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迷い道13 《完》
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「あなたは10歳ころからエリを性の奴隷にした」
「いや、愛していたのだ」
「それは愛ではありません。私は西崎に強姦させたあなたの話だけを信じていましたが、実は15歳から100人を超える男に抱かせていた。あなたは美人局で金を稼いでいたのです。エリは鍵をかけた日記に書き残しています」
「エリにも金をやった」
「その頃あなたは今の組の傘下の愚連隊にいた。兄貴分にもずいぶん抱かせていた」
時々ドアが開いて岬の顔が覗く。やはり来ていたのだ。
「その頃にはエリにしゃぶも飲ませ始めた。あなたの趣味でね。あのスタジオにエリの若い頃の裏ビデオがあった。あれは調べてみたが完全にしゃぶを飲ませて撮っていた。あれはマニュアでは幻の映像と言われている」
「・・・」
「エリが殺した話もしていたですね?あれはあなたが追い回されていた彼女でした。秘書の毒殺はライブの会長からあなたに依頼があって、エリに実行犯を依頼した。畠山はライブの会長を脅した。でエリに殺させた。あなたは常に莫大な金を手に入れて、裏に隠れていた。エリはそのことを知っていたが、あなたを愛していて許していたのですよ」
吉井組長の顔が冷たいもう一つの顔になった。
「あなたはエリを遠ざけようとして私と結婚させようとしたと言っていましたが、反対していたのが実はあなただったのです。なぜか。それはエリが言うことを聞かなくなったからだ。ライブの会長は私の死を望んだ。それであなたがエリに指示した。いつのものようにね。だがエリは私を殺さなかった」
「それが今の結果になっている」
ドアのノックの音がする。時間なのだ。
「あなたは鬼畜より劣る」
私はもう背中を向けていて、ドアを開けて検察官と書記官と入れ替わる。
「凄い男ね?」
「録音を取ったな?」
「今度会ったら抱いてよ」
岬が手を振っている。
《完》
どうしても私は復讐が大きなテーマになるようです。
ここからはなかなか抜け出せそうにもないようです。
珍しく復讐から抜け出した『橙の電車』を書きはじめました。
これは子供の頃に体験したことから物語が始まります。
是非お読みいただけるのを楽しみにしています。
夢人
「いや、愛していたのだ」
「それは愛ではありません。私は西崎に強姦させたあなたの話だけを信じていましたが、実は15歳から100人を超える男に抱かせていた。あなたは美人局で金を稼いでいたのです。エリは鍵をかけた日記に書き残しています」
「エリにも金をやった」
「その頃あなたは今の組の傘下の愚連隊にいた。兄貴分にもずいぶん抱かせていた」
時々ドアが開いて岬の顔が覗く。やはり来ていたのだ。
「その頃にはエリにしゃぶも飲ませ始めた。あなたの趣味でね。あのスタジオにエリの若い頃の裏ビデオがあった。あれは調べてみたが完全にしゃぶを飲ませて撮っていた。あれはマニュアでは幻の映像と言われている」
「・・・」
「エリが殺した話もしていたですね?あれはあなたが追い回されていた彼女でした。秘書の毒殺はライブの会長からあなたに依頼があって、エリに実行犯を依頼した。畠山はライブの会長を脅した。でエリに殺させた。あなたは常に莫大な金を手に入れて、裏に隠れていた。エリはそのことを知っていたが、あなたを愛していて許していたのですよ」
吉井組長の顔が冷たいもう一つの顔になった。
「あなたはエリを遠ざけようとして私と結婚させようとしたと言っていましたが、反対していたのが実はあなただったのです。なぜか。それはエリが言うことを聞かなくなったからだ。ライブの会長は私の死を望んだ。それであなたがエリに指示した。いつのものようにね。だがエリは私を殺さなかった」
「それが今の結果になっている」
ドアのノックの音がする。時間なのだ。
「あなたは鬼畜より劣る」
私はもう背中を向けていて、ドアを開けて検察官と書記官と入れ替わる。
「凄い男ね?」
「録音を取ったな?」
「今度会ったら抱いてよ」
岬が手を振っている。
《完》
どうしても私は復讐が大きなテーマになるようです。
ここからはなかなか抜け出せそうにもないようです。
珍しく復讐から抜け出した『橙の電車』を書きはじめました。
これは子供の頃に体験したことから物語が始まります。
是非お読みいただけるのを楽しみにしています。
夢人
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