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アヘン5
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ヒデから伝令が来た。それで胸騒ぎがして下忍を10人連れて漁港の一つに出かける。途中で伝令が小道をそれ岩場に下りる。岩場の奥に洞窟がある。
「どうした?」
「ヒデさまは怪我をされています」
洞窟に血だらけのヒデが寝かされている。
「どうした?」
「和寇が相当数ここの漁港にいます。護衛隊が襲われました。2百連れてここに来たのですが、半分は倒されました」
「ここには?」
「30人だけが逃げ込みました」
「よし、下忍は付いてこい」
と言って茉緒は下忍を連れて漁港に向かう。漁港には多数の和寇の船が浮いている。こんなところからアヘンを運び入れていたのだ。
「港の蔵にアヘンが詰まっています」
下忍から報告がある。
「火薬を蔵に仕掛けるのだ。爆発と同時にヒデたちを逃がす」
蔵は新しく作られたものだ。下忍の半分をヒデのところに向かわせる。茉緒は火薬に火をつけてその後を追う。小高い丘からは蔵の爆発と煙が見える。しばらく走るとヒデを運ぶ護衛兵たちに出会う。いつの間にか周辺に逃げていた護衛兵が集まってきている。
茉緒は途中独りさらに小さな小道に逸れる。確かに多数の足跡でできた小道だ。だが来た時は気づかなかった。2刻走ると見たことのある建物の裏側に出る。裏木戸に5人ほどの男が剣を持って立っている。そうか!あの女房の料亭に繋がっていたのか?
「どうした?」
「ヒデさまは怪我をされています」
洞窟に血だらけのヒデが寝かされている。
「どうした?」
「和寇が相当数ここの漁港にいます。護衛隊が襲われました。2百連れてここに来たのですが、半分は倒されました」
「ここには?」
「30人だけが逃げ込みました」
「よし、下忍は付いてこい」
と言って茉緒は下忍を連れて漁港に向かう。漁港には多数の和寇の船が浮いている。こんなところからアヘンを運び入れていたのだ。
「港の蔵にアヘンが詰まっています」
下忍から報告がある。
「火薬を蔵に仕掛けるのだ。爆発と同時にヒデたちを逃がす」
蔵は新しく作られたものだ。下忍の半分をヒデのところに向かわせる。茉緒は火薬に火をつけてその後を追う。小高い丘からは蔵の爆発と煙が見える。しばらく走るとヒデを運ぶ護衛兵たちに出会う。いつの間にか周辺に逃げていた護衛兵が集まってきている。
茉緒は途中独りさらに小さな小道に逸れる。確かに多数の足跡でできた小道だ。だが来た時は気づかなかった。2刻走ると見たことのある建物の裏側に出る。裏木戸に5人ほどの男が剣を持って立っている。そうか!あの女房の料亭に繋がっていたのか?
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