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本拠地3

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 国境まで茉緒は近衛兵を百連れて久しぶりの戻ってきた宗久を迎える。宗久はラオスから商隊を3百を引き連れてビルマ王とも会談を済ませてきている。今日は内内で凜の料亭の個室で歓迎会をする。商隊はゴラクの並びの屋敷に荷物を運び込む。絹や綿の織物が多い。今回は半分ほどを南蛮船に積み込む。もちろん和寇本拠地を襲うのだが積み荷は台湾に下ろす。
 部屋には宗久、ゴラク、リー、ヒデ、果心、茉緒、凜と円卓に並ぶ。
「お疲れ様です」
 凜が女将として挨拶する。
「いや、どの国も不安定だ。それで和寇が今まで以上に蔓延っている。今回のビルマの部族の件も和寇が王の兄を誘い込んだ」
 茉緒は戦闘で兄の首を切ったのは王に内緒にしている。
「下手をすれば戦国時代になる。信長が現れるかもしれないぞ。和寇のアヘンはラオスにもビルマにも蔓延している。だがアユタヤにはチャンスかもしれんぞ」
「どうしてですか?」
「この周辺の国を経済でつなぐのだ。それがアユタヤの生きていく道だ」
「それには和寇を除くことからです」
「そうだ。和寇はアヘンに手を染めてから中国からアジアに力を拡げている。儂は今回和寇追放の基金を設立する。ゴラクさんも了解してくれた。これは茉緒が使うのだ」
 宗久は基金の内容を書いた指示書を回す。商人の商いに一定の税をかけるような方式だ。ここには宗久から豊臣の財宝も含まれている。
「容易にはいくまいな」






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