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植民地6

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 茉緒の統括部長殺人の調査がイギリス軍とアユタヤの近衛軍と双方で始まった。九郎がヒデに代わり近衛代理隊長となり岬の館に兵舎を置いた。下忍は造船所と国境沿いの隠れ館に分かれた。茉緒は隠れ館に移り次の作戦を練っている。
 1か月後イギリスの軍船が3艇アユタヤの海に現れた。下りてきたのは東方司令官参謀だ。65歳の白髪の髭が立派だ。新たに2百の兵と王宮に入った。サンベット王は関連大臣とリーとゴラクを呼んで円卓に座った。ここに茉緒は女性の書記としてリーの後ろに座っている。在任の責任者として少佐も東方司令官参謀の横に座る。
「統括部長殺人の疑いだがアユタヤではどう考えている?」
「無実だとアユタヤは考えています」
とリーが代表として答える。だが今は統括部長が生きていると言わない方針で一致している。それはイギリス軍そのものが仕組んでいるとみているからだ。少なくとも少佐は統括部長の命令で動いている。
「ならなぜ茉緒は逃げている?」
「ラオスへ行ったと聞いている」
 サンベット王が自ら答える。
「茉緒はアユタヤではどういう立場だ?」
「王宮のどの役職にもついていません。南蛮船を持って交易をしています。元は日本の藤林と言う忍者の頭領だったと言う噂です」
 今度はゴラクが答える。
「晩餐をこの後しますが?」
「いや、私は歳を取っているので今夜は失礼する。明日は開拓地と言うのを案内してもらいたい?」
「リーを案内に付けよう」






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