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野望7
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「専務って信じれるのかしら?」
「信じるしか手がないのだ。専務だけを突き落してライブの会長を攻められないなら敗北だ」
水野とタクシーに乗ってエヌの社長の自宅マンションに向かっている。エヌの社長はあの週刊誌の記事について聞きたがっているということだ。水野曰くは彼女があの日の事件を話すのは難しいと言う。
マンションのボタンを押すと部屋まで来てくださいと社長の声がする。彼女はまだ独身で独り住まいをしていると聞いている。ドアを押すとジャージ姿の彼女が出てきた。紅茶が入っていてかなりリラックスしているようにも取れる。
「あの記事は兵頭さんが提供したと聞きましたが?」
「ええそうです」
「画像を見せていただけます?」
「いいですか?」
「ええ、上場をする時女を捨てました。それなのに脅しに屈服した自分が悲しいのです」
私は持っていたスマホを開く。
「これだけですか?」
「5枚がありもっと強烈なのもありました」
「どこから?」
「畠山のパソコンの中です」
「私はどうしたら?」
「まず畠山から落とします。でもライブの会長にたどり着くためです」
「でもあの場に会長はいませんでした」
「専務が会長が指示してきた録音をとっています」
「専務と組んだわけですね?」
「専務を許すのは?」
「それはどうでもいいのです。でもこの事実を表にしても私の上場は汚されたまま」
「映像を週刊誌に出す気はありませんし、上場もしっかり守ってと考えています」
「これからは水野さんを通じて連絡お願いします」
「信じるしか手がないのだ。専務だけを突き落してライブの会長を攻められないなら敗北だ」
水野とタクシーに乗ってエヌの社長の自宅マンションに向かっている。エヌの社長はあの週刊誌の記事について聞きたがっているということだ。水野曰くは彼女があの日の事件を話すのは難しいと言う。
マンションのボタンを押すと部屋まで来てくださいと社長の声がする。彼女はまだ独身で独り住まいをしていると聞いている。ドアを押すとジャージ姿の彼女が出てきた。紅茶が入っていてかなりリラックスしているようにも取れる。
「あの記事は兵頭さんが提供したと聞きましたが?」
「ええそうです」
「画像を見せていただけます?」
「いいですか?」
「ええ、上場をする時女を捨てました。それなのに脅しに屈服した自分が悲しいのです」
私は持っていたスマホを開く。
「これだけですか?」
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「でもあの場に会長はいませんでした」
「専務が会長が指示してきた録音をとっています」
「専務と組んだわけですね?」
「専務を許すのは?」
「それはどうでもいいのです。でもこの事実を表にしても私の上場は汚されたまま」
「映像を週刊誌に出す気はありませんし、上場もしっかり守ってと考えています」
「これからは水野さんを通じて連絡お願いします」
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