当たり屋

夢人

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流れる6

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 YOUと6時から田植えを始める。用意していた苗を丁寧に植えていく。何度も苗をくれた隣の夫婦が覗きに来る。
「可愛い娘さんがいたのね?」
「ええ」
 YOUは踊っているからさすがに体力がある。お昼にはおにぎりで簡単に済ませてどろどろになって植え付ける。
「それならYOUとばれることないな?」
「ずっとどろ塗っとくの?でもおにぎり美味しい」
 4時になってもまだ半分が残っている。困ったと思っていると坂道をすさみ食堂の娘が長靴を履いてやってきた。
「やっぱりだめだよね?私の店の裏にも田んぼあるのよ」
 さすがに手が早い。6時には最後の筋が終わり道具を家に運び込む。
「今日も泊まるのね?」
「ええ、明日の朝の便で東京に行くの」
「私歌手になりたい!」
「一度聞いてあげる」
 化粧をしなかったら同級生のように見える。
「まさか凄い!」
 彼女が道具を置いて叫んでいる。
「この部屋で二人寝ているのね?」
 今日は朝が早かったから布団は引きっぱなしだ。二つの布団が絡んでいる。それだけではなく上布団が絡んでいる。
「先に店に帰っておくわ」
 慌てて出て行く。
「昨日は風呂も一緒だったのにね」












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