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天守閣6
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「小頭は街道の入り口に火薬を仕掛けてください」
これは薬売りからの繋ぎが入った。遅まきに5百を弾正が送ったようだ。茉緒も正面の順慶の隊にもそのことを伝えた。いつでも反転できる体制を取って貰った。順慶の本体は裏道を登り山城を囲んで待機する。茉緒は下忍を2人連れて石垣を登る。小頭の情報ではこの城には7百の兵が入っているという。
屋根裏に入ると広間の上に出る。ここは山添の弾正派の豪族の拠点だ。集まった国人が円座になっている。
「順慶の軍が千ほど上り口を登り始めていまする」
「5百を繰りだせい」
その声で国人達が立ち上がる。
「攻める合図を送れ」
下忍が走り出す。しばらくして裏門で爆発が起こる。茉緒は木霊で床几に座っている豪族の頭に話しかける。
「裏から千の兵が押し寄せています。弾正の兵は5百で足止めされています」
「何者だ?」
「順慶の手のものです。山添はすでに順慶と組みましたよ」
「順慶と話ができるのか?」
「兵を引いてください」
「分かった」
結局順慶とこの豪族の話が行われ戦いは終結し順慶に従うこととなった。弾正の兵は小頭の火薬玉を受け引き返してきた順慶の兵に追い返された。これで筒井順慶は大和の国が見える位置まで進んできたことになる。
これは薬売りからの繋ぎが入った。遅まきに5百を弾正が送ったようだ。茉緒も正面の順慶の隊にもそのことを伝えた。いつでも反転できる体制を取って貰った。順慶の本体は裏道を登り山城を囲んで待機する。茉緒は下忍を2人連れて石垣を登る。小頭の情報ではこの城には7百の兵が入っているという。
屋根裏に入ると広間の上に出る。ここは山添の弾正派の豪族の拠点だ。集まった国人が円座になっている。
「順慶の軍が千ほど上り口を登り始めていまする」
「5百を繰りだせい」
その声で国人達が立ち上がる。
「攻める合図を送れ」
下忍が走り出す。しばらくして裏門で爆発が起こる。茉緒は木霊で床几に座っている豪族の頭に話しかける。
「裏から千の兵が押し寄せています。弾正の兵は5百で足止めされています」
「何者だ?」
「順慶の手のものです。山添はすでに順慶と組みましたよ」
「順慶と話ができるのか?」
「兵を引いてください」
「分かった」
結局順慶とこの豪族の話が行われ戦いは終結し順慶に従うこととなった。弾正の兵は小頭の火薬玉を受け引き返してきた順慶の兵に追い返された。これで筒井順慶は大和の国が見える位置まで進んできたことになる。
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