて2人目の足を払う。そのまま森の中を走り続ける。だが追ってくる気配がない。
だが木の上から網が投げられる。これは安倍の式神だ。転がると体中に捲きびしが刺さる。木に飛び上ろうとするが無様に届かず転がった。捲きびしに痺れ薬が塗ってあるようだ。その時安倍の式神が1人1人と木から落ちてくる。礫が小石を投げている。
「嫌な予感がして」
と投石を続けながら朱雀を抱きかかえ走り出す。安倍と一条は相当な連携を取っている。その真ん中に光秀がいる。
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