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遠謀7

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 商館の増築工事を終えていたヒデを呼び出した。彼の前で地図を広げて見せる。
「ここに第2のアユタヤを築く。ヒデには悪いが帰るのを延期してここに移動してもらいたい」
「千すべてを当てますか?」
「ああ、まず水路を整備してその先にため池を作る」
 茉緒がヒデを見るが彼は目を合わさない。やはり意識しているのだ。やはり抱いたのは不味かったのか。
「茉緒さまはこれからどうされますか?」
「下忍を連れて一度アユタヤに戻る。王に正式に第2のアユタヤの改革を話す。宗久には手紙を書いて協力を要請する。開拓地の方はどうなのだ?」
「開拓地はもう2年になり後は裾野を開拓するだけです」
「開拓の屯田兵はいくらくらいいる?」
 一時ヒデが開拓の指揮に当たっていたのだ。
「そうですね、屯田兵は5千、家族を持っているのは2千。だが入植を希望しているのは3千もいます」
「そうか」
 戻って希望者を募集を考えている。王宮を作るのは最後でいい。まず水路を引いて田んぼを作ってしまう。最低3千は欲しい。
 翌日ヒデは千を連れて出発をした。茉緒は朝ハル王女と会って計画を伝えた。ハル王女は自分の目でアユタヤを見たいと言ったが、この国の状態では彼女は離れられない。それで女隊から小頭を連れて行くことにした。急ぐので全員馬を調達した。
 下忍をアユタヤの国境でラオスに2人走らせた。宗久に手紙を届けるのだ。現在宗久はラオスに本店を置いているが、ビルマ、アユタヤ、香港に支店がある。商人と私兵を入れて3千人は下らないだろう。シルクロードの道の交易を行うには宗久の力がどうしてもいる。






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