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野望2
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ライブの会長はテレビ局と証券会社に役員の派遣を申し入れた。持ち株比率から可能なのだ。エヌの未公開株の割り当ても強引に行った。エヌの社長も体調を回復してテレビにも顔を出すようになった。そんな時にあのサングラスの記者の記事が出た。ライブ、証券会社から当然記事の取り消しと謝罪要求が出た。
「コーヒー入れましょうか?」
水野が運んでくる。この部屋に移って、社内の雑音から逃げれたようだ。営業部は私たちを目の敵にしている。
「どうだ?」
「ずいぶん平静になったけどまだ写真の話はできてない」
「だろうな」
「あの記事のことを聞いていた。情報源を気にしていたわ」
「一度記者と合わせてみようか?」
「それなら乗るかも」
「それからテレビ局の株の攻防を調べてくれ」
「それは顧問から言われて整理しているわ。テレビ局の自社持ち株とライブ部ループの株がほぼ拮抗しています。だけどテレビ局は持ち合い株が多くさらに買い込みが必要になります」
「やはりどうしてもエヌの上場は見過ごせないな」
「でもエヌの社長には上場してもらいたいな」
「そうだな。何かいい手がないかな」
ドアが開いて顧問がしかめっ面で入ってくる。
「ライブの役員を受け入れることになった。息子は役員会に辞表を出している。馬鹿な奴だ」
「どうされるのですか?」
「この仕事を片付けるまでは動けん」
「早い目に畠山を攻撃しますよ」
「コーヒー入れましょうか?」
水野が運んでくる。この部屋に移って、社内の雑音から逃げれたようだ。営業部は私たちを目の敵にしている。
「どうだ?」
「ずいぶん平静になったけどまだ写真の話はできてない」
「だろうな」
「あの記事のことを聞いていた。情報源を気にしていたわ」
「一度記者と合わせてみようか?」
「それなら乗るかも」
「それからテレビ局の株の攻防を調べてくれ」
「それは顧問から言われて整理しているわ。テレビ局の自社持ち株とライブ部ループの株がほぼ拮抗しています。だけどテレビ局は持ち合い株が多くさらに買い込みが必要になります」
「やはりどうしてもエヌの上場は見過ごせないな」
「でもエヌの社長には上場してもらいたいな」
「そうだな。何かいい手がないかな」
ドアが開いて顧問がしかめっ面で入ってくる。
「ライブの役員を受け入れることになった。息子は役員会に辞表を出している。馬鹿な奴だ」
「どうされるのですか?」
「この仕事を片付けるまでは動けん」
「早い目に畠山を攻撃しますよ」
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