181 / 233
植民地8
しおりを挟む
イギリスの軍艦は2艇去り、新たに商船が3艇入って来て港で荷の積み下ろしを始めた。今回は少佐が軍の火薬として引き取った荷にアヘンが隠されていた。それを下忍が見つけてその荷を夜のうちに通りにさらした。これを九郎の近衛軍が王宮に回収した。
東方司令官参謀が朝から王宮に入った。統括部長ならここは軍船から実弾を撃ち込むだろう。茉緒は今日は統括部長を下忍を10人配置して見張っている。朝少佐は統括部長を訪ねてすぐにイギリス軍を3百副総出で国境近くの砦を探索に出た。統括部長が調査してきたようだ。
茉緒はすべての砦への抜け道をこのために塞いだ。逆に裏街道に誘い込みビルマの盗賊の砦に向かわせた。下忍の調査では今でも盗賊隊は和寇と提携して5百ほどの兵を置いている。
「昼には国境で双方がぶつかりました。イギリス軍は盗賊隊に蹴散らされたそうです」
「よし、イギリス軍の火薬と銃弾を内密に爆破しろ」
下忍を周りに50人を配置している。
「リーさまから王宮に書記として来るようにと」
王宮内の下忍が連絡に来る。茉緒は化粧をして王宮に駆けつける。リーの使いが料亭に行くようにと伝えてきた。部屋に入ると東方司令官参謀が王とリーと座っている。凜が酒を給仕している。
「少佐は今夜より軟禁して調査するとのことになった」
とリーが言いにくそうに書記の茉緒に説明する。元々王の酒席に書記を呼ぶことはない。
「私から酒を注ごう」
と参謀が書記にグラスを渡す。
「ここだけの話をしよう」
どうも参謀は書記が茉緒だと見抜いたようだ。
東方司令官参謀が朝から王宮に入った。統括部長ならここは軍船から実弾を撃ち込むだろう。茉緒は今日は統括部長を下忍を10人配置して見張っている。朝少佐は統括部長を訪ねてすぐにイギリス軍を3百副総出で国境近くの砦を探索に出た。統括部長が調査してきたようだ。
茉緒はすべての砦への抜け道をこのために塞いだ。逆に裏街道に誘い込みビルマの盗賊の砦に向かわせた。下忍の調査では今でも盗賊隊は和寇と提携して5百ほどの兵を置いている。
「昼には国境で双方がぶつかりました。イギリス軍は盗賊隊に蹴散らされたそうです」
「よし、イギリス軍の火薬と銃弾を内密に爆破しろ」
下忍を周りに50人を配置している。
「リーさまから王宮に書記として来るようにと」
王宮内の下忍が連絡に来る。茉緒は化粧をして王宮に駆けつける。リーの使いが料亭に行くようにと伝えてきた。部屋に入ると東方司令官参謀が王とリーと座っている。凜が酒を給仕している。
「少佐は今夜より軟禁して調査するとのことになった」
とリーが言いにくそうに書記の茉緒に説明する。元々王の酒席に書記を呼ぶことはない。
「私から酒を注ごう」
と参謀が書記にグラスを渡す。
「ここだけの話をしよう」
どうも参謀は書記が茉緒だと見抜いたようだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【完結】勝るともなお及ばず ――有馬法印則頼伝
糸冬
歴史・時代
有馬法印則頼。
播磨国別所氏に従属する身でありながら、羽柴秀吉の播磨侵攻を機にいちはやく別所を見限って秀吉の元に走り、入魂の仲となる。
しかしながら、秀吉の死後はためらうことなく徳川家康に取り入り、関ヶ原では東軍につき、摂津国三田二万石を得る。
人に誇れる武功なし。武器は茶の湯と機知、そして度胸。
だが、いかに立身出世を果たそうと、則頼の脳裏には常に、真逆の生き様を示して散った一人の「宿敵」の存在があったことを知る者は少ない。
時に幇間(太鼓持ち)と陰口を叩かれながら、身を寄せる相手を見誤らず巧みに戦国乱世を泳ぎ切り、遂には筑後国久留米藩二十一万石の礎を築いた男の一代記。
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
凍殺
稲冨伸明
歴史・時代
「頼房公朝鮮御渡海御供の人数七百九十三人也」『南藤蔓綿録』
文禄元(1592)年三月二十六日寅刻、相良宮内大輔頼房率いる軍兵は求麻を出陣した。四月八日肥前名護屋着陣。壱岐、対馬を経由し、四月下旬朝鮮国釜山に上陸した。軍勢は北行し、慶州、永川、陽智を攻落していく。五月末、京城(史料は漢城、王城とも記す。大韓民国の首都ソウル)を攻略。その後、開城占領。安城にて、加藤・鍋島・相良の軍勢は小西・黒田らの隊と分かれ、咸鏡道に向けて兵を進める。六月中旬咸鏡道安辺府に入る。清正は安辺を本陣とし、吉川、端川、利城、北青などの要所に家臣を分屯させる。清正はさらに兀良哈(オランカヒ)方面へと兵を進める。七月下旬清正、咸鏡道会寧で朝鮮国二王子を捕らえる。清正北行後、鍋島、相良の両軍は、それぞれ咸興と北青に滞陣し、後陣としての役割を果たしていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
直違の紋に誓って
篠川翠
歴史・時代
かつて、二本松には藩のために戦った少年たちがいた。
故郷を守らんと十四で戦いに臨み、生き延びた少年は、長じて何を学んだのか。
二本松少年隊最後の生き残りである武谷剛介。彼が子孫に残された話を元に、二本松少年隊の実像に迫ります。
暁のミッドウェー
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年七月五日、日本海軍はその空母戦力の総力を挙げて中部太平洋ミッドウェー島へと進撃していた。
真珠湾以来の歴戦の六空母、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴が目指すのは、アメリカ海軍空母部隊の撃滅。
一方のアメリカ海軍は、暗号解読によって日本海軍の作戦を察知していた。
そしてアメリカ海軍もまた、太平洋にある空母部隊の総力を結集して日本艦隊の迎撃に向かう。
ミッドウェー沖で、レキシントン、サラトガ、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットが、日本艦隊を待ち構えていた。
日米数百機の航空機が入り乱れる激戦となった、日米初の空母決戦たるミッドウェー海戦。
その幕が、今まさに切って落とされようとしていた。
(※本作は、「小説家になろう」様にて連載中の同名の作品を転載したものです。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる